エピソード761 ケルン家の帝国女騎士殿
『これで貴官らは正式に帝国軍の尉官の少尉だ』
『『有難う御座います、上級大将閣下』』
叙冠之間での叙任式を終えました私とアンリ卿と希望さんとルネ卿の四人は、宮城の別室に移動をしますと。純粋御母様の兄君にして帝都憲兵隊の総監であらせられますブランデンブルク家の侯爵閣下から、正式に帝国軍の尉官の少尉に任官をされました。
『この後の祝宴も楽しむように』
『『はい、有難う御座います、上級大将閣下』』
封建制度を政治体制に採用しています天命思想の帝国では、ブランデンブルク家の侯爵閣下は上級大将の軍階級であらせられます。
『ふうっ…』
帝都憲兵隊の総監であらせられますブランデンブルク家の侯爵閣下の御前から下がりました私達四人ですが、デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息にして、今は帝国騎士身分となられましたルネ卿が溜息を吐かれまして。
『まだ祝宴が残っているんだな…』
ルネ卿の本音に、私とアンリ卿とナディーネさんも同意を示しまして。
『幸い止事無い身分であらせられます皆様方の視線は、アルトゥール卿に集まっているようです』
私の見解を聞いた、軍人一家でもありますゾーリンゲン家の男爵閣下の末子のナディーネさんが笑われながら。
『完璧な口上だったからな。不意打ちにも動揺する事無く対応する事が出来ると、帝国軍の最高司令官であらせられる皇帝陛下の御前で見事に証明をしたからな』
宮城の廊下を四人で歩きながら、祝宴の会場に向かいながら話をしていますけれど。
『ハプスブルク大公家が御治めになられていられます、エスターライヒ方面の償罪戦線にて武勲を挙げられましたアルトゥール卿は、実戦経験豊富な帝国軍人だと感じました』
私の感想に、レバークーゼン家の子爵閣下の庶子にして次男でもあります、黒髪と褐色の肌色をされていますアンリ卿も、歩きながら同意を示されまして。
『ケルン家の帝国女騎士殿の言われる通りだと思います』
…そうでした。私も今後はアンリ卿の事を、祝宴のような公式な場ではレバークーゼン家の帝国騎士殿とお呼びしなければいけません。




