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毒奏者  作者: frith
百魔のダンジョン
16/26

魔法と魔術 其ノ肆 【恐怖】

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こうして闇魔法を習得したエルガは、魔力が回復し次第、まだ試していなかった2属性の魔法を開発していった。この時、エルガは魔法を使えたことによりテンションがハイになっており、「自重」の二文字が綺麗さっぱり消え去っていた。


例えば、水魔法から。1点に魔力を変化させた水を集め、それを球状に圧縮。そこから一箇所の圧縮を弱めれば高圧水流による物体の切断が出来るようになる。これを『水流切断(ウォーターカッター)』と名付けたのだが、これで圧縮した水を見てふとエルガは思いついたのだ。

「あれ?この水を一気に気化させたらどうなるんだろう?」

と。


結論からいえば、この目論見は成功した。エルガのMPの半分を使って生み出した水は、気化した瞬間、中規模な爆発を引き起こした。尤も、エルガ自身も死にかけ、微妙にトラウマになりかけたのだが。考えてもみてほしい。5メートル先にあったとはいえ、7リットル程の圧縮された水が瞬時に気化したのだ。水は気化するとその体積は1000倍を遥かに超えるのだ。当然、その衝撃波に当てられたエルガも無事では済まない。生き残れた事が奇跡的なのだ。尤も、この衝撃波は既に物理的な現象だったので、種族特性『物理耐性』が働いたのも大きいだろう。何せ、この直後のエルガのHPが次の通りだったからだ


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これにより、エルガはこのあとの実験はもっと慎重にやろうと、そう決意した。


〈『水魔法Lv.1』を取得しました。〉

〈称号『奇跡の生還』を取得しました。〉

〈称号『無謀な実験』を取得しました。〉


例えば、闇魔法。初めて開発した『闇弾(ダークショット)』や、『水流切断(ウォーターカッター)』、『水霧爆発ミスト・エクスプロージョン』を改めて考えてみると、どれも圧縮したものを使っているとエルガは感じていた。そこで、一旦圧縮のイメージから離れ、違うものを創造してみようと考えた。その結果…………


(やばい、やってしまった…………。どうしよう、これ………………。)


そう、()()()()()()()()()ジョン(・・・)()通路(・・)()呟くように考えた。


いったいエルガは何をしたのか。まず、エルガは闇についてを考えていた。闇とはつまり、光が当たらないところのこと。そして、光が一切無ければ闇しかない。そして周りは光を発する壁。そこでハッとした。とても面白いものを考えた、と。


まずエルガは、周囲の壁と地面に向かって自身の魔力を浸透させていった。実にその魔力量はエルガが持つ全魔力量の9割。そしてその魔力にイメージを持たせ、魔法を発動させた。その結果が真っ暗な現状なのだ。


今回、エルガが乗せたイメージは、『闇による光の侵食』。そもそもの話、光が無ければ闇はそこら中にあるのだ。ならば、自然な闇を作るのは光をなくせばいいのでは?


という思考の末の結果がこれだ。まず、エルガの魔力が込められた部分はすぐに光を発しなくなり、辺りは当然のごとく暗くなった。しかし、その時点ではまだエルガの魔力が浸透していなかった部分が光っていたのだが、術の発動者であるエルガでさえ予想だにしないことが起こったのだ。それは、正に『侵食』。まだ光っていた部分が、急速に光を消していったのだ。それも、徐々に、まるで半紙に墨を落とした時のように。


そこまでならば、まだ先程エルガが呟くように思考したことで済んだだろう。しかし、純粋な闇に閉ざされたとは、殆どの生物にとっては恐怖を感じさせる空間になる。


(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いどうすればいいどうすればどうすれば………………。あ、時空魔法!時って入ってるぐらいだし、巻き戻しもできるよね!イメージ!壁の時間がさっきの魔法を使う前に戻るように!)


当然、エルガの思考も恐怖に支配されていた。そもそも、エルガは耐えた方なのだ。魔力が完全に回復するのに9時間。『MP自然回復強化』スキルがLv.3になったことにより、それが3時間に減少しているとはいえ、暗闇の中、何もせずに1人でいるのだ。そこそこ高い精神値により発狂は防げたのだが、限界が近かった。そしてギリギリになってまだ試していなかった属性『時空』を思いつき、『時』の文字に気づいたことにより、時間の逆行を思いついたのだ。そしてイメージが完了し、回復したMPを時空魔法に注ぎ込んだ。この時、エルガは極度に希望を望んでいた状態だったので、MP量のことなど、既に頭になかった。重要なのは、いかにこの現状を打破できるかの一点に絞り込まれていたのだ。


そして、ほぼ土壇場に近いタイミングで考案した時空魔法が発動した。


(発動!『時間取消(タイムキャンセル)』!)


その発動と同時に、光が戻った。そもそも、エルガの持つ全魔力料を持ってしても3時間前に戻すことなどは本来不可能。では、足りない分の魔力はどこから来たのか。答えは生命力、又はHPと呼ばれる、命そのものからだ。


そしてMPとHPの枯渇により、エルガは長時間の睡眠を余儀なくされた。


────────────

〈『恐怖耐性Lv.5』を取得しました。〉

〈『時空魔法Lv.1』を取得しました。〉

〈『生命変換Lv.1』を取得しました。〉

〈『魔力自然回復強化Lv.4』を取得しました。〉

〈『魔力操作Lv.5』を取得しました。〉




どうもー、frithでーす。

月曜日は少し忙しく、更新できませんでした。すいません。

とりあえず、『魔法と魔術』は今回で終了です。来週からはいよいよ攻略していくので、楽しみにしていてください。

感想、評価、ブクマ待っています。

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