エピソード782 叙任式の様子を知っておきたいと御考えになられるのは当然です
『図書館にて閲覧制限のある書籍を読む事が出来るかどうかは、明日以降に試される事とされたのですね?、花女史』
『はい、カール卿』
帝都魔法学園での本日の講義を全て受講し終えました私は、放課後に飲食店で夕餉を摂りましてから、魔道具の街灯の明かりが灯されています夜の散策公園を、黒髪が素敵な凛々しく逞しい殿方であらせられますカール卿と、男女二人きりにて歩きながら御話をさせて頂いております。
『宮城の叙冠之間にて叙任式を終えました後に、カール卿とは御会いする事が出来ずにいましたから、寂しく感じていました』
本心からの私によります気持ちを聞かれましたカール卿は、素敵な笑みを御浮かべになられまして。
『そのように思って頂けて嬉しく思います、フロリアーヌ女史』
{カール卿は我が主が帝国女騎士身分となられましても、呼び方が変わりませんな?}
私はいずれはカール卿の妻となりますから、そうすれば今のように二人きりにて過ごす時には名前で呼ばれるようになります、髪飾り。
{成る程。幼年学校にて寄宿生活を送られていますカール卿はツヴィングリ男爵閣下の御嫡男ですので、いずれは止事無い身分であらせられます貴族諸侯となられますからな、我が主}
『宮城での叙任式の様子を教えて頂けますか?、フロリアーヌ女史』
『はい、カール卿』
カール卿はいずれは御父君であらせられますツヴィングリ男爵閣下より、家督と御領地を継承なされた後に、帝国の君主であらせられます皇帝陛下より爵位を叙爵なされる御予定ですので、叙冠之間での叙任式の様子を知っておきたいと御考えになられるのは当然です。




