(本編と関係の無い話、縮めて)関話:クリスマス特別編
注意
この話には若干のキャラ崩壊が含まれております。
苦手な方はお気をつけください。
では、クリスマス特別編、スタートです!
時は、エルガが百魔のダンジョン第25層の攻略中まで遡る。
この日、エルガはぼんやりと第25層の通路で攻略作戦を考えながら『無限思考』で増えた思考の一つで地球の日本時間でのこの日の日付を思い出していた。
(えっと、僕がこの世界に転生してきてから2ヶ月と少しだから、…………あ、今日ってクリスマスじゃん……。…………僕には関係ないけど…………。)
エルガの最後の思考の理由なのだが、エルガは元運命神、現邪神の呪いとも言うべきものを魂と世界の機構に刻み込まれていた。そしてその呪いの効果なのかは不明だが、クリスマスはいつも一人ぼっちの思い出しかなく、とてもほかの友人(と、エルガは思っている)の様な暖かい記憶などほんのわずかしかなかった。
そんな生活を16年程続けていたからなのか、街中によく湧いていたカップルを見ても、人並みの妬みはあれど、それを僅かに上回る憧れで相殺できていた。
しかし、相殺できていたのはあくまで友人(と、エルガは(ry)と話ができて人恋しさが紛れていたからであり、凡そ2ヵ月の間他人と話せていない状態では妬みが憧れを上回るだろうと安易に予想できた。
(…………はぁ。……この階層のボスの情報でも見とこ……。『解析』)
エルガは自身の持つ固有能力『解析』を使用し、この階層のボスの情報を開示した。『解析』を使用すると、世界の機構である『解析システム』に『解析』がリンクし、その解析した情報を自身へと供給することが出来る。元々は固有能力『解析』が世界の機構である『解析システム』であるからこそ出来ることであり、神でもないエルガが世界の機構に直接干渉する、一種のイレギュラーとも呼ぶべき自体であるが、エルガは全く問題視していなかった。その理由はいくつかあるのだが、それは後々。
閑話休題
さて、エルガが『解析』して得た情報には、以前ならばこう表示されていた。
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『百魔のダンジョン』
第25階層……スノータイガーベア
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そして今は、こう表示されていた。
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『百魔のダンジョン』
第25階層……リア充×た☆く☆さ☆ん
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と、若干煽っているような解析結果が出るのだ。
この解析結果には比較的温厚な性格をしている(と、認識しているが、実際は…………。)エルガでさえ、スライム体になってからは無くなったこめかみがピクピクと痙攣しているような感覚を覚えた。
(ねぇ、これ挑発してるよねぇ?ねぇねぇ?やっぱり挑発してくれてますよねぇ?……ふふ、ふふふふふ、ふはははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!いいだろう!その喧嘩買ったァ!)
そして、まるで見せつけてくれるかのような解析結果にエルガの堪忍袋の緒が切れ、怒りという名の制裁を執行しに、意気揚々と階層ボスの部屋へと通じる扉を開け放った。
そしてエルガの目(比喩的表現)に飛び込んできたもの。それは………………。
「お待たせ〜、待った〜?(ハート)」
「ううん、大丈夫、今来たとこだよ。(ハート)」
「ケーキはどれがいいかなぁ?」
「んーと、それじゃあこれ〜。りーくんと半分こね♪」
「うー、寒いぃ〜。」
「ほら、こっちにおいで。」
「うん。(トコトコ)(ギュー)えへへ〜、まことの体あったかーい♡」
「ん〜、あ〜、みてみてかーくん、一人ぼっちの変な水たまりみたいなのがいるよ〜。」
「ん?あ、本当だね〜。こんな素晴らしい日に一人ぼっちだなんて、寂しい生き物もいたもんだね〜。」
(………………ゴフッ…………。)
そしてその余りのリア充の多さに、エルガは精神的に大ダメージを受けた。
だが、その大ダメージすら怒りという名の炎に燃料、具体的に言えばアジ化アジトを大量に注ぎ込んだ結果にしかならなかった。つまり、逆にギリギリ一線を越えていなかったエルガの殺意を爆発させてしまったのである。
(ふはははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、どうやら僕を完全に怒らせたらしいな!ならばこそ、僕が考案した現在の最強魔法『エクスプロージョン・フローズン』で消し去ってくれるわ!)
そして、エルガは『無限思考』により増えた思考すべて、数で表すならば5000を超える思考数で魔法の演算を開始した。
まず、『水魔法』で空気中の水蒸気量を殆ど100パーセントにする。更に、『時空魔法』で予め『エクスプロージョン・フローズン』を発動させる空間を認識する。この場合はボス部屋全域なので、数百の思考で認識が完了した。次に『毒究明』より作成した『弛動毒』という名の、あらゆる運動エネルギーを減少させていく毒を濃縮した成分を水蒸気に付与した。そして重要なのが、水分子一つ一つにその成分が付与されていること、そして、効果が出る直前の状態で毒を維持すること。この工程で、既に七割近い思考が使用されている。
後は、1回層の通路でやらかしたことの応用だ。あの時は水の塊を気化させたが、今回は水素と酸素に分解、そして再反応させる。理論上、分解した際の衝撃波で25階層ボス部屋はリア充ごと吹き飛ぶのだが、エルガの怒りはそれでは収まらない。
なので、再結合した際に生じた水に付与されている『弛動毒』の効果を一斉に発揮させる。するとどうなるか。
答えは、タダでさえ吹き飛ばされていた25階層ボス部屋が、余すところなく凍りついた、だ。
その時の効果音が、これだ。
「ん〜?ねぇねぇりーくん、なんか霧が出てきてない?」
「あ〜、ほんとだ。どうしたん────」
ダーーーーーン!
ボーーーーーン!
キーーーーーン!
(ふふふふ………………ふ、やった…………ぜ…………。)
そう、エルガがつぶやくように思考するのと、26階層への階段が出現するのは同時だった。
ちなみに、今エルガのHPとMPは共に残り1桁と言ったところまで減少している。
なぜかと言うと、この魔法、実はエルガのMP量では発動できないものだからだ。そのため、『生命変換』も使用し、HPをMPとして使うことで発動させることに成功したのだ。ちなみに、エルガは扉の外にいたので衝撃波や冷気などといった直接的な被害は受けていないが、もしこの魔法を発動させる時にエルガが範囲内に入っているとエルガでさえも被害を受けて絶命していまう可能性のある大規模殲滅魔法なのだ。
水分子の分解による強制的な衝撃波。
その後に再結合した水分子は周囲の運動エネルギーを減少させる為の触媒となる。
そして、運動エネルギーが奪われた空間は絶対零度の世界となり、生存自体が不可能にな空間となる。
そのあまりの威力故に、使用者すら絶命させる可能性のある大規模殲滅魔法『爆裂氷界』。
そしてそんな魔法を発動させ、HPとMPの両方を消耗させたエルガは、妙な達成感とともに魔力枯渇と生命力枯渇により深い眠りにつくのだった。
ちなみに、1日たって起きたエルガがボス部屋に目を向けると、今度はスノータイガーベアが待ち構えているのを見て発狂しかけたのは別の話。
もっと言えば、スノータイガーベアは溶解毒によりドロドロにされて分裂体へ食べさせた(どちらも自分)のは関係の無い話だろう。
アジ化アジト
簡単に言えば人類がこれまでに生み出した化学物質の中で最も爆発しやすい化学物質。もっと簡単に言えば、光に当たっただけで爆発するヤベーやつ。
クリスマス特別編は以上になります。
では皆さん、もうあと僅かですが楽しいクリスマスを(煽)!
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え、私ですか?はっはっはー、ナニヲイッテイルノカナ?ワタシニハリカイデキナイコトバガオオスギテナニヲイワレタノカワカラナイヨ?




