魔法と魔術 其ノ弐 【魔力操作】
(……ん……。あれ?えっと…………ああ、魔力枯渇が起きてすごく眠くなったんだったね。)
エルガが魔力を感じるために固有能力『毒究明』を使用して毒を作成し、魔力枯渇の症状で眠りについてから数時間後、眠りから覚めたエルガは何故眠っていたかを察した。そして、眠りにつく直前のことを思い出していた。
(……確か種族特性の『瞬間適応:毒類』が発動したんだったね。……これは後回しでいいかな。肝心の魔力だけど、『毒究明』で毒を作った後にゴッソリとナニカが減った感じがしたね。これでいいのかな?で、今はそのナニカが身体中に満たされている感覚がある、と。…………これが魔力でいいの、かな?)
エルガは固有能力『毒究明』を使用して毒を作成した際の、ゴッソリとナニカが減った時に感じたそのナニカを魔力と仮定した。その際、今はそのナニカ──仮定:魔力が、今は身体中に満たされているのを感じた。
(コレが魔力だとすると、動かすことも出来るのかな?身体の中にあるわけだし、ある程度は動かせるとは思うけど……。)
実際、魔力は動かすことが出来る。これは『魔力操作』と呼ばれる技術の一つであり、魔法を使う上での基礎の基礎であり、同時に最重要項目である。
(……ん、こう、かな?………………んぅ、これは結構難しいね。思いどうりに動かそうと思ってもなかなか動かせない。どうすればいいのかな。)
そもそも『魔力操作』とは、そう簡単にできるものでは無い。魔力を操作することは、つまり、よく地球の創作物にも出てくる『気』を操作することと大して変わりはない事なのだ。実際『テコル』には『気』というものが存在する。ここでは割愛するが、魔力を操作するのと変わりないほどに気を操作するのは難しい事なのだ。
閑話休題
気へと話が脱線したが、要は魔力を操作するのはとてもとは言わないが難しい、という事だ。
エルガは直ぐに魔力を知覚したが、本来魔力を知覚するには数日かかる。では、何故エルガが直ぐに魔力を知覚したのかと言えば、いくつかの偶然が重なった結果だ。まず、エルガはまだ転生して間もない。それは、まだ魔力がない頃の感覚を僅かながら覚えていた、という事だ。そして、エルガには固有能力『毒究明』があった。この固有能力は、MPを消費して毒を作成するという効果を持っていた。そもそも固有能力とは、魂が発現させた固有の能力だ。それは詰まり、自身が作ったモノに等しい。本能以上に理解していて当然だ。今回の魔力枯渇は、魔力を感じるために使ったため、無意識に『体内の魔力全部使えば分からないかな?』と考えていたのが原因だ。この能力は魔力を無意識下で使うことが可能なため、魔力操作ができなくとも使える。また、MPと魔力は同義であるため、枯渇したことによりその存在を知覚することが出来たのだ。怪我の功名である。
(魔力全体じゃなくて、一部分から少しずつ動かしていくのはどうかな?………………うん。ちょっとずつだけど動かせてるね。これを少しずつ早く動かしてって、それを体全体でできるようになれば完璧、かな。)
それから数時間、エルガは無心で魔力を操作し続けた。
〈『魔力感知Lv.1』を習得しました。〉
〈『魔力操作Lv.1』を習得しました。〉
どうもー、frithでーす。
えーと、この作品では所々説明が長ったらしくなることがあります。それは作者自身が軽度の設定厨だからです。ですので、どちらかと言えば会話よりも説明の方が多くなると思います。何卒、初作品ですので、気長に、暖かく見守っていてください。
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