エピソード737 神父様なりの理由があるのかも知れません
「お、弟の兵士が話していましたけれど、幼年学校の男子学生の間では、異国の地で布教を行う宣教師は勇敢だと高く評価しているそうです…」
帝都魔法学園の学生食堂にて朝餉を頂いていますけれど、幼年学校でカール卿や雑貨屋さん等の男子学生の学友と共に寄宿生活を送られています、ギュンター卿の姉でもありますザスキア女史が話されますと。
『帝国軍人にとっての最高の名誉は究極の犠牲を払う戦死だが、キリスト教の宣教師も布教中に殉教するのが最高の名誉とされているみたいだからな』
軍人一家でもありますゾーリンゲン家の男爵閣下の末子の希望さんによります見解に、レバークーゼン家の子爵閣下の庶子にして次男でもありますアンリ卿も頷かれまして。
『帝国軍人は最高司令官であらせられます皇帝陛下の為に究極の犠牲を払われますと軍階級が二階級特進をされまして、遺族には軍人恩給を受給する資格が生じますが。キリスト教の宣教師は布教中に殉教されますと、天国という我々が暮らす物質界とは異なる次元に存在する異世界に入る資格が生じるそうです。令嬢ナディーネ女史』
ふむ?。
{天国という異世界は、魔神王が各領域を支配しています魔界のような世界ですかな?、我が主}
私達が暮らす物質界とは異なる次元に存在をする異世界という意味では、キリスト教の天国と魔神王が各領域を支配しています魔界と同じなのかも知れませんね、髪飾り。
『私達のような天から根元魔法の素質を授かりし選良でもあります魔法使いと女魔法使いは、召喚魔法を用いれば異なる次元に存在をします魔界の住民を呼び出し使役する事は可能ですけれど。御父様の腹心でもあります騎士様のような精霊の声を聞き力を借りる事が出来ます呪術師のように、精霊界の存在に接触する事は出来ませんから。キリスト教の天国は、私達からしますと精霊界のような存在なのかも知れません』
私による見解に、デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息でもありますルネ卿が頷かれまして。
『成る程な、キリスト教の天国は呪術師の精霊界と同じで、魔法使いの俺達には接触する事が出来ない異なる次元に存在する異世界という訳か』
キリスト教徒の宣教師でもありますピエール・ド・モンフォール神父様が、私達には関係の無い異世界の事を勉強会を開いて布教される理由は理解不能ですけれど、神父様なりの理由があるのかも知れません?。




