表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

144/164

ところでアステリア王国の国王ってどんな人?じいちゃんに聞いてみた。

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


領主のアウレリアから銃の要望を受けたレオンですが、

彼にしては珍しく、その提供を頑なに拒みます。

銃が国に広がって行けば、国家間の力関係が変わる可能性があり、

更に悪党にまで銃が広がってしまうと、国民の平和が脅かされるため。

ただ、何れ国王からその要求を受けてしまうと、断り難くなってしまうため

レオンはまず、その国王の人となりをじいちゃんに聞いてみることにしました。


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

そういえば、アステリア王国の国王って、どういう人なんだろう?

今まで、全然興味もなかったし、見かける機会も無かったんだけど、

暴君とかだったらどうしようかな・・・


でも、オレの知る限り、この王国って、結構平和そうなので、

さすがに暴君ってことはないのかもしれない。




「ねえ、じいちゃん?」

「どうした、レオン?」


「この国の国王様って、どんな感じの人?」

「どんな感じ・・・とは?」


「暴君なのか、素晴らしい王様なのか・・・?」


「そうだな・・・まず、暴君というのはあり得ないな。

とても人格者だし、国や国民のことを第1に考える方と言って差し支えない」


「そうなんだ。じゃあ、素晴らしい王様なんだね」

「そうだな。ただ、弱点もあってな・・・」


「どんな弱点?」


「国王は、どちらかというと平時の人。

戦争などに強いタイプとは言い難い。

本人も、それは自覚しているだろうな」


「でも、よい将軍とかが居て、その人に任せればいいんじゃない?」


「そうだな。実はこの国は、30年以上、戦争が無くてな。

戦争に長けた将軍などが、なかなか育っていないんだ。」


「逆に、戦争が30年以上無いってことは、

周囲の国の脅威も薄いってことじゃ?」


こんな話をしていると、オレって、この国や、周囲の国の状況を、

ホントに良く知らないんだなぁ・・・って、改めて感じてしまう。


王国の西と東に隣国があって、北の山の向こうに、小さな国々の集まる土地がある・・・

そして、王国の南側は海になっている。

そんな程度くらいにしか。


「10年くらい前に、東の王国ヴォルガルドは王が変わってな。

その男は、前王より、かなり野心的な人間だと聞く。

国の規模としては、アステリア王国の半分くらいなので、

今まで我が国に手を出してくることは無かったんだけど、

徐々に、油断できなくなっているんだ。」


「ふ~ん、じゃあ西は?」


「西の隣国セレスティアは、昔から、アステリア王国と同盟関係にあるんだが・・・」

「その言い方だと、何かあるみたいだね?」


「その北にあるゼノス帝国と、最近ではかなり蜜月関係にあるらしい。

アステリア王国としては、そんな西の隣国と、北の帝国の真意を

現在、測りかねている状況のようなんだ。」


「そうなんだね・・・」


オレ、アウレリアさんに「国を出る!」なんて、啖呵を切っちゃったんだけど、

今の話を聞いていると、逃げられる国ってあるんだろうか・・・


どうも、アステリア王国が、一番良い国のように感じられてしまうんだ。




「レオン君、本当にごめんなさ~い!!」


アウレリアさんに領都へ呼び出された2日後、

市長邸でオレは、セシルさんからの謝罪攻撃を受けていた。


ライフル銃の件、どうしても領都に対して隠しきれなくて、

報告しないといけない状況になってしまったみたいだ。


「セシルさん、謝らないでくださいよ。

オレもいずれ、アウレリアさんにバレるっていうのは、分かっていたことですから。

いつまでも、隠し通すのは無理ですよ」


「そう言って貰えるのはありがたいんだけど・・・

でも、本当に領都には伝えたくなかったのよ~」


アウレリアさんから選任された市長の立場上、

セシルさんも、報告しない訳にいかなかったのは、容易に想像できる。


それでもアウレリアさんは、まだ理性的に銃の件を考えてくれそうだけど、

果たして、これが国王の耳に入った場合、どうなってしまうのか・・・


下手をすると、他の領主の耳にも噂が入り、

そちらから・・・ということも有り得そうなんだ。


「ところで、その後、街のほうは順調ですか?」

「そうね、上下水道は完備したし、住所の設定や住民登録も出来上がり、

街の整備も進んでいるわ。

カジノも全て出来上がって、お客の入りも上々。

売り上げも素晴らしいものよ。

街の防衛や治安も安定してきていて、そんな噂が広がっているのか、

移住してくる住民がドンドン増えて、お陰で税収も安定してきたところなの。

あとは・・・」


「あとは?」


「ゴミの問題ね。人が増えてきたので、ゴミも増えてきてしまって。

更に、診療所の増設や、教育の問題・・・次に解決していきたいのは、

そういった所かしら。」


「なるほど・・・

ゴミについては、汚水処理で溜まったゴミを焼却する施設・・・あれを拡充して、

本格的なゴミ焼却施設にして、そこで燃やす感じにしませんか?

あの焼却施設は街の外の南東にあるので、場所的にも問題無いと思います。

もし街中にあると、ゴミ焼却場が家の近くに出来るのを、嫌がる人は多いでしょうしね。」


「確かにそうね」


「あと、ゴミを燃やす熱を利用して、お湯を沸かして、スパ施設に提供したりできると、

効果的かもしれません」


「なるほど~」


この時オレは、その熱でできた蒸気でタービンを回し、

発電・・・なんてことも考えたんだけど、今のオレの頭の中だけのアイディアでは、

実用化まで漕ぎつけられるか分からなかったので、口に出すのを止めた。


そもそも、この世界では

「電気って何!」

って、話から始まってしまうんだ。


「診療所については、建物を増やすのは、それほど問題ではないと思いますけど、

後は、患者さんを見ることができる人の確保が課題ですよね。

引退した治癒士の冒険者さんとかを、上手く探し出せると良いんですが。」


「そうね、例えば、子供が生まれて冒険者を辞めた人とか、領内を探せば居ると思うので、

そういう人に声を掛けるのも有りかもしれないわね。」


「そうですね。あと、教育に関しては、

やっぱり、小さな子供を対象に勉強を教えるのが理想的だと思います。

街の子供を一か所に集める設備を作って、せめて午前中だけでもいいので、

算数や文字の読み書きなんかは教えておきたいですよね。」


「そうなのよね。小さい時から勉強する習慣をつけておかないと、

大きくなってからでは、遅いのよねぇ~」


「オレもそう思います。6~7歳位から始めても良いぐらいですね」

「私もそう思うわ」


その後も色々なことを、セシルさんと結構長く話したんだ。


そういえば、今日は市長邸に居ても、オレは思いの外、平和だった。

この日、秘書のメイさんがセシルさんの使いで、領都に出掛けているらしいんだ。

彼女が居ると、いつもギューっと抱き寄せられたままになっちゃうからね。


まあ、メイさんのことは好きだから、別にベッタリされて、悪い気はしないんだけど。




「エスタさん、こんにちは!」

「おぉ、レオン殿、来てくれたか」


その後、オレは騎士団の宿舎へ立ち寄った。

すると、いつ見ても美しい、エルフの団長さんの顔がオレを出迎えてくれる。


「その後、ボウガンの方はどうですか?」


「あぁ、あれは中々の優れモノだな。

弓術隊の者達も、大喜びであれを使っているよ。

誰でも、弓より正確に的に当たり、威力も倍以上、扱いも簡単だしな。

以前、レオン殿に習ったボウガンのメンテナンスも、

現在、団員たちに教えているので、長く使っていけそうだ」


「それは良かったです。

弓だけだと、どうしてもライフル銃と比べて、威力が落ちてしまいますからね。

でも、状況に応じて、弓と上手く使い分けられたら良いんじゃないかと思いますよ」


「確かにそうだな。弓は射程距離や静穏性では、ボウガンより優れているしな」

「はい」


「それと、デューク殿を指導者として紹介してくれて、本当に感謝している。

あの方の教え方は本当に素晴らしい。

訓練は厳しいが、でも理にかなっている。

団員達の剣の腕が、みるみる上がっていくのが分かるんだ。」


「ははは、それは良かったです。

今日、家に帰ったら、じいちゃんに伝えておきますよ」


「ああ、そんな私も、デューク殿からは、様々なことを教わっていて、

ある意味、私が一番、その恩恵を受けているかもしれない。」


「エスタさんもですか。それじゃ、オレもうかうかしていると、

エスタさんに直ぐ、追い越されちゃいそうだな。頑張んないと」


「なあに、レオン殿は、私にとって、遥か彼方の存在。

もちろん、レオン殿に勝利することが私の目標の1つではあるが、

まだ、それを果たすためのイメージが湧かないんだ。」


「ずっとイメージが湧かないことを祈ってますよ」

「そういう訳には、いかないな!」


ハハハハハッ!



そして騎士団の剣術レベルは、じいちゃんの教えによって、

今後、どんどんと向上していくのだった。


これで、この街の守りは、とりあえず、安心できるようになるんじゃないかな。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


じいちゃんに確認する限り、アステリア王国の国王は

人格者で国民思いの方とのこと。

それを聞いて、一旦はホッとするレオンでした。


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ