閑話:負傷者と予言
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総合PV1000突破 (してた)!!
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────side:??(????)
そこは、光が存在しない真っ暗な空間。通称、世界の壁と呼ばれる、神ですら無事に生存出来るか不明なため、寄り付かない空間。
本来、そこには、生物はもちろん無機物すら存在しないのだが、今は違った。空中に浮かんでいる光る小さな球体と、それに照らされている一つの人影。
人影をよく見ると、まず、体中に傷があり、まさに満身創痍という言葉が似合う状態になっている。また、元はとても美形なのだろう、中性的な顔と、モデルのような体型。服は、元は真っ白でとても綺麗だったのだろうが、所々破れたり汚れて、今では見る影もない貫頭衣。その服のお陰で、その人影が男ということがわかる。
「クッ……ハァハァ、ゴフッ……クッ……。っそ!何で私がこんな目に遭わなければいけないのですか!下界の下等生物を一匹殺したくらいで!ッグ……ハァハァ……」
そう叫ぶと、糸が切れた人形のように男は倒れた。
「うっ…………ハァ、ハァ、まぁ、いいでしょう。ッグ……種は、撒き終えました。後は、実るのを待つのみ。……グッ、まずは、回復に努めましょう。幸い、此処は世界の壁。追ってくる可能性も低いでしょう。ゥグッ……後は、無けなしの──で──を使えば……」
倒れ、うつ伏せになりながら呟き、何かをしたあと、その男は、泥のように眠りについた。
────side『テコル』スリード神聖国神都
スリード神聖国。その国は『テコル』の中でも大国の一つであり、宗教国家である。人族至上主義を掲げ、人族以外は皆家畜であり、創造神アラートの失敗作と定められている。基本的に、ほかの一部を除く宗教国以外からの受けは悪く、また、異教徒と一度定めると、徹底的に、国を挙げて血族に至るまで滅ぼし尽くすことで有名である。
閑話休題
また、神聖国では、50〜70年に1人、固有能力『予言』を持って生まれてくるものが居り、その者を『聖人』『聖女』として祭り上げ、国のトップである教皇と同等の権利が与えられている。
固有能力『予言』の発動は不定期であり、保持者の意思で発動することは不可能。そのため、『聖人』『聖女』は、固有能力『予言』を持つことが発覚すると、宗教総本山である神都の教会へと強制的に連れていかれ(この時点で親が信徒である可能性が高いため、喜んで差し出す)、四六時中監視されながら育つことになる。
閑話休題
それは、皇翔がエルガとして転生する数時間前のこと。その日も、神聖国では、トップ層が、日課の巡礼を行っていた。彼等が創造神アラートに祈りを捧げた、その直後。今代の聖女の、『予言』が発動した。
曰く、「異世界より、転生せし魂あり。」
曰く、「魔王降臨の兆しあり。」
曰く、「魔王降臨の2年後、邪神降臨の予兆あり。」
この予言は、トップ層である教皇その他大司教の目の前で発動され、すぐさま最重要案件となった。
数時間後には会議が行われ、一週間かけ、それぞれの案件の回答が出揃った。
「異世界より、転生せし魂」は、出来るだけ秘密裏に探し出し、教会側の戦力とする。
「魔王降臨」は、事前に周辺諸国へ知らせ、誕生直後、確認が取れた段階で『勇者召喚』を行い、勇者に討伐させる。
「邪神降臨」は、召喚した勇者に加え、EX級冒険者の助けを借り、討伐、または撃退させる。
この結論が出た段階では、まだ転ばぬ先の杖と言うべきの議題であったが(固有能力『予言』は外れることもあるため)、決して楽観視すべきことではないと、異世界転生者以外のことを周辺諸国へ伝え、警戒するように呼びかけた。
どうもー、frithでーす。
いやー、総合1000PV超えてて、本当にヒビりました。しかも総合ポイント30……。実際はそんなことない数かも知れませんが、自分にとっては、とても嬉しい結果です。
これからも、【毒奏者】を宜しくお願いします。
感想、評価どうぞ宜しくお願いします。
あ、それと、この作品はノンハーレムを予定しております。
9/23 修正しました。『魔王降臨の1ヶ月後』→『魔王降臨の2年後』




