【5年後】レオン12歳、冒険者になる!でも、掲示板の依頼内容は○○ばかり?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
現代日本から赤ん坊として異世界に転生し、森で冒険者夫婦に拾われた主人公。
レオンと名付けれ、その夫婦とじいちゃんに育てられていきます。
そして7歳にして、その才能の片鱗を見せつけ、周囲を驚かせることに。
今回は、その5年後の12歳からのスタートとなります。
12歳のレオンは、果たしてどんな活躍を見せてくれるのでしょうね。
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
あれから5年・・・・
オレ、レオン・ウォーカーは、この日をもって12歳になった。
弟のノエルも、先月11歳になったばかりだ。
そんなオレ達兄弟だけど、
人口が500人程のグリーン・ウッドの町では、
ちょっとした有名人になっていた。
良い意味でも、若干はた迷惑な奴らという意味でも・・・
7歳で、デューク・ウォーカー(じいちゃん)に、オレの本当のステータスがバレてから、
じいちゃんは、オレに剣だけではなく、
召喚魔法、そして光・闇魔法も教えることが多くなって行った。
そして弟のノエルは、明らかにタンクの特性が強かったので、
剣と盾、そして、唯一魔法で適性の高い 光魔法[B]の訓練を受けることに。
一応、風魔法と氷魔法の適性も[C]だったので、時々その訓練も行っている。
じいちゃんによる召喚魔法の訓練は、それは、とても力が入っていた。
じいちゃん自身、元々 S級の召喚士だったんだけど、
家族で、召喚魔法の適性を持っているのが、
唯一オレだけだから・・・っていうのもある。
この世界、適性が遺伝することって、あまり無いらしい。
「そうだレオン、よくやった」
最近では、ディープ・フォレストに入って、召喚契約をすることが増えている。
今もワイルドボアを闇魔法のパラライズで麻痺状態にし、
そこからHPを少しずつ削って、オレに従わせることに成功したばかり。
既に、フォレスト・ウルフやフォレスト・ベアといった、
この森では最高クラスのモンスターとの契約も済ませていて、
いずれはC級以上のモンスターを従えてみたい。
じいちゃんから教えてもらったんだけど、召喚契約は、
基本的には相手のHPを2割以下まで削ることで、
向こうから契約を求めて来るんだそうだ。
稀に、2割以下にならなくても、相手の事を認めて、
契約を求めてくることもあるらしいけどね。
何れにしても、相手を倒して契約できるのは、どうもオレだけらしい。
そういう契約って、寧ろ、ネクロマンサーに近いみたい。
なので、そのことは、コッソリ黙っておくことに。
ただ相手を倒した場合、100%契約出来る訳では無く、
相手とのレベル差が大きいほど、契約できる率が下がる様なんだ。
なので、確実に契約したい場合は、HPを2割以下に削る方が良いみたい。
一方、じいちゃんが持っている召喚獣なんだけど、
最高クラスはSS級のバハムートなんだって。
「見せてぇ!」
以前、そう強請ってみたんだけど、ダメだった。
というのも理由があって、バハムートの召喚はかなりMPを消費するらしい。
じいちゃん自身、既に57歳という年齢になり、徐々にMPの最大値が落ち始めているので、
SS級の召喚は、かなりハードになっているそうなんだ。
また、バハムートを召喚できる召喚士って、確認できる限り、他には居ないっぽい。
そもそも、バハムートと契約できるまで弱らせるって、殆ど不可能なことだし、
あと、金銭的な問題もあるらしい。
というのは、もしバハムートを倒せば、4~5人程度のパーティーであれば、
その素材で、人生を何度もやり直せるほどの収入になるんだって。
それを、みすみす召喚獣にしてしまうなんて、
他のメンバーが承諾するはずがない。
じいちゃんの場合、初代 "金色のラグナロク"のメンバーとの信頼関係が
如何に厚かったのか・・・・・・それが良く分かる。
この日の午前中は、森で召喚契約の訓練。
そして午後は・・・
「あら~レオン君、いらっしゃ~い。
今日は・・・・あれよね?」
「リンダさん、こんにちは!」
オレは昼ご飯を食べると、じいちゃんやノエルを家に置きざりにし、
一人、町の冒険者ギルドへ走った。
だって・・・・
12歳って、冒険者登録が出来るようになる年齢なんだよ!
その誕生日を迎えた今日、冒険者登録しない訳にいかないだろう?
オレの誕生日は、父さんと母さんに森で拾われた日。
でも、その両親と、じいちゃんは、オレを拾った事は一切 隠している。
もちろん、オレは知ってるんだけどね。
そういえば・・・・
冒険者登録まであと1年弱のノエルは、
さっき、悲しそうな目で、オレをお見送りしていたよ・・・
来年のその時のために、ノエルを一緒に連れて来ても良かったんだけど、
彼は、受付で説明とか聞いてると、直ぐに飽きちゃいそうだからなぁ。
「じゃあレオン君、この書類に必要事項を記載して貰えるかな~?」
「うん、わかったよ」
リンダ・ハミルトンさん・・・・冒険者ギルドの受付嬢。
薄い青系の髪を腰まで伸ばしていて、超グラマラスなお姉さん。
この人、何かちょっとエロいんだよね(とオレは勝手に思ってる)。
とっても美人で、男性冒険者から評判はすこぶる良いみたい。
プロポーズをしてくる冒険者も数知れず・・・・
前世で既に魔法使いと成ってしまっていたオレにとっては、
かなり刺激が強い人だったんだ。
「これでいい?リンダさん」
書類を書き終わり、チラッと視線を上げると、
彼女の大きな胸の谷間が・・・・
やばっ・・・鼻血。。
「ふふふ、レオン君もお年頃になったのねぇ~♡」
バ、バレてる。。。
「・・・・・うん、書類はOKね。
じゃあ、ここの針に親指を押し付けて血が出たら、
こちらの球体に指先を押し付けてみて~」
「うん・・」
一見、冷静を装うオレ。
そして、リンダさんの言われた通りに登録作業を進めていく。
カウンターの上に置かれた球体に指先が触れると、
その球体が白く輝いていくのが分かる。
すると・・・・・
球体の下に設置されたプレートに、勝手に文字が刻まれていったんだ。
「おぉ~」
冒険者登録の様子を見るのは初めてだったので、
そんな様子を見て、オレは少し感動してしまう。
「できました~。
レオン・ウォーカー君、F級冒険者。
登録完了です!」
リンダさんはそう言うと、出来上がったばかりのプレートを、オレに渡してくる。
その時・・・視界に入る大きな胸の谷間に再びドキッ!
でも・・・・・・
その雑念を払って、オレは受け取ったプレートをマジマジと見つめて行ったんだ。
だって、12年待った念願の冒険者登録の証なんだもん!
これで自由に、この世界を冒険できるんだ!
「レオン君なら知ってると思うけど、
1人で受けられる依頼は、自分の冒険者ランクと同じものまでよ~。
今のレオン君の場合、F級の依頼までね~。
3人以上のパーティーを組んでいれば、
1つ上のランクの依頼まで可能だからね~。
まあ、レオン君の場合、B級の依頼くらい、簡単にこなしちゃいそうだけど、
決まりは決まりよ。
分かりましたか~?」
「はい、わかりました~!」
「よろしい!
じゃあねぇ~、F級の依頼の掲示板は、向かって左のあそこね。
そして隣の掲示板に行くと、徐々にランクの高い依頼になるんだけど~・・・」
「けど?」
「こんな田舎の町では、D級の依頼までが精々なのよ~。
C級以上の依頼って、滅多に出ないわ~」
まあ、確かにそうなんだろう。
A級冒険者の父さんと母さんは、そういった事情もあって
他の町に出掛けていくことが多い。
本当は、他の大きな町に移り住んだ方が、
父さん、母さんにとって、冒険者としての効率は良いんだろうけどなぁ。
そしてオレは、F級依頼の掲示板の前へ・・・
「荷物運び・・・・掃除・・・・・畑の収穫手伝い・・・・・
お約束だなぁ~」
「何か言った~?」
「いや、何でもないよぉ~」
こういう時、大抵、掲示板の端に、
"スライム退治"とか"ゴブリン退治"なんかの依頼があるはずなんだけど・・・
「ない。。」
気になって、チラッと1つ上のE級の掲示板を見ると、
スライムやホーンラビットの討伐依頼の紙が貼られている。
因みに、この森にゴブリンは居ない。
討伐系はE級以上の仕事っぽい。。
そっかぁ~。
取り敢えず、早くランクアップしたいオレは、
"畑の収穫手伝い"の紙を持って受付に戻っていった。
それにしても・・・・
田舎町の小さな冒険者ギルドってこともあって、ホールに冒険者は1人も居ない。
勿論、新たな依頼が入り易い、朝一が最も賑わっているのかもしれないけどね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
12歳になった主人公は、今回、念願かなって冒険者になる事が出来ました。
まだF級の依頼しか受けることが出来ませんが、
今後、ドンドン冒険者ランクを上げて、色々な依頼をこなして行ってくれることでしょう!
次回以降、彼がどの様な活躍を見せてくれるのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




