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風が囁いた ―― 巨人たちの洞窟

目が覚めたとき、内臓の位置が入れ替わったようなひどい感覚があった。俺の体は荒く不規則なリズムで左右に揺れていて、何が起きているのか理解するまでに数秒かかった。俺は横になっているわけでも、座っているわけでも、立っているわけでもなかった。吊るされていた。


最初にはっきり感じたのは痛みだった。手、胸、背中、脚に広がり、まるですべてが同時に押し潰されたような痛み。次に感じたのは肌に張りつく湿った冷たさ。前夜の雨でまだずぶ濡れの服は重く、煙と血と泥の臭いが染みついていた。そして三つ目、最も屈辱的な事実に気づいた。俺はジャガイモの袋みたいに巨人の一人に運ばれていた。


反射的に体を動かそうとして、まだふらつきながらも、やっと手首と胴の一部を締め付ける蔓に気づいた。それは太くて、頑丈で、やけにざらついていて、単純だが効果的な結び方をされていた。腕に力を入れてみたが無駄で、その圧力が皮膚に食い込むのを感じた。


こいつら、そこまで馬鹿じゃない。


少し頭を上げようとしたが、巨人の動きで体が揺れてうまくいかなかった。上の空はもう夜明け前のものではなく、雨は止み、世界は淡く冷たい朝の光に照らされていた。森はまだ焼けた墓場のようだったが、俺たちはあの出来事があった場所からは離れていて、どこへ連れて行かれているのか全く分からなかった。


そのとき、俺を運んでいる巨人が俺の目覚めに気づいた。少し顔を横に向けて仲間に低い声で言った。まるで普通のことを報告するように。


「ダークエルフ、起きた」


血が一気に沸いた。本能で。


「今すぐ離せ!」


巨人はろくにこちらを見もせず、鼻で息を鳴らして歩き続けた。


「離さない」


「俺が言ったこと聞いてたか?」


「しゃべりすぎたら……また気絶させる」


俺はすぐに口を閉じた。従いたかったわけじゃない。ただ、頭がまだズキズキしているこの状態で、こいつなら木に叩きつけて終わらせるくらい平気でやると確信できたからだ。数秒間黙り込み、湿った地面にめり込む巨人たちの重い足音を聞いていた。


それから唾を飲み込み、できるだけ苛立ちを抑えて聞いた。


「ここはどこだ?」


巨人は何の遠慮もなく答えた。まるで当たり前のことのように。


「巨人の洞窟、もうすぐ」


ああ。


最高だ。


終わったな、俺。


その後の道は永遠のように長く感じたが、実際は数分だったのかもしれない。体が揺れるたび、蔓に引っ張られるたび、髪から顔へ冷たい水が滴るたびにそれを感じていた。濡れた服は肌に張りつき、絶え間ない重さで引きずられているような感覚だった。


俺を運んでいる巨人は一度も歩調を緩めず、他の連中も人間やエルフの捕虜を運ぶことが日常であるかのように周りを進んでいた。そして光が弱くなり始めた。最初は木のせいかと思ったが違った。


巨大な岩の裂け目のような場所に入っていた。あの化け物たちが頭を下げる必要もないほど広い開口部。足音が変わり、閉じた音になり、反響し始め、そして臭いが来た。


強烈だった。生肉、濡れた毛、古い煙、乾いた血、なめした皮、こもった湿気、そして正体の分からない腐敗臭。あの洞窟の息は、何年も外に出られず溜まり続けたかのようだった。


吐き気が込み上げた。


奥へ進むにつれ、目が暗さに慣れていき、そこでやっと理解した。ここはただの洞窟じゃない。巣だ。山の内部に丸ごと掘り抜かれた一つの世界。巨大な空間の中に広い通路や高低差、石の柱、そして動く影がそこら中にあった。


巨人が至るところにいた。数えたくもないほど。巨大な肉の塊を持って歩く者、床に座って骨をかじる者。腕相撲のような乱暴な争いをしている二体もいて、周囲の連中が叫びながら見ていた。


さらに奥には、石で囲まれた円形の場所の周りに大勢が集まっていた。視線が勝手に引き寄せられ、見た瞬間、息を忘れた。


エボニーの影が二体。


互いに唸り、噛みつき、ぶつかり合い、まるで殺すために訓練された闘犬のように戦っていた。周囲の巨人たちはそれを本気で楽しんでいた。叫び、笑い、太い脚を叩いて盛り上がっている。


なんだよ……ここは。


巨人には雄も雌もいて、雌も同じくらいの身長で、体は大きく強いが、腰や胸や顔には女性的な特徴があった。それでも繊細さなど微塵もなく、雄と同じように獣の皮や粗い布をまとっていた。


すべてが、生き残り、支配し、威圧するために作られているようだった。通るたびに多くの視線が俺に向けられ、何かをしていた巨人が手を止めて見つめ、近づいて匂いを嗅ぐ者もいた。


一人の女の巨人が近づきすぎて、大きく鼻で息を吸った。俺が食べ物か、捕虜か、興味の対象かを見極めるように。どれも御免だ。


くそ。俺、食われるな。


さらに奥へ進むにつれて、環境が変わっていった。声や笑い、戦いの音は遠ざかり、代わりに低い反響音や時折の唸り声、石に響く足音だけになった。


光は弱まっていたが、まだ何とか見えた。そしてこの道が重要な場所へ続いていると分かった。俺を運んでいた巨人がついに足を緩め、前方にいる誰かに言った。


「リーダーに会いに来た」


暗い通路の奥から声が返ってきた。低く、ほとんど唸りのような声。


「なぜリーダーに会う?」


その瞬間、俺はさらに高く持ち上げられた。まるで森で捕まえた奇妙な獣のように。高さが変わり目が回ったが、その分、前がよく見えた。


反対側では、別の巨人がカエリアを持ち上げていた。


まだ意識はない。


胸が締めつけられた。


「カエリア! カエリア!」


返事はない。


だが遠くからでも、彼女の胸がゆっくり上下しているのが見えた。弱いが確かに。生きている。


そして門番のように立つ存在を見た瞬間、全てが沈んだ。こいつは他よりもずっと大きい。八メートルはあるだろう。存在感だけで周囲を小さく見せるほどだった。


頭には角、目は不気味な橙色、牙は他の巨人より大きい。体には灰色の厚い毛が胸や腕、背中に広がり、その表情は目の前のものを引き裂くために生まれたようだった。


そいつは俺とカエリア、そして俺たちを連れてきた巨人たちを見て、ただ言った。


「通っていい」


五体はそのまま通った。


こいつらが強いなら……あの八メートルは何だよ。


くそ。くそ。


門番の先の通路は広く静かだったが、不快さは変わらなかった。何か巨大すぎるものの中心へ連れて行かれている感覚だった。俺が来る前から存在し、俺が死んだ後も存在し続ける何かの。


そして着いた。


洞窟の最奥は巨大な自然の広間になっていた。どこを見ればいいのか分からなかった。中央には岩の隆起の上に、岩そのものから削り出された粗い玉座があった。


そこに座っていたのは、門番と同格の怪物のような巨人だった。あるいはそれ以上。生肉を食べていた。牙で引きちぎりながら、まるで軽い食事のように。


周囲には複数の女巨人がいた。足元に座る者、近くにいる者、そして膝の上に乗り、肉を差し出して食べさせている者もいた。その光景は妙な嫌悪感を与えた。


玉座の巨人は俺たちを見ると食べるのをやめ、近くの女巨人たちが先に立ち上がった。興味深そうに匂いを嗅ぎながら近づいてくる。カエリアを見る者、俺を見る者、何かをつぶやく者。


俺を運んでいた巨人が軽く咳払いをした。食事の邪魔になりすぎないように。


「リーダー……話したい」


リーダーは乱暴に動き、膝の上の女巨人を横に放り投げた。彼女は着地し、すぐ頭を下げて離れた。


そして立ち上がった。


すでに恐怖はあったが、立ち上がった瞬間、さらに悪化した。空気が狭くなったようだった。彼はまず匂いを嗅ぎ、ゆっくり深く吸い込み、それから奇妙な笑みを浮かべた。


「ほう、ほう、ほう……ダークエルフがいるな」


話し方は他と違った。完璧ではないが、はっきりしていた。


「どこで見つけた?」


巨人がすぐ答える。


「森。醜い犬がいる場所の近く」


そういうことか。


俺たちはエボニーの影の縄張り近くにいたのか。


巨人は続ける。


「大きな光見た。見に行った。人間いっぱい死んでた。こいついた。光、こいつから」


リーダーはカエリアを見る。


「あの女は?」


「森で傷ついてた。近くに死んだ生き物もいた」


リーダーは牙を舌でなぞった。


「面白い。だが、なぜ二人を連れてきた? 役に立たんだろう」


巨人は初めてためらった。


「でも……こいつ光出す」


次の瞬間は速すぎた。リーダーが動き、片手で巨人の頭を掴んで覆った。巨人はくぐもった声を出し、もがいたが腕すら動かせなかった。


「光を出すエルフをどう使えと言うんだ、この馬鹿が」


声は静かだった。


動きは違った。


さらに力を込め、巨人が苦しんだ。他の連中は恐れて後退した。俺は縛られたまま動けず、その巨大な手が頭を潰しかけているのを見ていた。


そしてリーダーは手を離した。


巨人は床に落ち、そのまま壁へ投げ飛ばされた。衝撃が広間に響く。


理解する暇もなく、再び足を掴まれた。逆さに持ち上げられ、リーダーと顔を合わせる位置まで。


口を開いた瞬間、ひどい息が直撃した。


あまりの臭いに目が涙でにじみ、咳が止まらなかった。腐った肉と乾いた血の混ざったような臭い。


彼は数秒間無言で俺を見て、独り言のように言った。


「そういえば……ダークエルフを見るのは久しぶりだな。こんな場所で何をしている?」


咳き込みながら答える。


「通りすがりです」


すぐ反応が来た。


眉が上がり、橙の目が興味を帯びた。


「理解できるのか?」


しまった。


終わった。


「はい……できます」


リーダーは大笑いした。


「ハハハハハ! いい! いいぞ!」


倒れていた巨人を持ち上げる。


「よくやった。面白いものを持ってきたな。少しはマシだな!」


巨人は頷いた。


リーダーはまた笑い、周囲も笑い始めた。


重く、不気味な笑いが広間に広がる。


逆さに吊られたまま、俺も笑った。


面白かったからじゃない。


その方が安全そうだったからだ。


リーダーは突然笑うのをやめ、音はその瞬間に死んだ。他の巨人たちも全員止まった。まるで彼らの笑いは、彼の笑いが存在している間だけ存在していたかのようだった。俺まで一緒に止まった。意思というより反射だった。まだ逆さまに吊られたまま、頭に血が重くのしかかる感覚と、彼のひどい口臭がまだ鼻の奥に残っているのを感じながら、俺はゆっくり呼吸しようとした。その間も、彼はあの橙色の、深くて不気味な目で俺を見つめていた。


そして彼は言った。今度は笑っておらず、声は低くなっていたが、ずっと重かった。


「ひとつ聞かせろ、エルフ。どうして俺たちの言葉が分かる? 我ら巨人の言葉を話す者は珍しい」


胸がその瞬間に締めつけられた。


まずい。


頭が素早く回り始めた。俺が召喚された勇者だとは言えない。ここでは。彼らに対しては。絶対に最悪の考えだと分かっていた。唾を飲み込み、できるだけ表情を制御しようとした。


「俺は学者です」


リーダーはわずかに眉をひそめた。


「……何?」


「研究者です」


その言葉が自分でもおかしく聞こえすぎる前に、俺は急いで答えた。


「いろいろな種族について学ぶために旅をする者です。言語、習慣、伝統……そういうものです」


しばらくの間、リーダーは何も言わなかった。ただ俺を見つめていた。それから少しだけ首を傾けた。まるでその考えを別の角度から調べているかのようだった。


「お前はそこらを歩き回って……他の者が話すのを聞くためだけに?」


彼がそう言った言い方で、周囲の何人かの巨人が鼻から短く笑った。ただ、さっきよりはずっと小さい笑いだった。俺は深く息を吸い、緊張が出すぎないようにしようとした。


「それだけじゃありません。どう暮らしているか、何を食べるか、どう戦うか、何を信じているかを観察します。それぞれの種族が世界をどう見ているのか理解しようとするんです」


リーダーは俺を観察し続けた。そして近くにいた巨人の女たちも、今はさらに注意深くなっているのに気づいた。俺がただの珍しい生き物ではなく、少なくとも多少は興味深い何かになったかのようだった。


「なぜ誰かがそんなことをする?」


彼は尋ねた。その質問は乾いていて、直接的だった。俺は一秒だけためらってから答えた。


「知識は力だからです」


それで、彼の顔の何かが変わった。完全な笑顔ではなかったが、それに近いものだった。小さく、ほとんど危険なもの。


「ふむ」


彼は一歩近づいた。


「つまりお前は、狩り、戦い、領土を奪い、敵を食らう代わりに、そこらを歩き回って質問するほうがいいと言うのか?」


笑い声がまた来た。低く、洞窟の中に散らばっていく。俺は顔に熱が上がるのを感じたが、それでも続けるよう自分に強いた。


「はい」


リーダーは完全に止まった。今度こそ彼の注意が変わった。彼は俺を長く見た。珍しいものを見る目ではなく、何かの価値を測り始める者の目だった。


それから再び俺を見つめ、そこでまた何かが彼を気にさせたようだった。彼の目は俺の空の手へと下がり、それから俺を連れてきた巨人へと上がった。


「で、その光は?」


巨人はすぐに俺を指さした。役に立ちたがっているのがあまりにも分かりやすかった。


「光、こいつの手から出る」


リーダーはゆっくりと顔をこちらへ向け、俺を見つめた。


まずい。


選択肢はなかった。俺は深く息を吸い、あの惨めな状態でまだ集められるわずかなマナを集中させ、光を出した。光は俺の手のひらに現れた。小さく、弱く、不安定で、疲れた炎のように震えていた。


リーダーは数秒間何も言わなかった。ただ見ていた。静かな奇妙な好奇心で。単純なものを見ているようで、同時に場違いなものを見ているようでもあった。


「ふむ……」


彼はもう一度つぶやいた。


「つまり、これか」


小さな光が消えたあとも、リーダーは俺の手のひらを見続けていた。あれが本当に取るに足りないものなのか、それとも俺が嘘をついているのか、自分で決めようとしているかのようだった。広間の沈黙が数秒間重くのしかかり、他の巨人たちさえ、彼の反応を待つまではまともに息をすることもためらっているようだった。


「それだけか?」


やがて彼は尋ねた。


俺は唾を飲み込み、できるだけ落ち着いた表情を保った。


「それだけです。単純な魔法です。くだらないものです。大した役には立ちません」


彼はすぐには答えなかった。ただあの橙色の目で俺を見つめ、ゆっくりと目を細めた。小さくて重要ではない光という考えが、必要以上に彼を気にさせているようだった。


それから彼は牙を舌でなぞり、考えるようにして、あまりにも急に話題を変えたので俺はさらに警戒した。


「お前が本当に学者なら、なぜダークエルフの村からそんなに遠くにいた?」


胸がその瞬間に締めつけられた。質問は単純だったが、口調はそうではなかった。彼は掘っている。試している。俺は揺らいではいけなかった。


「先ほど言った通り、俺は研究者です。旅をします。種族、習慣、生き方を観察します」


リーダーは鼻から短い音を出した。軽蔑と好奇心の間のようなものだった。


「言いたいことは分かる。だが研究者というのは、お前たちエルフには似合わんな。どちらかと言えば狩人の群れだ」


周囲の何人かの巨人が低く笑い、俺は緊張が体を上ってくるのを感じた。もう一度唾を飲み込み、言葉を慎重に選んだ。


「そうですね……でも俺は違います」


リーダーはさらに数秒俺を見つめた。長すぎて、不快すぎるほどに。まるで俺がただの変わり者なのか、それとも本当に価値のある何かを隠しているのかを決めようとしているようだった。


そして何の前触れもなく、彼は少しだけ顔を向け、俺たちを連れてきた巨人の一人に言った。


「二人を穴に投げろ」


穴?


考える時間さえなかった。次の瞬間、またあの巨大な手が俺の足を掴むのを感じた。


巨人はあまりにも簡単に俺を引っ張り、俺の体は空中で回転してから、また逆さまに持ち上げられた。その動きで俺は即座に抗議した。


「おい、俺の足を掴むのやめてくれないか? お前らのその癖、ひどいぞ。痛いんだよ!」


巨人は怒ったようにも見えなかった。ただいつもの腹立たしい自然さで答えた。


「痛くない。俺、何も感じない」


俺は反射的に口を開いた。


「そりゃそうだろ、だって俺の足が――」


途中で止まった。


一秒だけ目を閉じ、ゆっくり息を吐いた。意味がない。他の巨人たちと議論するのは、石に数学を説明しようとするようなものだった。俺の唯一の可能性はリーダーにあった。話すべき相手は彼だった。


「もういい」


俺はつぶやいた。巨人にというより、自分自身に向けて。


それから少しだけ頭を上げた。あの馬鹿げた体勢でできる最大限に。そして声が石の玉座まで届くよう、十分にしっかり出るようにした。


「待ってください。俺たちは合意点にたどり着けると思います」


リーダーは太い眉を上げた。ほとんど面白がっているようだった。


「合意点?」


「はい」


彼は手で小さな仕草をした。奇妙な動物に話を続ける権利を与えるような仕草だった。


「なら話せ、エルフ」


俺は深く息を吸った。


「俺と俺の仲間をここから行かせてください。俺たちは二人でここを出ます。あなたたちは俺たちを扱う必要がなくなり、それで今終わります」


広間は一瞬静まり返った。近くの巨人の女たちはまた俺を好奇心で見つめ、さっきまで笑っていた巨人たちでさえ、今は少し注意深く見えた。リーダーはわずかに首を傾けた。


「お前は、交渉できる立場にいるかのように自由を求めるな」


「立場にはいません」


俺はすぐに答えた。


「でも、両方にとって無駄な手間を避けようとしているんです」


それは少し彼を喜ばせたようだった。口の端が動いた。


「無駄な手間?」


「俺と彼女は、あなたたちと戦うためにここにいるわけではありません。何かを奪いに来たわけでも、挑発しに来たわけでもない。行かせてくれれば、あなたたちはただ問題を片づけるだけです」


リーダーはまた考え込むように俺を見つめた。彼はゆっくり玉座から降り、重い足音を広間に響かせながらさらに近づいてきた。俺を掴んでいる巨人は俺を吊るしたままで、俺の足はその体勢のせいでずきずきし始めていた。


「獲物みたいに吊るされているわりには、よく喋る」


リーダーは言った。


「お前に何か価値があると思わせそうになる」


「穴の中で死んでいるより、生きてここから離れているほうが価値があるのは確かです」


またいくつかの笑いが起きた。小さく、好奇心混じりの笑いだった。リーダーは低い音を漏らした。ほとんど抑えた笑いのようだった。


「ふむ」


彼は一度俺の周りを歩いた。珍しい動物を調べているように。それから、まだ別の巨人の手の中で意識を失っているカエリアを見て、また俺を見た。


「あれはお前の仲間か?」


「はい」


「お前にとって大事か?」


胃が締めつけられたが、俺はためらわずに答えた。


「はい」


彼はゆっくりとうなずいた。まるでそれが彼の頭の中の何かを確認したようだった。


「分かった」


短い間があった。


それから、天気の話でもするような異常な落ち着きで彼は言った。


「二人とも解放してやる」


俺の脳が処理するのに一秒かかった。


「本当ですか?」


言葉は止める前に出た。


「よかった。ありがとうございます」


リーダーは大きく笑った。俺の反応にほとんど満足しているようだった。


「ただし……」


ああ。


当然だ。


いつも“ただし”がある。


俺の顔が考えをそのまま見せてしまったのだろう。彼はさらに面白そうに見えた。


「お前にはゲームに参加してもらう」


俺はしばらく黙っていた。逆さまのまま彼を見つめ、それが巨人の馬鹿げた冗談なのか、それともこの洞窟で聞いた中で最高の知らせなのかを決めようとしていた。


「ゲーム?」


俺は繰り返した。


「どんなゲームです?」


リーダーは両腕を広げた。まるで広間全体に素晴らしい何かを発表するかのように。


「骨渡し」


俺は何度か瞬きをした。


それだけ?


骨渡し?


一秒の間、聞き間違えたのかと思った。だが違った。周囲の巨人たちが動き始め、表情が即座に変わった。まるでその一言だけで、そこにいた全員を目覚めさせるのに十分だったかのようだった。


俺は再びリーダーを見て確認しようとした。


「骨渡し?」


「そうだ」


彼はまだ笑っていた。


「簡単なゲームだ。勝てば、お前と仲間は生きてここを出る」


馬鹿げている。幼稚だ。愚かですらある。心臓はまだ速く打っていたし、当然ながら彼らを信用してはいなかった。それでも、疲れ、痛み、そこから出るどんな可能性にも完全に飢えていた俺の一部は、その考えに強くしがみついた。


骨渡し。


そんな名前のゲームに、どんな難しさがあるというんだ?


穴に投げ込まれるよりはましだった。生肉の臭いがするこの広間で死ぬよりはましだった。足を掴まれて獣のように扱われ続けるよりはましだった。


唾を飲み込み、本当よりも安心していないように見せようとした。


「分かりました。受けます」


リーダーの笑みが大きくなった。


そして彼は突然、広間全体へ向き直り、洞窟そのものを震わせるほどの爆発のような声を上げた。


「エルフが骨渡しに参加するぞ!」


反応は即座だった。俺たちを連れてきた五体の巨人が最初に叫び始めた。周囲の巨人の女たちも同じように叫び、腕や床、自分たちの脚を叩いた。さらに奥にいた他の巨人たちもゲームの名を聞き、すぐに立ち上がった。それをあまりにも大げさな興奮で繰り返し、俺の安堵は少しずつ力を失っていった。


「骨渡し! 骨渡し! 骨渡し!」


音は波のように広間へ広がった。笑う者もいた。興奮して唸る者もいた。一体は自分の胸をあまりにも強く叩き、その反響は太鼓のように聞こえた。


奥の闘技場にいたエボニーの影たちまで騒ぎ始めた。まるでその場の空気に反応しているかのようだった。俺の笑みはゆっくりと消えた。


もしかして……もしかしたら、俺はこれを受け入れるのが早すぎたのかもしれない。


リーダーは俺に顔を戻した。相変わらず、俺の好みには満足しすぎている顔だった。


「行くぞ」


彼は言った。


そして、洞窟の半分があの馬鹿げたゲームの名前を楽しそうに叫びすぎている中で、俺はようやく単純で恐ろしいことを理解した。


俺はたぶん、またとんでもなく大きな間違いを犯したのだ。

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