30.優しさ
「シェイナ様 夕食をお持ちしました」
「あっ、ありがとう ルイア」
「寝てられました?」
「えっ?なんで?」
「髪が乱れてますよ。横になられてたのでは?」
「う、うん。でも寝てはないよ」
「そうですか。では夕食にいたしましょう」
ニコッと笑いちゃくちゃくとテーブルに夕食の準備をしていく。
ルイアはとても要領がよく、無駄な動きが一切ない。
そんなルイアをボーッと見ていたが、いつもより夕食の量が多いことに気が付いた。
「ねぇ ルイア。なんかご飯多くない?これ1人分の量じゃないと思うんだけど・・」
「ああ、そういえば申しておりませんでしたね。ティアス様が私に一緒にご飯を食べるようおっしゃってたのですよ」
「ティアスが?!」
「はい。1人でご飯を食べるのは寂しいと思うから一緒に食べてやってくれと言ってましたよ」
「そうなんだ・・・」
「シェイナ様愛されてますね。ティアス殿下からそのようなお言葉をもらえるだなんて」
「えっ!?」
カーッと顔が赤くなる。
そんなシェイナの様子を横目で微笑ましく見ながらテキパキとした動きをし、夕食の仕度を終えた。
「シェイナ様。準備が整いました。どうぞこちらへ」
シェイナが座る椅子をスーっと引き、座るように促した。
「ありがとう ルイア」
ニコッと笑い席へと着き「いえ」といいながらルイアもシェイナの前の席へと腰をおろした。




