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風が囁いた:エリッサの失踪

ヴェリダンの葬儀の翌朝、カエリアと私はまだ牢の中にいた。すると、一人の衛兵が外に姿を現した。


いつもの朝とは違い、彼は持ち場に立ち続けることなく、格子の近くに食事を置くと、すぐにまた立ち去ろうとしていた。


カエリアはその慌ただしさに気づいた。


「何かあったの?」


衛兵は足を止め、私たちを見た。


「エリッサが消えた」


私はすぐに顔を上げた。


「消えたって、どういうことだ?」


「家にいない。朝の務めにも来なかった。それに、弓と主武器の刃、それから食料と装備を入れた袋も持ち出している。追跡役たちがすでに捜している」


その瞬間、夜中に上の渡り道を横切っていた人影を思い出した。


私は勢いよく立ち上がった。


「昨夜、エリッサが村を出ていくのを見た」


衛兵が眉をひそめた。


「見たのか?」


「ああ。高い位置の渡り道を通って、村の外れの方へ向かっていた。あの時は、葬儀のあとで一人になりたいだけだと思っていたんだ」


衛兵は時間を無駄にしなかった。私に同行するよう求め、数分後にはカエルレスのもとへ連れていかれた。


私は夜中に見たことをもう一度すべて話した。エリッサが向かっていた方向を説明し、あれほど長く村を離れるつもりだとは思わなかったこともはっきり伝えた。叔父の死を受け止めるため、少し離れた場所に行きたかっただけだと思っていたのだ。


カエルレスは私に苛立った様子をまったく見せなかった。話を聞くにつれ、ただその表情がより疲れたものになっていった。


あの夜、エリッサが何をするつもりだったのか、私に分かるはずがなかったことを彼も理解していた。


私たちが話している間に、村でも腕の立つ追跡役たちが外周から戻ってきた。枝や森の低い場所に、エリッサが残した痕跡を見つけたらしい。


「南へ向かっています」


そのうちの一人が報告した。


「南の道を抜け、そのまま同じ方向へ進んでいます」


カエルレスは数秒間、黙り込んだ。


そこはまさに、ヴェリダンとその巡回隊が襲われた地域だった。


何が起きたのかを理解するまで、時間はかからなかった。


叔父を失った怒りと悲しみに突き動かされ、エリッサは一人でノールを探しに出たのだ。


カエルレスはすぐに動いた。数分のうちに、村でも特に足の速い追跡役を中心とした小規模な捜索隊を編成した。


多くの戦士を送ることはできなかった。北の村にはまだ守りが必要だったうえ、大人数で動けば森の中で気づかれやすくなるからだ。


その命令を聞いた瞬間、私は一歩前に出た。


「俺も行く」


カエルレスは数秒間、私を見つめてから答えた。


「駄目だ」


私は眉をひそめた。


「なぜ?」


「お前では、こちらの追跡役についていけないからだ、アルヴェン」


その声に疑いはなかった。ただ率直に言っているだけだった。


私は、すでに武器や装備を準備しているエルフたちへ視線を向けた。


カエルレスの言う通りだということは分かっていた。


私はつい最近、シルヴァリスの加護を受けたばかりで、その力をどう使うのかすらまだ理解し始めたばかりだった。


暗闇では以前よりよく見える。聴覚も変わった。平衡感覚もずっと安定している。


だが、それだけで、幼い頃から森を駆け回ってきた者たちのように動けるわけではない。


それでも、残りたくはなかった。


「まだちゃんとついていけないのは分かってる。でも、やってみることはできる。もしノールを見つけたら、何かしら役に立てるかもしれない」


カエルレスは首を振った。


「これは訓練のための移動ではない。お前を待つために速度を落とせば、それだけエリッサが一人でいる時間が長くなる」


それに対して、私はうまい返事を思いつけなかった。


カエルレスが話を終わらせる前に、ヴァレリス師が近づいてきた。


彼女は私たちから数歩離れた場所で立ち止まり、私には感じ取れない何かに耳を傾けているかのように、数秒間黙っていた。


そして、カエルレスへ目を向けた。


「アルヴェンは行くべきです」


指導者は眉をひそめた。


「師よ?」


「精霊たちが、彼に同行するよう望んでいます」


カエルレスはまず彼女を見て、それから私を見た。


「理由は?」


ヴァレリスは首を横に振った。


「いいえ。ただ、彼があなたたちと共に行くべきだと強く伝えてきています」


カエルレスは数秒間、黙ったままだった。


やがて、ゆっくりと息を吐いた。


「分かった」


彼は私を指さした。


「だが、追跡役の速度で進む。遅れたとしても、そのたびに立ち止まることはできない」


「分かった」


少し離れたところで会話を聞いていたカエリアが近づいてきた。


「私も行く」


カエルレスは彼女を見た。


「その生き物について知っているのか?」


「ノールとは戦ったことがある。どういう動きをするかも知ってる。もし本当に巡回隊を襲った連中を見つけるなら、力になれる」


カエルレスは反論しなかった。


「なら、準備しろ」


カエリアは頷き、装備を取りに向かった。


私は追跡役たちが準備を終える様子を見つめていた。


私はまだ経験豊富な戦士ではない。


ましてや、追跡役でもなかった。


それでも今回は、エリッサが行方不明になっているのに、自分だけ村に残るという選択肢はないように思えた。


旅の始まりは、思っていたよりもうまくいった。森の中を進み始めてすぐに、シルヴァリスの加護が本当に大きな違いをもたらしていることに気づいた。


平衡感覚は以前よりずっと良くなっており、枝や根の間でも、以前にはなかったほど自然に足場を見つけることができた。


しばらくの間は、大きな問題もなく一行についていくことができた。


一つ一つの動きにまだ注意する必要はあったが、この地形の中で完全に場違いだと感じることはなくなっていた。


問題が始まったのは、追跡役たちが速度を上げてからだった。


彼らはためらうことなく枝の間を進み、どこに足を置き、いつ跳ぶべきかを、ほとんど考えることなく判断していた。


それに対して私は、一つ動くたびにまだ考えなければならなかった。


少しずつ、一行から遅れ始めた。


最初はほんの数メートルだった。


しかし、その距離は徐々に広がっていった。


やがて、追跡役たちは私を待つために速度を落とさなければならなくなった。


それだけで、かなり恥ずかしかった。


カエルレスの言う通りだった。


シルヴァリスの加護は確かに私の身体能力を高めてくれたが、何年もの訓練を埋め合わせてくれるわけではない。


少し後ろを進んでいたカエリアは、私がだんだん疲れ、簡単な足運びでさえ失敗し始めていることに気づいた。


彼女は私の前で立ち止まり、しゃがみ込んだ。


「乗って」


私は意味が分からず、彼女を見つめた。


「何?」


「背中に。早く乗って」


「いや。まだ自分で進める」


カエリアは振り向きもしなかった。


「アルヴェン、行方不明のエルフが一人いて、この森のどこかには百を超えるノールがいるの。あなたの自尊心を守っている暇はないわ」


私は深く息を吸い、自分の足で進み続けようとした。


だが、長くは続かなかった。


数分後、枝に足を置き損ね、バランスを崩さないよう慌てて別の枝につかまった。


一行はまた止まった。


追跡役の一人が数秒間こちらを見たあと、何も言わず、再び道へ視線を戻した。


カエリアはもう一度立ち止まり、私の前でしゃがんだ。


「今度こそ乗る? それとも小麦粉の袋みたいに抱えて運ばないと駄目?」


私は前方にいる追跡役たちを見て、それから彼女を見た。


もう反論できることはほとんどなかった。


「分かった」


私はカエリアの背中に乗り、できるだけ居心地の悪くない姿勢を取ろうとした。


彼女は苦もなく立ち上がった。


「ちゃんとつかまって」


「つかまってるよ」


「だったら、そんなに身体を固くしないで。落ちるわよ」


私は彼女の肩に回した腕に少し力を入れた。


「これは屈辱だ」


「死にはしないわ」


カエリアは再び走り出し、ほんの数秒で私たちが失っていた距離を取り戻した。


まだ恥ずかしさは残っていたが、その時は、一人でついていくことにこだわるよりも、エリッサを見つけることの方がはるかに重要だった。


進み続けるうちに、エリッサの痕跡は私たちを森のさらに奥深い場所へ導いた。


植生は少しずつ薄くなり、地面は不規則に下り始めた。


カエルレスによれば、その先は彼自身も何年も訪れていない地域らしい。


しばらくすると、通過した痕跡が見つかり始めた。


最初に見つかったのは足跡だった。


数は多く、地面のあちこちに残されていたが、すべて同じ方向へ集中していた。


さらに先へ進むと、食べ残し、かじられた骨、そしていくつかの木の幹に刻まれた深い傷跡が見つかった。


進むにつれ、煙と濡れた革の臭いも強くなっていった。


カエリアが片手を上げ、全員に止まるよう合図した。


私たちは太い根の陰に身を低くし、そのまま前方にある岩場までゆっくりと進んだ。


私は縁の近くまで行き、下を覗き込んだ。


目の前の光景を理解するまで、数秒かかった。


巨大な峡谷が私たちの眼下に広がっていた。


霧が石壁の一部を隠していたが、底は十分に見える。


そして、そこはノールで埋め尽くされていた。


「神々よ……」


カエルレスが小さく呟いた。


数百どころではなかった。


千を超えていた。


目に見える峡谷のほぼすべてを、ノールたちが占拠していた。


焚き火の周りに集まっている者もいれば、自然にできた洞窟を出入りしている者もいる。


さらに、木材や獣皮、枝を組み合わせて作った建物のようなものが、あちこちに建てられていた。


私は数秒間、その様子を観察した。


数は多い。


だが、軍隊には見えなかった。


一つの焚き火のそばでは、二匹のノールが肉の塊を巡って殴り合っていた。


少し離れた場所では、別の集団が怒鳴り合いながら押し合っている。


食べ物を奪い合う者もいれば、隊列も何も作らず、ただ野営地の中をうろついている者もいた。


隣にいたカエリアが完全に動きを止めた。


「おかしい……」


私は彼女を見た。


「何が?」


「こいつら、まだ普通のノールと同じように行動してる。仲間同士で喧嘩して、食べ物を奪って、まともな秩序もない」


彼女は再び峡谷の底へ目を向けた。


「だったら、どうして千匹以上もここに集まっていられるの?」


追跡役たちは誰も答えなかった。


それまでは、数百匹が集まっていると想像するだけでも異常に思えていた。


だが、目の前にあるものは、誰もが予想していた規模をはるかに超えていた。


私はカエルレスを見た。


彼は数秒間黙ったまま、峡谷のあちこちへ視線を向け、状況を判断しようとしていた。


「もし、あいつら全員が村へ向かったら……」


追跡役の一人が口を開いた。


カエルレスは最後まで言わせずに遮った。


「今はそれを考えるな。まずエリッサを見つける」


カエリアは頷き、峡谷の底に散らばる建物や焚き火の間を探し始めた。


私も同じように目を凝らした。


千を超えるノールの中から、たった一人のエルフを見つけるのは難しそうだった。


だが、その時の私たちには、他に選択肢はなかった。


カエリアは峡谷全体へ視線を走らせていたが、突然その動きを止めた。私の前に腕を伸ばし、中央に近い場所を指さした。そこには地面が少し盛り上がった小さな台地があり、周囲を木の杭が囲んでいた。


「あそこ」


私は彼女が示した方向へ目を向けた。


獣皮で覆われた二つの簡素な小屋の間に、エリッサがいた。


彼女は両手首と両足首を太い杭に縛りつけられていた。顔は土と乾いた血で汚れ、チュニックも何か所か破れていた。かなり離れていても、怪我をしていることは分かった。


それでも、意識はある。


生きていると分かった瞬間、私はすぐに安堵した。


「見つけた……」


私は小さく呟いた。


カエルレスは答えなかった。


娘を見つめたまま、その周囲にいるノールたちの位置を確認し、どうすれば彼女のもとへ辿り着けるのか考えているようだった。


エリッサは顔を上げたままだった。


数メートル先では何匹かのノールが怒鳴り合い、互いを押し合っていたが、彼女はほとんど気にしていないように見えた。


服の状態と傷を見る限り、捕まる前に何らかの戦いがあったことは明らかだった。


カエリアはそのまま周囲を観察し続けていた。


やがて、彼女の視線が別の場所へ移った。


「待って……」


私は彼女が見ている方向へ目を向けた。


少し離れた峡谷の壁際に、木と金属で作られた構造物がいくつも並んでいた。


最初は物置か、何かを囲うための場所だと思った。


だが、その後で格子に気づいた。


私は眉をひそめ、さらによく目を凝らした。


檻だった。


何十個もある。


小さな檻の中には、これまで見たことのない恐怖の森の生き物たちがいた。


他の檻には、さらに大きな魔物が閉じ込められていた。鎖でつながれているものもいれば、弱っているのか、地面に横たわったまま動かないものもいる。


カエリアは数秒間、黙っていた。


「こいつら……魔物を捕まえてる……」


私はもう一度、檻へ目を向けた。


状況はさらに奇妙になった。


これほど多くのノールが一か所に集まっているだけでも理解しがたい。


そのうえ今度は、峡谷の中に生きたままの魔物まで閉じ込めていることが分かったのだ。


「何のために?」


私は尋ねた。


カエリアはゆっくりと首を横に振った。


「分からない」


私たちは何分もの間、峡谷を観察し続けた。


千匹を超えるノールに気づかれることなく、どうやってエリッサのところまで辿り着くかを考えるためだ。


カエルレスの追跡役たちは、岩の間を通る経路や脇道、比較的動きの少ない場所を確認していた。


カエリアはノールたちの行動を観察し、どの集団が特に荒れているか、どこで仲間同士の喧嘩が起きているか、そしてどの区域の見張りが薄そうかを見極めていた。


私はシルヴァリスから与えられた感覚を、もっと上手く使おうとした。


檻が軋む音が聞こえる。


鎖を引きずる音も。


閉じ込められた生き物たちの唸り声まで聞き取れた。


視力のおかげで、遠くの構造物も以前よりはっきり見えた。


それでも、追跡役たちが気づくすべてを読み取れるほどの経験はまだなかった。


再び檻へ目を向けたのはカエリアだった。


「もしかしたら、あれを使えるかもしれない」


カエルレスも彼女の視線を追った。


「どうやって?」


「いくつかの檻を開けられればいい。特に大きなやつが入ってる檻。解放されたら、近くにいるものを片っ端から襲うはずよ」


追跡役の一人が数秒間、野営地を観察した。


「ノールたちを散らせるかもしれない」


「少なくとも、別の場所へ注意を向けさせることはできる」


カエリアが付け加えた。


私はもう一度エリッサを見た。


彼女が縛られている場所は檻から少し離れていた。


だが、建物の間には横へ抜けるための細い通路がいくつかある。


「魔物に気を取られれば、誰かがエリッサのところまで行けるかもしれない」


カエルレスは黙ったまま、距離を確認していた。


追跡役の一人が、峡谷の壁沿いにある細い通路をさりげなく指さした。


「あそこに道があります。エリッサのところへ直接は行けませんが、十分近くまでは行けます」


カエリアは頷いた。


「なら、可能性はある」


私はまた檻へ目を向けた。


見つからずにどうやって檻を開けるのか。


どの生き物を解放すべきなのか。


そして、そのあと自分たちはどうやって脱出するのか。


まだ何一つ分かっていなかった。


それでも、この峡谷を見つけてから初めて、エリッサのもとへ辿り着ける現実的な可能性が見えてきた。


カエルレスは数秒間、娘を見つめた。


それから檻へ視線を戻した。


「まずは、どうやってあそこまで行くかだ」


誰も答えなかった。


眼下では、ノールたちがこちらの存在に気づくこともなく、喧嘩をし、食事をし、野営地の中をうろつき続けていた。


さらに奥で、何かが檻の格子へ強く体当たりした。


衝撃で構造物全体が大きく揺れた。


カエリアがそちらを見る。


「もし、あの檻を開けられたら……」


カエルレスはエリッサから目を離さなかった。


「それが、俺たちの陽動になる」


私は再び閉じ込められた生き物たちへ目を向けた。


あとは、あいつらを解放する方法を見つけるだけだった。


自分たちまで一緒に、あの峡谷の底へ閉じ込められない方法を。

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