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毒奏者  作者: frith
百魔のダンジョン
11/26

自らに対する毒

 固有能力(ユニークスキル)『毒究明』により、計6種の毒をあっさりと生成可能になったエルガだったが、はっきり言ってこれは異常なのだ。何故なら、固有能力(ユニークスキル)『毒究明』は、『あらゆるモノに対する毒を、研究し、究明し、作成し、使用する』事の出来るスキルであり、瞬時に作成することはまず不可能に近いからだ。


 当然、エルガもその疑問を抱いており、


(とりあえず、何で急に毒が作れたんだろ?最初は固有能力(ユニークスキル)だからってことである程度納得しかけたけど、流石にそれだけじゃ無理があるよね。で、固有能力(ユニークスキル)『解析』とリンクしたから作れたんだから……)


 そこまで解析し、エルガは一つのことを思い出した。


(確か最初に『解析』を使った時に、構造とかそれの情報が何となく分かったんだったね。…………ん?となると、もしかして、その工程で、『研究し、究明』するっていう項目を満たしたの、かな?)


 実際、それは殆ど正解である。もともと、『解析』は世界の機構(システム)の一端であり、世界の機構(システム)だけあって、全てのものを、時間さえかければ、そのモノが持っている情報を完全解析することが出来る。更に、その情報には、対策方法、破壊方法、構築方法その他多数が含まれている。その結果を『毒究明』の、『研究し、究明』するという項目に当て嵌めることで飛躍的な速度で『作成』することが出来る。


 また、称号『陰陽コンビ《陰》』の称号効果も関係している。毒という物のイメージを『光』と『闇』で考えるならば、殆どの人が『闇』と答えるだろう。実際エルガは無意識下では『闇』だと思っているし、その結果、『陰陽コンビ《陰》』の称号効果『闇系統に対する適正』で補助する結果となり、結果的に、より毒を作成しやすくなっていた。


  更に、エルガは『腐食毒』等の『〜専用毒』の後に出来た毒は、元の毒から派生したと思っているが、実際は違う。世界がエルガが生み出した毒を解析し、その解析が固有能力(ユニークスキル)『解析』と連動した結果だ。固有能力(ユニークスキル)『解析』が、元は世界の機構(システム)の一端であったことから起こった、所謂イレギュラーなのだ。


 流石に称号効果や世界の機構(システム)が関係しているとは気づいていないエルガは、取り敢えず、『解析』したものに対する毒を作成できるならば、自分が属する魔粘体(スライム)種に特効の毒を作成することができるかと思い、自分自身の体表面を伸ばし(この程度ならば、本能的に分かる)、『解析』してみた。


 ──────────────────────


  個体名 エルガ

  種族 特異毒粘体

  年齢 16(0)歳

  Lv. 1

  加護 原神の加護


 HP 240/240

 MP 300/300


  力 30

 体力 55

 敏捷 40

 防御 35

 精神 380

 知力 350

 耐性 240

 魔力 50


 種族特性

『特異体』

『名付き』

『瞬間適応:毒類』

『捕食』

『吸収』

『分裂』

『融合』

『擬態』

『再生』

『火属性ダメージ増加』

『物理耐性』

『◼◼◼◼◼』


 固有能力

『毒究明Lv.1』

『解析Lv.1』


 普通能力

『記憶力強化Lv.8』

『剣術Lv.1』

『体術Lv.1』

『隠蔽Lv.8』


 称号

『陰陽コンビ《陰》』

『運を奪われし者』

『転生者』

『異界の魂』

『特異体』

『名付き』

『原神の眷属』



 解析結果

 異世界の魂を持つ、元人間の転生者。世界間の壁を超え、魂を中途半端に解析された結果、固有能力(ユニークスキル)『解析』を発現。ステータスシステムをインストールした瞬間に固有能力(ユニークスキル)『毒究明』を、前世の魂の経験から発現。器として作成された魔粘体(スライム)種へと魂が納まった瞬間、固有能力(ユニークスキル)『毒究明』の影響により特異進化した。また、原神の加護を持ち、原神の眷属である。◼◼、◼◼◼◼◼◼◼◼◼◼◼◼、◼◼、◼◼◼。(魂の格の不足により閲覧不可。)


 魔力波長が、水、闇、時空のため、水属性、闇属性、時空属性の魔法、及び魔術が使用可能。


 ──────────────────────


 〈固有能力(ユニークスキル)『解析』による、特異毒魔粘体ユニークポイズンスライムの完全解析を完了〉


 〈続けて、固有能力(ユニークスキル)『毒究明』により、特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用毒を作成します。〉


 〈固有能力(ユニークスキル)『毒究明』により、『特異毒粘体ユニークポイズンスライム種専用中和毒』『特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用再生阻害毒』『特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用能力阻害毒』『特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用体細胞麻痺毒』『特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用腐食毒』『特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用行動阻害毒』『特異毒魔粘体ユニークポイズンスライム種専用特異封じの毒』『特異毒粘体ユニークポイズンスライム種専用魔力阻害毒』『特定魔力波長侵食毒:水』『特定魔力波長侵食毒:闇』『特定魔力波長侵食毒:時空』を作成しました。〉


 〈各種特異毒粘体ユニークポイズンスライム種専用毒を統合し、『特異毒粘体ユニークポイズンスライム種専用毒』となりました。〉


 〈固有能力(ユニークスキル)『解析』により、『特異毒粘体ユニークポイズンスライム種専用毒』を解析し、『魔粘体スライム種共通毒』を作成しました。〉


 〈また、各種毒類を固有能力(ユニークスキル)『解析』により解析し、『中和毒』『能力阻害毒』『体細胞麻痺毒』『行動阻害毒』『固有能力封じの毒』『魔力阻害毒』を作成しました。〉


(〜〜〜……多すぎる……。まあでも、『魔粘体(スライム)種共通毒』は出来たし、予想外の毒もできた。予想外の結果も出た。これなら、第1階層のボスは安全に行ける……かな?)


 何故エルガが『魔粘体スライム種共通毒』に拘ったのか。それは、第1階層のボスが『キングスライム』だからだ。


(この扉を開けて直ぐにアレ(・・)を使われたら危ないし……。……やっぱり、暫くはここで体の動かし方とか、スキルとか、魔法?魔術?の練習かな。安全を期すために。)


 目の前の扉を見ながらそう考えて、エルガは作成した毒と魔法等について『解析』を掛けながら体の動かし方について本能的な慣れではない、経験的な慣れを付け始めた。




どうもー、frithでーす。

お久しぶりです。いやー、学校が始まって、更新出来なくなってました〜。すいませーん。

これからは毎週土曜日更新になると思います。


ポイント、評価お願いします。


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