エピソード766 私の場合は更に複雑でして
『今後は私の事は大尉と呼びなさい、ケルン家の帝国女騎士殿、レバークーゼン家の帝国騎士殿、ゾーリンゲン家の帝国女騎士殿、デュッセルドルフ家の帝国騎士殿』
『はい、大尉』
帝都魔法学園の談話室にて話をしています私達に対して、帝都憲兵隊を古巣とされます治癒魔法の講義を担当されています退役大尉でもあります老女教授は告げますと立ち去りました。
『…それだけ言いに来たの?』
恵さんの疑問に対して、希望さんが苦笑を浮かべられまして。
『アタシが帝国女騎士殿と呼んだら、老女教授の事か花の事か解らないだろ?。だから先に今後は大尉と呼べと告げに来た訳だな』
ゾーリンゲン家の帝国女騎士殿となられましたナディーネさんによる説明を聞かれましたハンナさんは、得心がいかれた表情にて頷かれまして。
『あっ、そうか。大尉もフロリアーヌも、同じ帝国女騎士身分だものね』
{封建制度を政治体制に採用しております天命思想の帝国では、身分の前に家名を名乗る事がありますな、我が主}
『私の場合はケルン家の帝国女騎士で、アンリ卿はレバークーゼン家の帝国騎士殿で、ナディーネさんはゾーリンゲン家の帝国女騎士殿で、ルネ卿はデュッセルドルフ家の帝国騎士殿となりますから。帝都魔法学園にて治癒魔法の講義を担当なされています帝国女騎士殿は、ご自身の事を今後は退役軍人の軍階級でもあります大尉と呼ぶようにと私達に告げられました、ハンナさん』
私の場合は更に複雑でして、公的な場で帝国女騎士身分の豊穣御姉様が同席をされていますと、テレーズィア御姉様の事は秘書官補佐という肩書で呼ぶ必要が生じます。
{耳飾りの主と我が主はケルン家の姉妹で同じ帝国女騎士身分ですから、役職の肩書で区別する必要が生じる訳ですな}
その通りです、髪飾り。




