死が二人を分かつまで
戦いシーンはありません
次の日屋敷地下室
「これから屋敷をでるぞ。みんなはロブスと他数人で守ることになっている。この地下通路を通ると遠くの教会に出れるようになっている。狭いから気をつけろ。」
ロブスは逃げる途中を襲われても対処できるようにゲイルがつけた人たちの隊長だ。
「ゼフィル昨日のことは覚えてますね。頑張るのですよ。」
昨日屋敷
「ゼフィルあなたはとても優秀です。あなたが今勉強しているのは私が18歳で勉強していたものです。あなたにはいずれ大きな壁が立ちはだかるでしょう。でも恐れず前進みなさい。」
「いいかゼフィルお前はとても優秀だが、しっかりと回りの意見も聞かなくてはいけないぞ、お前は人と人とを繋げる力がある。しっかりと精進して領民に慕われるような貴族になるのだぞ。」
「母上大丈夫です。では、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
満面の笑みでセリーは言った。この言葉がゼフィルが聞いたセリーの最後の言葉となった。
二日後
屋敷の前には子爵の軍勢500が展開していた。対するベルズ騎士爵軍200は朝日の出とともに戦いが始まった。騎士爵の軍勢は最初こそ個々の強さによって相手の油断と隙をついて有利に戦いを進めたものの。二日目には傭兵たちによってしっかりと対策を練らねて力を失って行った。
そして夕暮れ、
「どうやらここまでのようだ。」
血だらけのゲイルは回りの兵士と一緒に屋敷に立て籠もっていた。
「ゲイル様必ずやこの土地は我が子供たちが取り返してくれることでしょう。」
200人いた兵士たちは10人にまで減っていた。
「いえ、取り返さなくてもよいのです。平和への種はもう蒔かれました。
」
「「「セリー様」」」
「そうだなセリー。俺はお前と会えてからのこの20年以上とても楽しかった。」
涙を浮かべながらゲイルは言った。
「学生生活時代から子供が生まれてからの11年間までの20年以上、あなたと一緒にいれた時間はとても楽しかったです。」
「また来世といものがあったのならまた俺を探し出してくれるか?」
「喜んで。また死が二人を分かつまで一緒にいましょう。」
屋敷に残った兵士と残った女性たち合計19名が涙を流しながら頷いた。
それから兵士は屋敷から出て行き。最後の最期まで戦い抜いた。そして屋敷が燃え始める。
ボガネ子爵軍
「ノイ勝っただな。」
「はい子爵。勝ちました。しかしこちらは300人が負傷もしくは死にました。損害は大きいです。補填と賠償するのに数年はかかるでしょう。それと、今入った情報でゼフィルは行方不明になったらしいです。」
「何!探せ何としてもさがしだすのだ。」
この小さな戦いから時代は動くことになる。長年平和だった世界は勢いよく加速し、めまぐるしく移り変わることをまだ誰も知らない。




