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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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765/777

エピソード765 妾妃の連れ子の武勲だけが目立たないように

『えっ、希望ナディーネ達は帝国女騎士ライヒス・リッテリン身分と帝国騎士ライヒス・リッター身分に叙任されただけで無く、就職先も決まったの?』


宮城での祝宴も無事に終えまして、帝都魔法学園に戻って来ました私とアンリ卿とナディーネさんとルネ卿の四人ですが。帝国の君主であらせられます皇帝陛下の直臣の臣下でもあります帝国女騎士ライヒス・リッテリン身分と帝国騎士ライヒス・リッター身分に叙任をされて、帝国軍の尉官の少尉に任官をされましても、談話室でハンナさんが以前と変わらずに学友として接してくれるのには、深い安堵感を覚えました。


『まあ、見習いとはいえ俸給ほうきゅうは出るからな』


ゾーリンゲン家の帝国女騎士ライヒス・リッテリン殿となられましたナディーネさんも、幼馴染みにして大切な想い人でもありますハンナさんの態度が以前と変わらない事に対して、深い安堵を込められた藍色ドゥンケル・ブラオの瞳による眼差しを向けながら話されています。


フロリアーヌが内務省の検閲局で、アンリは財務省の財務警察で、ナディーネは内務省の衛兵隊で、自分は帝都憲兵隊所属の見習いだな、ハンナ』


デュッセルドルフ家の帝国女騎士ライヒス・リッテリン殿となられましたルネ卿も、ハンナさんに対して安堵された眼差しを向けながら説明をされました。


『私のフロリアーヌさんが内務省の検閲局で勤務されるのは、北方半島王国デーネマルクの文字が読めるからかも知れませんわね?』


帝都アーヘンにて手広く商売に成功なされて、内務省管轄の衛兵隊にも備品を納入されている免状貴族エードラー身分の豪商のトホターでもあります、私の真実ヴェレーナさんの推量に対して頷きまして。


『私のヴェレーナさんの言われる通りだと思います、帝都魔法学園ではピエール・ド・モンフォール神父様から私達は古典ラテン語を学んでいますが、国交の無い北方半島王国デーネマルクの文字を読める人員は限られていますから』


私の見解に対して、レバークーゼン家の帝国騎士ライヒス・リッター殿となられましたアンリ卿も同意をされまして。


『私とルネのように幼い頃から槍之国フランス語を学んでいる者は帝国にも一定数は居ますが、国交の無い北方半島王国デーネマルクの文字となります読める人員は限られます』


{我が主は、御自身がなぜ北方半島王国デーネマルクの文字を読めるのかは解らないのですな?}


その通りです髪飾ハール・シュムックり、私の根元魔法の最初の師でもあります退役少尉の蔵書に、北方半島王国デーネマルク語の絵本でもあったのかも知れません?。


『四人全員が別々の部署に配属という点で、大分前から内々に話は決まっていたみたいだな』


御父君であらせられますゾーリンゲン家の男爵バローン閣下が、宮城にて皇帝陛下の御信任の厚い官吏として忠勤に励まれていられますナディーネさんによる見解に、私も同意をしまして。


『同時に帝国騎士ライヒス・リッター殿身分に叙任をされましたアルトゥール卿は、エスターライヒ方面の償罪戦線ズューネフロントに御戻りになられますから、私達四人にも見習いとはいえ、帝国に御仕えして貢献する機会を与えて下されたのだと思われます』


{我が主の御父君であらせられますケルン家の伯爵グラーフ閣下と、アンリ卿の御父君であらせられますレバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下は、叙任式でのアルトゥール卿の胆力を御認めになられましたが。他の止事無やんごとない身分であらせられます貴族諸侯の皆様方の中には、妾妃しょうひの連れ子の武勲だけが目立たないように、同時に叙任された我が主と学友の皆様方にも、功績を立てる機会を与えられたという訳ですな}


その推量で正しいと思われます、髪飾ハール・シュムックり。

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