エピソード772 検閲局の手帳
『内務省検閲局に出勤なされる際には、この手帳を守衛に見せて下さい、帝国女騎士様』
『解りました』
内務省の建物内にあります一室にて、検閲局と書かれた手帳を受け取りました。
『手帳の中には内務省と検閲局の内規が記されていますので読んでおいて下さい、それと識別番号は暗記義務があります』
成る程。
{守衛に手帳を手渡した後に、中に書かれています識別番号を問われる事がある訳ですな、我が主}
何等かの違法な手段で手帳を入手した人物が検閲局の内部に入り込もうとしましても、中に書かれている識別番号を暗記していなければ別人だという訳ですね、髪飾り。
『勤務時は本日と同じく帝国軍の尉官の少尉の軍服姿で御願いをします。内務省にも制服はありますが、軍階級の所持者は軍服で勤務する事になっています、帝国女騎士様』
{説明を行っています内務省の女性職員が着用されているのが、内務省の制服のようですな、我が主}
私は帝都魔法学園の女子学生としての学生服も着ますから、これ以上制服が増えないのは助かります、髪飾り。
『帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下でもある事を証明されます、ミスリル銀製の記章である襟章も出勤時には常に装着を願います、帝国女騎士様』
『解りました』
服装自体は本日と同じで良いという事のようです。
『これから検閲局に御案内をいたしますが、失礼ながら騎士様には待合室にて御待ち頂きます』
{我が主の御父君であらせられますケルン家の伯爵閣下に仕える家臣の騎士殿とはいえ、関係の無い部外者は検閲局の中には入れないという訳ですな}
『待合室で待っていて下さい、騎士殿』
私の言葉に対して騎士殿は、恭しく深々と御辞儀を行われまして。
『はい、帝国女騎士様』
私と騎士殿による会話を聞かれました内務省の制服を着ていられます女性職員は、椅子から立ち上がられますと。
『それでは御案内をいたします、帝国女騎士様』
『はい、お願いをします』




