猛毒に侵された調査団!さあ、彼らの毒を消していくよ!
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
王都の冒険者ギルド本部からの指名依頼を受けたレオンと両親。
総ギルド長のオスカーさんから、行方不明の遺跡調査団の捜索を依頼され
3人は王都西の遺跡へ向かいます。
そして最下層でS級・A級の魔物達を退治し、一番奥の部屋に入ると
猛毒に侵された調査団員達が横になっていたのでした。
果たしてレオンは、彼らの毒を治すことが出来るのでしょうか・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
ステータス表示に"状態異常"が浮かんできて、"猛毒"が表示されてくる。
そういえば、詳細を見たければ、この文字をタッチすれば良いんだよな・・・
「タッチ・・・
ええと・・・この毒って、キュアだけじゃ消せなくて、キュアをした後・・・
へぇ~、ピュリフィケイションをすると、完全に消えるんだって」
『なんだってぇーっ!』
母さんと話していたつもりだったんだけど、周囲からの反応が凄すぎた。
確かに彼らは4日間、ずっと、この状態に悩まされ続けてきた訳だ。
こんな子供が、その解決方法をサラりと言ってのければ、
驚愕するのは、何となく分かる。
「レオン!ピュリフィケイションって、土地や水などを浄化する魔法だろう?」
「うん」
ヴァレリウスさんが、オレに確認してくる。
確かに、毒消しとピュリフィケイションって、
イメージ的に繋がるようで、実は繋がり辛いよね。
「なあレオン、それにカリン、毒の解決方法が分かったのは助かるんだが、
その前に、こちらのテオドールを何とかしてやってくれねぇか?
4日間、寝ずの番で彼らを治し続けて、
その挙句、MPが枯渇して、更に体力も尽きているらしいんだ」
「分かったよ、父さん。
じゃあ、オレが魔力譲渡するね。そうすれば魔力が回復するから」
「そんな事も出来るのか、レオン!?」
「ははは、ウチの息子は何だってできるぜ!ヴァレリウス」
「グレイ!"何だって・・・" は言い過ぎでしょ?レオンだって万能ではないのよ!」
「・・・すまん。。カリン。。」
「まあまあ、取り敢えず、魔力譲渡を始めちゃうよ」
「レオン、すまねぇ」
そう言って、オレはテオドールさんの傍に移動した。
「じゃあ、いきます・・・ "魔力譲渡"」
テオドールさんの横に跪き、彼の両手を取っていく。
そして、オレは魔法を唱えて行ったんだ。
すると、オレの体から彼の両手へ、暖かい光が流れ込んで行く。
そして・・・
その流れと共に、テオドールさんのMPが徐々に回復していくのが分かるんだ。
この人、HPもかなり減少している。
この4日間、調査団の人達を救うため、必死だったんだろうな・・・
魔力譲渡が終わったら、HPも回復しておかないと。
因みに、MPの回復方法だけど、基本的には休めば徐々に回復するんだけど、
急速に回復する手っ取り早い方法も、いくつかある。
まず、エーテルのような薬品を飲めば良い。
お金は少し掛かるけど、MPの枯渇した人が、自分自身の意志で回復することが出来る。
そして、もし魔法で回復させたい場合は、リフレッシュという魔法を掛けることによって、
時間の経過と共に、徐々にMPは回復していく。
けど、リフレッシュは、MPの回復速度が遅く、更に数分で効果が切れるため、
MPのMaxが多い人をフルに回復するには、何度も何度も掛け直さないといけない。
しかも、繰り返し掛けると、徐々に回復効果が薄くなっていく。
なので、あまり効率が良いとは言えない方法なんだ。
という事で、オレは薬品が無い場合 「魔力譲渡」 が
一番手っ取り早い、MPの回復方法だと思っている。
っていうか、じいちゃんにそう習ったんだけどね。
もちろん、自分自身で確認した結果でも、そうだったんだよ!
「ヴァレリウスさん、これでテオドールさんのMPは全快したよ!
あとは、HPも回復しておくね!」
「レオン、何から何まで、本当にすまないな」
「いえいえ・・・ハイヒール!」
ということで、テオドールさんの方は、これで大丈夫だろう。
あとは、自身で目覚めてくれれば良いだけだ。
さて・・・
「じゃあ母さん、猛毒を完全に消しちゃおう」
「分かったわ。もう一度、一人ずつにキュアを掛けて、
毒が復活する前にピュリフィケイションね。その魔法は私が掛けるわ」
「うん、わかった!」
ということで、改めて6人にキュアを掛けて行った。
全員のステータスを確かめて、一旦、毒が消えたことを確認していく。
「じゃあ、いくわね。"ピュリフィケイション"!」
母さんが魔法を唱えると、周囲が明るい光に包まれていく。
本来、この魔法は、広範囲の土地や水資源などを綺麗にしていくもの。
なので、結構広いこの部屋の全体に、その光が広がって行ったんだ。
その後、オレは、6人全員のステータスを再び確認していく。
あの忌まわしい猛毒のマークが復活しないか、ちょっとドキドキしながら見てたんだ。
そして、15分ほどが経過して・・・
「大丈夫、猛毒のマークが復活してこなくなったみたい」
『おぉーっ!』
"碧翼の彗星"の元気な4人と、猛毒の難を逃れた調査団の5人から
歓喜の声が上がったんだ。
そして、30~40分くらい経つと・・・
毒を食らった調査団の5人全員と、魔道士のルナさんが目覚め、
最後には治癒士のテオドールさんも目を覚ました。
そんな彼が目覚めた、その時・・・
「み、みんなはどうなった!」
それが、テオドールさんの第一声。
この人、なんて責任感が強い人なんだろう・・・
オレ、少し感動したというか、尊敬してしまうと言うか。
お金を貰って護衛の仕事をしているだけだと思うのに、
人を救うために、ここまで必死に頑張れるなんて・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
猛毒に侵された調査団員達の治し方を、瞬時に見極めてしまったレオン。
周囲の人達は、再び彼にドン引きだったようですね。
それにしてもレオンの鑑定スキルは、本当に凄いですね。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




