風が囁いた:ここにいる理由
ヴァエロリンはしばらく黙ってから、最初の質問をした。
「カストランがこの任務をあなたに与えた時、具体的に何を持ち帰ることを期待していたのですか?」
その質問に、私は少し考えた。実際のところ、カストランとルーファスとの話し合いは、この規模の任務にしてはあまりにも短かった。その翌日には、もう恐怖の森へ送り出されていたのだ。だが、それは交渉の場でわざわざ口にするようなことではなかった。
「同盟です。その点については、かなりはっきり言われました。ダークエルフのもとへ行き、その指導者たちと話し、アンソールと各村を近づける方法を探してほしいと。すでにカエルレスと北の村の長老たちには提案を伝えています」
ヴァエロリンが片眉を上げた。
「それで、何か合意には至ったのですか?」
「いいえ。かなり話し合いましたが、カエルレスは、これほど大きな決定を北の村だけで下すことはできないとはっきり言いました」
ヴァエロリンは軽く頷いた。
「その点については、彼が正しい。そしてカストランは、この同盟に具体的に何を求めているのですか?」
答えには気をつける必要があった。兵士、資源、情報……いくつもの可能性が頭をよぎったが、各村が何を望んでいるのかも知らないまま、そのどれかを約束するのは、話の始め方として間違っている。
「大陸で戦争が起きている間も、アンソールとダークエルフが完全に別々の民族として行動し続けるのをやめることです。まずは双方の連絡、情報交換、そして魔王に対する何らかの協力から。残りは指導者同士で決める必要があります」
マエリエルがわずかに首を傾げた。
「『何らかの協力』というのは、ずいぶん幅の広い言い方ですね」
「村は八つあって、それぞれに違う事情や利益があります。それに、すべての村がアンソールに何を求めるのか、俺はまだ聞いてすらいません。完成した協定を持ってきて、ただ署名してくださいと頼む方が不自然だと思います」
ヴァエロリンは私から目を離さなかった。
「つまり、この同盟がどうあるべきかを我々に指示しに来たわけではない」
「どうすれば成立するのかを探しに来ました」
彼は一瞬黙った。
「では、アンソールは何を提供するのですか?」
いずれ聞かれると分かっていた質問だった。
「それは合意の内容によります。アンソールには兵士、資源、交易路、戦争に関する情報、それに他国との関係があります。ただ、皆さんがこの同盟に何を求めているのかも分からないうちから、約束を並べるのは賢明ではないと思っています」
マエリエルは注意深く私を見た。
「まずはこちらの条件を聞きたい、ということですね」
「皆さんにとって、どんな条件なら同盟を結ぶ価値があるのか知りたいんです。そのあとで、アンソールが何を返せるか話し合えます」
ヴァエロリンは片手を膝の上に置いた。
「もし我々が、カストランが受け入れる気のないものを要求したら?」
「その時は、交渉するものができるだけです」
「それでも彼が拒否したら?」
「その返事をここへ持ち帰ります」
ヴァエロリンがわずかに首を傾げた。
「拒否の返事を伝えるためだけに、また森を横断するつもりですか?」
「必要なら」私は肩をすくめた。「長い間お互いを信用せずにいた民族同士の同盟が、一度の話し合いだけで決まるとは思っていません」
マエリエルは数秒、その答えについて考えているようだった。
「もし、どちらも譲る気のない点があったら?」
「別の解決策が見つかるまで、その点は合意しないままにします。最初からすべてについて双方が一致していないと、同盟を始められないとは思いません」
ヴァエロリンは数秒黙ったままだった。この話が始まって以来、初めて、自分で作った罠に足を突っ込まずに答えられたような気がした。
だが彼が何か言うより先に、ナエルンが咳払いをして腕を組んだ。
ナエルンは腕を組んだ。
「お前が説明すると、どれももっともらしく聞こえる。だが、相手はあくまで人間の王国だ。なぜ我々がアンソールを信用しなければならない?」
私はすでに、その話を二つの異なる側から聞いていた。アンソールでは、ダークエルフは森へ入った者を誰彼構わず襲う凶暴な野蛮人として語られていた。そのあと、ヴァレリス師から最初のエルフたちの追放、人間との争い、そして何世紀も後に起きたことまで聞いた。知れば知るほど、その歴史は単純なものではなくなっていった。
「まだ信用するべきかどうかは分かりません。アンソールを出た時、俺が知っていたのは人間側の話だけでした。そのあとヴァレリス師と話して、皆さん側の話も聞きました。かなり違う話です」
ヴァエロリンが少し首を傾げた。
「カストランは何と話したのですか?」
「ダークエルフは攻撃的で、これまでの接触の試みも死者を出して終わり、外から来た者とはほとんど話そうとしない、と。それが、俺が選ばれた理由でもあります」
マエリエルは注意深く私を見た。
「あなたがダークエルフだから」
「はい。カストランは、ここへ来た理由を説明する前に殺されずに皆さんのところまでたどり着ける可能性が、俺なら高いと考えました」
ナエルンが鼻から低く音を出した。
「つまり人間の王は、自分の兵を送るほどの勇気もなく、我々の同胞を盾にしたわけか」
「そこまで単純な話ではありません」
「人間を連れてきたのか?」
その質問に、私は一瞬ためらった。
「カエリアです。俺の護衛として来ました」
ナエルンの目が細くなった。
「人間を恐怖の森へ連れてきたのか?」
「彼女と二人きりで来たわけじゃありません。ほかにも仲間がいました」
「その人間は今どこにいる?」
答える前に少し考えた。カエリアが北の村にいると言えば、カエルレスに問題を起こすかもしれない。特に、人間に対する一部のダークエルフの反応をすでに見ていたからだ。それでも、ここで嘘をつく方がまずかった。
「北の村にいます」
ナエルンはすぐに腕を解いた。
「村の中に?」
「はい」
「カエルレスは人間を自分の家に入れ、同胞の間を歩かせ、村の食事まで与えることを許したのか?」
「到着してからずっと監視されています」
「ヴァレリスもそれを許したのか?」
「ナエルン」とヴァエロリンが言った。
シャーマンは彼を見た。
「人間が我々の村の一つで暮らしているのだぞ」
「そしてその村の長はカエルレスです。彼が許可したのなら、それなりの理由があったのでしょう」
ナエルンは険しい表情になったが、それ以上は言い争わなかった。ヴァエロリンは再び私へ視線を向けた。
「ほかにも仲間がいたと言いましたね。何人ですか?」
その質問は、それまでとは違う形で胸に刺さった。私は数秒視線を落とした。あれからかなり時間が経っていても、旅のことや仲間たちに起きたことを思い出すと、胸の奥が締めつけられるようだった。
「もっといました」
声が少し低くなった。
「旅の途中で黒檀の影に襲われました。生き残ったのは、カエリアと俺だけです」
部屋が静まり返った。ブリアナのことは話さなかった。忘れていたからではない。仲間の一人に裏切られたという話を今ここでしても、何の役にも立たないからだ。
最初に沈黙を破ったのはナエルンだった。
「なら、この森の外に何があるのかを近くで見たわけだ。それでも、人間たちの戦争が我々のところまで来ると考えているのか。悪魔どもも、恐怖の森へ攻め込むほど愚かではない」
私は顔を上げた。
「でも、もう入ってきています」
マエリエルがすぐに聞いた。
「どれほど確かな話ですか?」
「自分で見たからです」
三人とも私へ意識を向けた。
「巨人の洞窟にいました。そこにデモノイドが二体いたんです。危険な生き物です。巨人たちは、その二体をまるでペットみたいに飼っていました」
ヴァエロリンがすぐに反応した。
「巨人の洞窟へ行ったのですか?」
少し身を乗り出した様子から、はっきりと好奇心が見えた。
「はい」
「なぜ? どんな場所なのです? 巨人たちと話すことはできたのですか?」
マエリエルはゆっくり夫へ顔を向けた。
「ヴァエロリン」
彼は止まった。
「そうでした。一つずつですね」
私は少し笑いそうになった。
「黒檀の影に襲われたあと、カエリアと俺は巨人たちに連れていかれました。そこで、彼らの長であるグロッグ・アイアンハンドと知り合いました」
ヴァエロリンの目が少し大きくなった。
「グロッグ・アイアンハンド?」
「知ってるんですか?」
「名前は知っています」
また質問を連発しそうになったが、今度はマエリエルが何も言う必要すらなかった。ただ彼を見るだけで十分だった。
「分かりました」ヴァエロリンは繰り返した。「続けてください」
「エリッサもそこにいました。そこで知り合ったんです。二体のデモノイドが解き放たれて、俺たちも戦うのを手伝いました。そのあと、なんとか洞窟を出ました」
ナエルンは納得していないようだった。
「それでは、お前の言いたいことの証明にはならん。巨人どもは、その生き物をペットにするところまでやっていたのだろう。たった二体いた程度で、なぜ我々が警戒しなければならない?」
答える前に考えた。彼の言うことにも一理ある。デモノイドが二体いたからといって、悪魔の軍勢が森を進軍している証拠にはならない。
「二体のデモノイドがいたから侵攻が起きている、と言ってるわけじゃありません。悪魔に関わる生き物はこの森には入ってこない、という考えがもう間違っていると言ってるんです」
ナエルンは黙ったままだった。
「なぜそこにいたのかも、どれくらい前からいたのかも分かりません。自分たちだけで来たのか、ほかにもいるのかも分からない。でも、あいつらは恐怖の森の中にいました。人間の国境からもかなり離れた場所に。だから、悪魔はこの場所を恐れているはずだ、という考えだけを信じるのは危険かもしれません」
マエリエルは数秒、私を見つめた。
「つまり、侵攻の証拠があると言っているわけではない」
「はい。もし証拠があるなら、そう言います。ただ、まだ大規模には起きていないという理由だけで、その可能性を切り捨てるべきではないと思っています」
ナエルンは相変わらず険しい表情だったが、今回はすぐには言い返さなかった。
少しして、最初からずっと気になっていたらしい話題へ戻った。
「では予言についてはどうだ? 七人の英雄の一人であることを使って、ここで自分の言葉に重みを持たせるつもりか?」
「いいえ」
考える必要もなく答えた。
「それを使って皆さんに圧力をかけたいなら、ここへ着いた時点で自分が何者なのか話していました。同盟は、村々にとって意味があるから受け入れられるべきだと思っています。予言が俺をその真ん中に置いたから、という理由じゃなくて」
ナエルンが目を細めた。
「自分が背負う称号を軽く扱うな、若者」
「軽く扱ってるつもりはありません。ただ、それが皆さんに対する権限を俺に与えるとは思っていないだけです。俺自身、七人の一人であることが何を意味するのか、まだ理解しようとしている途中です。そんな状態でここへ来て、それだけで自分が誰かより上だという態度を取る方がおかしいと思います」
今度は、ナエルンも何も答えなかった。
そのあと、最初に口を開いたのはマエリエルだった。
「すでにカエルレスと北の村の長老たちにこの提案をしたと言いましたね。彼らは何と答えたのですか?」
「まだ何も決まっていません」私は少し考えた。「カエルレスは話を聞いてくれました。でも、アンソールとの同盟は彼らにとって簡単に決められることじゃないとはっきり言われました。特に、過去に人間とダークエルフの間で起きたことを考えれば」
「断られたのですか?」マエリエルが聞いた。
「いいえ。でも受け入れたわけでもありません。そんな大きな決定を、自分一人だけで決めることはできないと言っていました」
ヴァエロリンが頷いた。
「その点については、我々も同意します」
「だから任務を続けました。本格的に何かを進める前に、ほかの村を訪れて、その指導者たちの考えも聞く必要があったんです」
マエリエルは数秒黙っていた。
「では、同盟を望む村と望まない村があると分かったら?」
その質問は、これまでのものより少し長く考えさせられた。
「その時は問題になります」
ナエルンが鼻から低い音を出した。
「実に見事な結論だな」
私は彼を見た。
「まだ考えてる途中だったんです」
マエリエルが笑いをこらえる中、私は話を戻した。
「八つの村が全部まったく同じ考え方をしているなんて期待できないと思っています。話し合いに応じる村と応じない村があるなら、まず理由を知らないといけない。調整できる条件があるかもしれないし、どうしても受け入れない村もあるかもしれない。まだ分かりません」
「では、不完全な同盟をカストランへ持ち帰るつもりですか?」ヴァエロリンが聞いた。
「現実の状況を持ち帰るつもりです。実際には同意していない村があるのに、全部の村が賛成したふりをして戻ったら、その同盟は最初から嘘の上に成り立つことになります」
ヴァエロリンは少し私を見つめてから頷いた。
「では、今日はここまでが話し合える限界でしょう。私はほかの村の代わりに決定することはできませんし、今のところ急いで結論を出す理由もありません」
「分かりました」
「カエルレスは数日以内に南の村へ到着するはずです。彼が来たら、この話を再開しましょう。次にどう進むか決める前に、北で何が話し合われたのか、本人から聞いておきたい」
私は頷いた。
「それがいいと思います」
ヴァエロリンがわずかに首を傾げた。
「待つことをあまり気にしていないようですね」
「カストランから言われたのは、同盟を結んでこいってことです。昼飯までに結べとは言われてません」私は肩をすくめた。「この森に入ってから起きたことを考えたら、数日くらい一か所に留まるのも悪くない気がします」
ナエルンが横目で私を見た。
「そういうことを声に出して言うなと、もう学んでいてもいい頃だろう」
「どうして?」
「ここへ来てから、お前に何が起きたか思い出してみろ」
私は黒檀の影、巨人、ノール、空を飛ぶ生き物、蜘蛛、キメラ、そしてそのあとに起きたすべてを思い返した。
「分かりました。今のは取り消します」
マエリエルが小さく笑った。
会議はもう終わったように思えたが、その時ナエルンが天井へ視線を上げた。
「終わる前に、まだあの二人をどうするか決めておらん」
マエリエルが眉をひそめた。
「どの二人ですか?」
ナエルンは答えなかった。ただ片手を上げ、二本の指を動かした。すると天井を編んでいた繊維の一部が突然ほどけ、頭上に隙間が開いた。
二つの悲鳴が同時に響いた。
エリッサとセラヤが部屋の中へ落ちてきて、ほとんど片方がもう片方の上に乗るような形で、絡まりながら床へ転がった。
「痛っ! どきなさいよ、この馬鹿!」
「やってるわよ! 動かないで!」
「膝が肋骨に入ってる!」
「じゃあ、その腕をどけて!」
数秒押し合ったあと、ようやく二人は離れることができた。先に立ち上がったのはエリッサで、服を整えながらセラヤを怒った目で睨んだ。反対側ではセラヤも同じように服を直していた。
私は二人を見て、それからナエルンを見た。
「いつからあそこにいたんですか?」
「長すぎるほどだ」
セラヤはまだ髪を整えていたが、突然動きを止めた。視線が真っ直ぐ私へ向く。
「待って」
私は彼女を見た。
「あなた、七人の英雄の一人なの?」
今度は顔にからかう様子がまったくなかった。セラヤは本当に驚いているようだった。
「そうだ」
「あなたが!?」
「なんでみんなその反応なんだよ?」
エリッサが少し顎を上げた。
「私はあなたより先に知ってたけどね」
セラヤはすぐに彼女へ向き直った。
「知ってたの?」
「かなり前から」
マエリエルがエリッサへ視線を向けた。
「では、あなたも知っていたのに、私たちへ話す必要はないと思ったのですね?」
その声は十分に真剣で、エリッサの勢いが少し弱まった。
「えっと……まあ、その……」
「説明しなくて結構です」マエリエルが遮った。
それから私を見た。口元にほんのわずかなものが浮かんでいて、その叱責は完全に本気というわけでもないのだと気づいた。
「アルヴェンから、特定の情報を隠しておくことについては十分説明を受けましたから」
私は黙っていた。一度に二人ともやられた。
ヴァエロリンはため息をつき、二人へ意識を戻した。
「本当に二人とも変わっていませんね」
セラヤが彼へ顔を向けた。
「お父さん……」
「子供の頃から、聞くべきではない会議を盗み聞きする方法をいつも見つけていました。ここでも、北でも……」彼は二人を交互に見た。「あの喧嘩のあと、二人がまた一緒にどこかへ隠れている姿を見ることはないと思っていましたよ」
私の興味が一気に湧いた。
「喧嘩?」
「あなたには関係ない」エリッサが答えた。
セラヤが笑った。
「ほら、気になっちゃったじゃない」
私は二人を見比べた。
「じゃあ、二人って友達だったの?」
「友達じゃない」エリッサが即答した。
セラヤがくすりと笑った。
「アルヴェンが聞いたのは『昔は友達だったの?』よ、エリッサ。『今も友達なの?』じゃないわ」
エリッサが彼女へ顔を向けた。
「同じでしょ」
「違うわよ」
エリッサが続ける前に、ヴァエロリンが答えた。
「いつも一緒でした」
エリッサは一瞬目を閉じた。
「お願いだから、お父さんまで始めないで」
「いつも一緒?」私は繰り返した。
セラヤはその言葉をかなり気に入ったようだった。
「かなりね」
「セラヤ」
「何? 嘘だって言うの?」
エリッサは腕を組んだ。
「子供だったのよ」
セラヤは笑った。
「ほらね。誰かがこの話をすると、いつもこうなるの」
「こうなるのは、あなたが鬱陶しいからよ」
「でもあの頃は、私のことかなり好きだったくせに」
エリッサは完全に彼女へ向き直った。
「今はもう友達じゃない」
セラヤはまだ笑いながら首を傾げた。
「知ってる。機会があるたびに念押ししてくれるものね」
なぜか彼女は、それを何よりも面白がっているようだった。
「でも今ので気になった」私は言った。「何があったんだ?」
エリッサは私へ指を向けた。
「駄目」
「聞いただけだろ」
「駄目」
セラヤが少し私へ近づいた。
「いつか教えてあげるかも」
「そこまでです」ヴァエロリンが、これ以上続く前に遮った。
セラヤはまだ彼女を苛立たせられたことに満足そうだった。一方のエリッサは、さらに強く腕を組み、顔を背けた。
結局、ほとんど何も分からなかった。だが一つだけ、かなりはっきりしてきたことがある。セラヤは昔の友情について話すことにまったく抵抗がない。話題になるたびに壁を作ろうとするのは、いつもエリッサの方だった。
ヴァエロリンは再び私へ意識を向けた。
「今日はここまでにしましょう。カエルレスを待つ間、あなたとエリッサは南の村に滞在して構いません。彼が到着したら、アンソールについての話を再開します」
「分かりました。ありがとうございます」
私が別れの挨拶を終えるより先に、エリッサはもう出口へ向かっていた。セラヤは両親のそばに残り、エリッサが扉を通り抜けた時、さらに声を上げた。
「またあとでね、昔のお友達!」
エリッサは振り返りもしなかった。
「地獄に落ちろ、セラヤ!」
私はエリッサのあとを追って渡り道を進んだ。彼女は早足で歩いており、今この瞬間にあの話を聞くのは、下へ投げ落とされるための素晴らしい方法に思えた。あとにすることにした。それでも私は、勝手に新しい任務を一つ作っていた。エリッサとセラヤの間に、一体何があったのかを突き止めることだ。




