隣国ヴォルガルド王国軍侵攻開始!アステリア王国に未来はある!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
国王陛下との謁見を終え、更には、呪いに掛けられた
オスカーさんの妻メイリンさんの解呪まで果たしてしまうレオン。
そんな彼はグリーン・ウッドに戻り、通信機の量産化や
ダンジョンの探索など、やや穏やかな生活を送っていたようです。
ところが、そんなレオンの住む国 "アステリア王国"に
大きな危機が訪れてしまいます・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 ドラガン・ヴォルガルド王 (ヴォルガルド王国 38歳男性)
「機は熟した様だな、ヴァレリア大司教」
「そうですね、我が方は、例の部隊の準備が整いましたわ。
そして、ヴォルガルド王国側の部隊も整ったという事であれば、
あとは、決断するのみです、陛下」
「くくく、ようやくか。長かったな。
だがこれで、アステリア王国は我が手中に収まるという訳だ」
「はい、その際は、かの地に是非、我が教団の・・・」
「分かっておる」
【視点変更】 アウレリア・シルヴェイン子爵 (領主様 32歳女性)
いやぁ、それにしても、レオンの開発したこの通信機は、本当に便利なものだな。
私は領都の邸宅にいながら、各都市の市長や町長と話をすることが出来る。
特に領地境の街などとの通信は重要で、
周囲の領地の動きなどがいち早く分かり、私の決断も迅速に下しやすくなるのだ。
我がシルヴェイン領は、アステリア王国の最北に位置し、
領地は王国の国土の1%にも満たない広さだ。
そんな領地の東には、ブランデル・グリム辺境伯が治める
国境沿いのグリム辺境伯領があり、
ヴォルガルド王国に対する防衛を担う重要な拠点 "ノース・ゲート砦"がある。
我がアステリア王国と、東のヴォルガルド王国は、ノース・ゲート砦を北端として、
そこから南の海まで約700キロメートルの長さで国境を接している。
ただ、ノース・ゲート砦から数キロメートル南下した所から、約600キロメートル先の南まで、
高さ100メートル以上の絶壁が横たわっていて、これが実質的な国境となり、
お互いの国の行き来を妨げているのだ。
その絶壁は、アステリア王国側が上にあり、ヴォルガルド王国側は下となる。
なので、陸路による両国間の人の行き来は、
国境の北側か南側のみに限定される。
そして、北側には前述のノース・ゲート砦が有り、
南側にはベアトリクス・ヴァン・ローゼン辺境伯が守るサウス・ゲート砦が有るのだ。
また、前述の国境の中央部分に走る約600キロメートルの絶壁だが、
その中央にはリバー・ゲート砦が崖の上にあり、更に各所には小さな砦も設けられて、
空による移動が、常に監視されていた。
まあ言ってしまえば、今のヴォルガルド王国は、
それほど信頼のおけない隣国となりつつあった。
約100年前に両国間で結ばれた "不可侵条約"も、今となっては風前の灯と言えそうだ。
そして万が一、北のノース・ゲート砦が攻め込まれ、突破されるようなことが有ると、
グリム辺境伯領はおろか、その背後にある、
我がシルヴェイン領も侵攻の対象となってしまう。
ノース・ゲート砦の防衛は、我が領地にとっても死活問題なのだ。
そのため、私は常に、配下の者をグリム領に派遣し、
何かあれば一刻も早く報告してくるよう、手はずを整えていたんだ。
そんな報告にも有効と思われる、レオンの通信機なのだが、
ただ、残念ながら、その通信機は、グリム領内の殆どで通信圏外となるため、
現状、そこからの連絡手段は、未だにハヤブサを使うことになっている。
まあこれは、いまの所、レオンの通信機を
シルヴェイン領で独占している弊害とも言えるだろう。
【視点変更】 ブランデル・グリム辺境伯 (グリム辺境伯領領主 44歳男性)
「なにっ!ノース・ゲート砦が襲撃されているだとっ!
それは本当か!? クラウス騎士団長」
「はい、ブランデル様、たった今、ハヤブサでの連絡が入りました」
「それで、状況は?」
アステリア王国北東の要所ノース・ゲート砦を預かる私、ブランデル・グリムは
突然の報告に耳を疑った。
ノース・ゲート砦への突然の攻撃。
なぜ、この事を事前に察知できなかったのだ!?
「はい、現在、我が軍の防衛隊が必死に応戦中ですが、
ヴォルガルド王国の飛行系魔物に乗る部隊に苦戦中とのこと」
「飛行系魔物の部隊だと!?」
「イーグル系を召喚し、空から魔法や弓などで攻撃を仕掛けてきているようです。」
「敵のイーグルの数は?」
「確認出来る限りで、50体は居るかと」
「50体も!?ヴォルガルド王国は、それほどの召喚士を集めたというのか!?」
「あくまで確認出来る限り・・ですので、もっと多いかもしれません」
「バカな・・・」
騎士団長のクラウスは、私に長く仕え、そして様々な功を上げてきた
最も信頼のおける男。
この男の言う事が、誤りとは思えないのだが・・・
「他は?その50体のイーグルに乗る敵以外はどうなっておる?」
「はい、先行して50体のイーグル部隊が我が砦を急襲し、
その後、地上部隊が到着。その数3万とのこと」
「ヴォルガルド王国め、本気でわが砦を落とすつもりだな。
クラウス!領都に5千を残し、それ以外の領内の兵を全て砦に向けろ!
私も出る。
そして、本国に大至急連絡、更に周辺の領主にも援軍を要請するんだ!」
「承知しました!」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レオンの住むアステリア王国の国境の砦が、
東の国ヴォルガルドによって奪われてしまったとの報。
果たして今後、この国は敵国の侵略を弾き返すことが
出来るのでしょうか?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、
画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、
執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!
それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




