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ついに通信機完成!そして早速、製品化の申し出が入ったけど・・・

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


長期間研究を続けて、ようやく完成した通信機。

レオンの理想はスマホでしたが、この世界でそれは不可能なので、

まずはトランシーバー型となりました。

街の主だった人達に、そのトランシーバーを配布していくレオンでしたが・・・


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

そして通信機が、グリーン・ウッドの街で活用されるようになって1週間ほど・・・

オレは市長のセシルさんに呼ばれて、市長邸兼市役所に出向いて行ったんだ。


「レオン君、わざわざ申し訳ないわね。」

「いえ、全然大丈夫ですよ」


市庁舎の玄関付近で、セシルさんと顔を合わせたので挨拶をし、

そのまま、奥の応接室へ案内されていった。


「今日はね、ちょっと会って貰いたい人が居てね。」

「へぇ~、どなたですか?」


「この部屋の中に入って貰えばわかるわ。」


ということで、オレはそのまま応接室に通されたんだ。



「やあレオンさん、ご無沙汰しております」

「あれ、フランツさん、お久しぶりです!」


オレを待っていたのは、フランツ・バックマンさん。

この人、王都のファルコン商会の方で、このシルヴェイン領の担当さん。

以前、オレが洋式トイレや馬車のサスペンションやゴムタイヤを考案したときに、

その実用化に力を貸してくれた人なんだ。


「今日は、グリーン・ウッドに居らしてたんですね~」


そう、フランツさんは基本的には領都シルヴァがベースで、

向こうとこっちを行き来している感じなんだ。


「で、今日はどうされました?」

「ははは、それなんですが、実はですね・・・」


ということで、オレとフランツさんが対面でソファに座り、

市長のセシルさんは、その横の1人掛けソファに座って行ったんだ。


「レオン君、例の通信機、ウチの騎士団が連絡用に使っているのを

フランツさんが見かけて、とても興味を持たれているそうなのよ」


「あぁ、なるほど」


セシルさんのその言葉で、何となく、この日の話の内容が分かった。

フランツさん、自分達の手で商品化したいんだろうなぁ。


「そうなんです、レオンさん。

以前、レオンさんが開発された馬車のサスペンションとゴムタイヤ。

あれを搭載した馬車が、現在、バカ売れしていましてね。

もちろん、生産能力に限りがあるため、

バックオーダーを大量に抱えている状態なんですが、

兎に角、お陰様で、トイレの販売と併せて、

我が商会の売り上げは、昨年度の10倍となっているんです。

本当に、全てはレオンさんのお陰です。

と、思っていた矢先に、今度は、あの通信機を見かけましてね・・・」


「フランツさん、あの馬車、そんなに売れているんですね。

まあ、オレも、その売り上げから3%ほど頂いているので、

何となくは分かっていましたけど。

で、今回は、あの通信機を製品化したい・・・そういうことですよね?」


「はい!是非、我が商会で独占的に販売させていただければと!」


フランツさんの希望は理解できた。


ところで、この世界には特許とか登録商標とか著作権といった概念がない。

恐らく、あの馬車のサスペンションやゴムタイヤなどは、

そのうち、別の商会が真似をして、類似品を出してくるだろう。

更に洋式トイレも。


そして通信機・・・

これは正直なところ、この世界の人が、見様見真似で作れるような代物ではない。

ただ、一旦製品化されて、その製造に関わった人が引き抜かれたりとかすれば、

100%無理とも言えない。


とは言え、まあ、モノマネされても、別に良いんだけどね。


仮に通信機が、アステリア王国内中に普及しても、それはそれで良いと思うし、

他国にその技術が渡っても・・・

う~ん、イヤ、そこは何とも言えないかぁ。


戦争などで、通信手段が有ると無いでは、全く戦い方が違ってくるだろうし・・・

その点だけが不安なんだよなぁ。



「ねえ、セシルさん?」

「なに?レオン君」


「この通信機の技術が、もし他の国に渡ったら、どうなると思います?」

「どうなるっ・・・て言うのは?」


「オレが一番気にしているのは、戦争などの連絡用に使われて、

戦争のやり方が、変わってしまわないか・・・って事なんですけど」


「レオンさんは、そういうことまで気にされているのですね。」


さっきまで、何としてでも商品化を!と息巻いていたフランツさんが

やや神妙な面持ちに変わっていくのが分かった。


「ええ、馬車はあくまで移動手段を快適にするものだったので、

みんなの役に立つと思うし、トイレもみんなが快適になると思って製品化しましたけど、

通信って思いの外、色んな面に影響が出てくると思うんですよねぇ~」


「なるほど・・・」


「もちろん、みんなが便利になって喜んでくれる・・・

それだけであれば、喜んで製品化するんですけど」


と言った感じで、この場では一旦、結論が出ず保留となった。

フランツさんも、製品化の影響を色々と考えてみてくれるそうだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ようやく完成したトランシーバー型通信機でしたが、

早速、商会の担当者がそれに目を付けて来たようですね。

ただ、レオンは通信機の戦争利用などを懸念して、

製品化にはやや慎重な姿勢の様です。

さて、今後、この通信機はどの様な展開になっていくのでしょうね。


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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