エピソード781 現状の力関係に変化は起きないと思われます
『図書館で閲覧制限のあります書籍の閲覧申請を行う際には、帝都魔法学園の女子学生としての学生服姿では無く、帝国軍の尉官の軍服に帝国女騎士身分を証明しますミスリル銀製の記章でもあります襟章を着けて行うべきだと思われますか?』
帝都魔法学園の学生食堂にて朝餉を頂きながら話しました私の疑問に対しまして、軍人一家でもありますゾーリンゲン家の男爵閣下の御息女であらせられます希望さんが、灰白色の髪の毛を揺らしながら頷かれまして。
『ああ、その方がいいだろうな花』
ふぅむ、そうなりますと一度帝都アーヘンの貴族街にありますケルン家の上屋敷まで、軍服を取りに行かなければいけませんね。
{帝都魔法学園の学生寮にあります我が主の自室は狭いので、軍服を置いておく事が出来ませんからな}
『ナディーネ達は軍服は、貴族街にある上屋敷に置いているんだよね?』
幼馴染みにして大切な想い人でもあります恵さんによる問いに対して、ナディーネさんは藍色の瞳による視線を向けられまして。
『ああ、その通りだハンナ。フロリアーヌは伯爵閣下のケルン家の上屋敷に、アンリは子爵閣下のレバークーゼン家の上屋敷に、アタシは親父のゾーリンゲン家の上屋敷に預けてある。ルネも子爵閣下のレバークーゼン家の上屋敷に軍服は預けていたな?』
ナディーネさんによります確認に、ルネ卿も頷かれまして。
『デュッセルドルフ家はレバークーゼン家の庇護下にあるからな、子爵閣下には何から何まで本当に御世話になっている』
{ルネ卿が帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下でもあります帝国騎士身分となりましても、アンリ卿の御父君であらせられます子爵閣下が御治めになられていますレバークーゼン家と、ルネ卿のご父君が上級の騎士殿として治めていますデュッセルドルフ家の力関係には変化は無いようですな、我が主}
帝国の君主であらせられます皇帝陛下より爵位を叙爵されていますレバークーゼン家の子爵閣下の庇護下で、デュッセルドルフ家の上級の騎士様は慣習により領地と領民を治めていられますから、ルネ卿が武勲を挙げて男爵の爵位を皇帝陛下より叙爵をされまして止事無い身分であらせられます貴族諸侯とならなければ、現状の力関係に変化は起きないと思われます、髪飾り。




