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英雄伝、覇王と呼ばれる男(仮)  作者: ファンタ大好き男
一章、始まりの物語
7/7

初めての殺し合い

時間を二日前に戻す。

地下通路を歩いて1時間ぐらいたった頃遠くの廃教会に出た。

ロブスは外の安全を確認してから、「我々はこれより北に向かい、ネブス男爵領に入る。」

そう言うと、みんな気を引き締めながら、歩き出した。地下通路と違いここは外なのでいつ何に襲われるかはわからない。いつも追いはらったり、狩っている動物たちもこの大人数での移動だと襲ってくる可能性もあるのだ。領民役600名のうち、残ったのが210人ぐらいで、残りの390名のうち200名は個人のつてや、ゲイルが隣りの領主に掛け合って国境付近に住む人たちはすぐ隣の領などに受け入れてもらっている。


それから夕暮れになるまで歩いて行くと、村が見えてきた。

「なんとか今日の野営地に着くことができた。この村にはあらかじめ連絡を取ってあるので蔵にある分の食料は食べていいそうだ。」

ここでなんかの女性たちがみんなの分の料理をしだした。

あるのは黒パンと簡単なスープだ。野菜がほとんど入ってなく、味もほとんどしない。

ロブスはほとんどみんなが食べ終わっているのを確認してから、

「ここのベッドを使ってもらう。ベッドは足りないだろうから子供と老人優先で使ってもらう。明日の日の出とともに出発するからな。」

そう言うとあらかじめ決めていたグループでそれぞれの家に入って就寝し始める。


このグループはゼフィルとロイネとジャスミンとティスともう2人を加えた6人グループだ。

ゼフィルとロイネはなかなか寝付けなかったので、ベッドの中で喋っていた。

「なあゼフィル今屋敷の方はどうなってるかな?」

「そんなこと知るかだが多分まだ何も起こってないだろうな。ボガネの野郎の軍は明日屋敷に到着予定だからな。」

「そうか、みんな無事だといいな。」

「大丈夫だろ。うちの領民も強いからなそこら辺の軍じゃ勝てねえよ。」

「それもそうだな。もう寝るか。おやすみ。」

「おやすみ。」

(そうだ、みんな残ってるんだ。大丈夫、大丈夫。)


ゼフィルは心の中で祈った。




次の日


朝はひどい雨だった。

「これから向かう雨だから予定を1日ずらしてネブス男爵領に入る。」

そう言い出発した。

「お腹すいたな。ジャスミン」

「ロイネはそればっかり。」

「だって朝ごはん食べてないんだぜ。昨日の夜ご飯もほとんど食べてないからな。」

なんとか雨にも負けないように明るい話をしていたのだが、それから3時間後問題が発生した。


それは崖の近くを歩いていた時だった、雨で川は増水し、霧が出始めていた時、

「敵襲だー」

後方に部で大きな声が聞こえた。

ロブスは

「やはり来てしまったか。」

と言った。

先頭にゼフィルたちの前にはなんと5人、他にも隊列の横から何人もの男たちが出てきた。

「大人しくしていれば、悪いようにはしないぜ。」

「どっからどう見ても、お前ら盗賊だろ。悪いことしますよって言っているようなものじゃないか。」

ロブスの言葉に盗賊の頭領だと思われる人物は、

「まあ、普通そう思うだろうな。お前ら女子どもは残して皆殺しだ!!」

頭領だと思われる人物は大声でみんなに叫んだ。

「みんな領民を守るんだ。」

後方で剣と剣のぶつかる音が聞こえる。

「あんたたちは絶対勝てない、何ったて5対1だからな。」

「守ってみせる。」

ロブスはみんなの前に立って剣を構えた。

戦いが始まる。


まず先頭の頭領とロブスが剣を交えた。その時後ろから4人のうちの1人が頭領の脇の下から剣で突いてくる。かろうじてバックステップして躱すことに成功すると、息を吐く暇もなく後ろから剣で3人のうちの1人がなぎ払ってくる。その時ロブスがそいつの首を切り落とすと、頭領がその隙を突きロブスの脇腹に剣を刺した。その次に脇のしたから攻撃してきた奴が、首を落とそうと迫ってきてそいつの体をなぎ払って真っ二つにしたところで、頭領がロブスの脇腹から体を真っ二つにした。


俺たちはその攻防を見ていた。俺たちは初めて人が死ぬ瞬間を見た。最初は死ぬかもしれないと思ったが、ロブスは強かった敵を2人殺した。

「おいゼフィルどうするんだ。ロブスのおっちゃんが死んじまった。」

ロイネは足が震えていた。

「戦うしかないだろ。幸い俺たちは剣を持っている。」

俺も足が震えている。初めて人の死というものを見て気が動転していた。

ジャスミンが

「やめてよ。危険なことしないでよ。」

と言いながら、泣いている。

ティスは

「私が囮になるからあなたたちは逃げなさい。」

というが、

(どう考えても奴らは逃がしてくれそうにない。たぶん狙いは俺だ。領主の息子である俺を狙っているんだ。)

俺は覚悟を決めた。

「ロイネは頭領は俺がやるから他の2人を頼む。」

「分かった。頼む。」

そう言うと頭領が、

「あなたがゼフィルさんですか、あなたは最優先人物なんですよ。ご覚悟を」

「お前は盗賊じゃないな、たぶんボガネの私兵だろ。」

後ろで息を呑む音が聞こえる。

「よくお分かりで、ならわかるでしょ、大人しく捕まってください。」

「断る。」

そう言って俺は頭領に突っ込んでいった。

「まだまだ甘いですね。攻撃が単調すぎます。」

だがすぐに剣を弾かれてしまう。

(くっ、やっぱりあいつは強い。)



その頃ロイネは、

「おらおらおら、お前らなにやってくれたんだ。」

「あいつなんて強さだ。あいつ何歳なんだ。」

「俺は12歳だ。」

「なに!あれで12歳だと。まだ成長途中じゃないか。」

その時ロイネ後ろから攻撃されそうになったが、かろうじて躱したあと、そいつの首を飛ばした。

「よくもバックを」

「あんただってロブスのおっちゃんを殺したじゃないか。」

そう言って、そいつの腕を斬りとばし川に突き落とした。

「あああぁぁぁ・・・」

ロイネは息を切らしながら、ゼフィルの方を見ると、今にも斬り殺されそうになっていた。



(やばい死ぬ。)

そう思った時、

「やめろーー」

ロイネが頭領に斬り込んできた。

「っっ!あいつらは死んだか。」

頭領がロイネに標的を変えた時、その隙を突いてゼフィルは頭領の腹を刺した。

「ぐはっ、」

血を吹き出しながら倒れた。

「ロイネ無事だったか。」

「ゼフィルも危なかったな」

ロイネと腕を組もうとした時、後ろから頭領が

「死んでたまるかーーー。道ブレジー。」

頭領がゼフィルに斬りかかってきた。ゼフィルは剣を頭領刺しっぱなしだった。ロイネはゼフィルをかばって、体を斜め上から切られたが、

「お前が死ねーー。」

ロイネは頭領の体を吹っ飛ばした

頭領はそれっきり動かなくなった。

「ロイネ大丈夫か。」

ゼフィルは泣きながらロイネに駆け寄ってきた。

「ゼフィルお前はすごいやつだ。頭がいいし、剣も体格差をものともしない粘り強さもある。いずれ何かを成し遂げるだろう。ジャスミンを頼んだぞ。」

「そんなこと言うなよ。18歳になったら決闘するんだろ。」

だが、ロイネは微笑んで駆け寄ってきたジャスミンの方を向いた。

「ジャスミンはゼフィルをこれからも支えてやってくれ。」

「ロイネロイネ、大丈夫だって言ったじゃん。」

「ごめんな」

そう言ってロイネは目を閉じた。

ゼフィルは目を閉じて涙を流した。

その時も後ろから、

「よくも隊長をーーー」

後ろから盗賊の1人がジャスミンに斬りかかってきた。

「やめてーーーっ」

ティスがジャスミンをかばい切られる。

「お母さんっっっ」

ゼフィルはその瞬間動いていた。

「やめろーーーーー」

そいつの首をロイネの剣で斬りとばすと突然崖が崩落し始めた。

ゼフィルはすぐにジャスミンをかばおうとして、

ジャスミンに飛びつき、ジャスミンはティスを掴みながら

「お母さん、お母さん、私を一人にしないで。」

という。

ティスはそんなジャスミンに崩れる崖の中で、

「生きて幸せになりなさい。」

そう言ってジャスミンを最期の力で突き飛ばした。



そう言ってゼフィルとジャスミンは川に落ちていった。






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