そして悪党のボス退治!でも魔法が通じない!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
召喚獣のワイバーンに乗っていたレオン・ノエル・セーラの3人は
リヴェンデイルの町の近くの村に向かいます。
ただその村は、悪党に乗っ取られていると聞き、3人は悪党退治に乗り出すことに。
一旦は捕まるフリをして村へ入り込んだ3人は、油断している悪党を1人1人捕らえて行きます。
そして、ついにボスの部屋までやって来たレオンとセーラでしたが・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「ここね?」
「うん」
小声で確認し合うオレ達。
最奥のドアの前に跪いて、
オレは再びドアノブに手を掛けようとする。
すると・・・
「そこにいる子供!お前達の動きは分かっておる。
コソコソせずに、中へ入って来い!」
中から司祭の声が・・・
一瞬、オレはドキッとした。
"こっちの動きが見えてる?"
索敵を持っているということか・・・
それにしても、ヤツは索敵を持ちながら、
今まで仲間がやられるのが分かってて、何も対応しなかったんだろうか・・・
オレ達の力量だって、索敵が有れば、ある程度分かるはず。
それだけ、自分の力に自信があるってこと?
今更警戒しても無意味なので、オレは堂々とドアを開けて、
セーラと共に部屋の中へ入って行った。
「お前達、子供のくせに、結構やるようじゃな。
名前は何と言う?」
「悪党に名乗る名前なんてないわ!」
「まあ、そう言うな。どうだ?私の配下に入る気はないか?」
こちらに揺さぶりをかけて来る司祭。
パッと見、50歳くらいで、白髪まじりの短い髪と、シワの多い顔。
司祭っていうと、ローブだかフードだかを被っているイメージなんだけど、
この人は、意外と戦闘系冒険者的な出で立ちをしている。
物理攻撃系が得意なんだろうか?
「お断りよ!私は、私より強い人以外、従う気は無いわ!」
「ほう、お前、自分が私より強いと思っているのか?」
「アンタみたいな爺さんに、負ける訳がないでしょ?」
「爺さんとは失礼な・・・・なかなかに躾の成っていない子供じゃのう」
セーラの言葉に動じず、淡々と返してくる男。
かなり余裕があるように感じる。
なので、ちょっと探りを入れるつもりで、ヤツと会話をしてみることにした。
「アナタが4人のリーダーなんですよね?」
「ああ、如何にも」
「なんで、この村の人達に酷い事をするんです!?」
「酷い事? わが女神ルシア様を信仰し、敬う事・・・・
それのどこが酷い事なんじゃ?」
「でも、村の人達から金品を奪い、若者に盗賊までやらせて・・・
それが酷く無いと言ったら、何だって言うんですか?」
「信仰には献上物が必要じゃ。当然のことだろう。」
正直、マトモな会話に成りそうにない。
オレ、そう感じた。
それにしても "女神ルシア様"って・・・
「じゃあ、アナタ達の目的は何です?」
「ふふふ、子供のお前達に話す必要はないさ。
ただ、この村の次は、さっきも言った通りリヴェンデイルの町じゃな。
そして、その勢力範囲を、今後、ドンドン拡げていくつもりじゃ!」
「どうやら、話し合いは難しそうですね」
「当たり前じゃ。世の中、何でも話し合いで解決すると思ったら大間違いじゃて」
「わかりました、じゃあ、行きます!
パラライズ!」
"やめろ"といって、やめる相手でもなさそうだったので、
強行することにした。
けど・・・
「レオン、麻痺が効いてないみたいよ?」
「・・・パラライズ!」
「ふふふ、無駄無駄。私に魔法は効かぬ。」
効かぬ・・・?
その言葉に、オレ、ちょっと違和感を覚えた。
効かない・・・というより、魔法自体が発動していないように思えるんだ。
「レオン、魔法がダメなら、私、剣で行くわよ!」
そう言うや否や、セーラが司祭目掛けて突進していく。
確かに、魔法が出せないとなると・・・
"カンッ!カンッ、カンッ、キンッ、キンッ、カーンッ!"
男も剣を抜いてセーラを迎え撃つ。
司祭というイメージからは似つかない、ヤツの剣捌き。
コイツは剣術士なのか?強い!
この状態に持ち込むための、魔法封じなのかもしれない。
セーラが剣で立ち向かっている最中、
オレは、再度確認するため、魔法の発動を試してみた。
「プロテクション!フィジカル・ブースト!レジスト・マジック!」
既にセーラに掛かっている強化・防御魔法を、改めて上書きしようとしてみる。
ただ・・・
やっぱり魔法は全く発動しない。
「なにが邪魔を・・・」
オレは周囲を見渡していく。
部屋自体に魔法の発動を妨げる仕組みがあるのかも・・・
けど、パッと見渡しただけでは、正直、その仕組みを見破ることが出来なかった。
「きゃーっ!」
「セーラ!」
司祭の剣に押されていくセーラ。
そして、司祭の渾身の一撃で、剣ごと吹き飛ばされてしまい、
背後の壁にぶつかっていく。
オレの見立てでは、B級を越える剣術レベルを持つセーラなのに。
この司祭は、想像以上に剣術に長けているみたいだ。
「セーラ、後ろで休んでて」
「わかった」
パッと見、彼女に大きなケガは無いようだ。
そこは、ホッと一安心。
「ほう、魔道士系の坊主が、今の私の剣術を見て、それでも剣を抜くか。
坊主がどれほどの実力か、私が直々に確かめてやろう!来い!」
そして、オレは司祭に向かって行った。
"カンッ!カンッ、カンッ、キンッ、キンッ、カンッ、カンッ、キンッ、キンッ!"
ぶつかり合う剣と剣。
実際に剣を交えても、この司祭の剣術はなかなかだと思った。
けどね・・・
"カンッ、カンッ、キーンッ!"
「勝負あったね?」
「バカな・・・魔道士の小僧に剣で・・・」
残念ながら、じいちゃん、父さん、それにアウレリアさんに比べたら、全然まだまだ。
オレに勝つには、100年早いんじゃない?って感じ(笑)
司祭の剣を吹き飛ばし、オレは彼の喉元に剣を突きつけて行ったんだ。
「アンタって、ホント、剣術も化け物並みよね?」
「ははは、化け物って傷つくなぁ~」
オレが化け物だったら、父さんとかアウレリアさんって一体・・・(苦笑)
何れにしても、オレ達は村長邸に居座る悪党4人の退治に成功!
これで、この村の人達も安心して暮らしていけるんじゃないかな?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
魔法を封じらえたレオンでしたが、その見事な剣捌きで、
悪党のボスまで無事退治が完了しましたね。
果たして、この悪党どもはどの様な処罰が下されるのでしょうか?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




