エピソード726 本日もルネ卿は自己評価が低いですな
「カラッカラッカラッ」
『やはり花は凄いな…』
叙任式の予行演習を終えました私達は、再び馬車に乗車をしまして宮城を後にしましたが、車内でのルネ卿による感想に対して。
『先のブランデンブルク家の侯爵閣下であらせられました御爺様と孫娘でもあります私は、血は繋がってはいませんが家族ですから、ルネ卿』
私によります返答を聞かれました、デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息でもありますルネ卿は苦笑を浮かべられまして。
『主語無しの発言内容でも、フロリアーヌは完璧に理解するからな』
{ルネ卿は宮城で見聞きされた様々な事柄から、思う所があられるようですな、我が主}
遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の貴方が、再び脳内会話である念話で話し掛けて来たという事は、近衛師団に所属なされていられます強力な魔法使いと女魔法使いからは離れたのですね?、髪飾り。
{はい、我が主、御明察畏れ入ります}
『アタシの腕輪も脳内会話の念話を再開したな。用心深い性格は共通しているからな、フロリアーヌ』
私と同じく遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の腕輪の主の希望さんの言葉に同意をしまして。
『強力な魔法使いと女魔法使いには、脳内会話である念話を聞かれる恐れがあると警戒しているようです、ナディーネさん』
私達の会話を静かに聞かれていました、レバークーゼン家の子爵閣下の庶子にして次男でもあります、黒髪と褐色の肌色をされている高潔な貴公子でもありますアンリ卿が口を開かれまして。
『帝国の君主であらせられます皇帝陛下と、帝室の皆様方の玉体を御護りするという重責を担われています近衛師団に所属をなされていられます近衛兵の魔法使いと女魔法使いは、帝都魔法学園の学生の私達が知らない根元魔法の知識と技術を身に付けていられる可能性があります。令嬢フロリアーヌ女史に令嬢ナディーネ女史』
親友でもありますアンリ卿による見解を聞かれたルネ卿も、頷いて同意を示されまして。
『アンリの言う通りだな。ヴィルヘルミーナ・フォン・アイゼンシュタイン少佐のように、ケーニヒスベルク家の辺境伯閣下が大将の軍階級にて指揮なされた東方拡大戦争に従軍なされていた実戦経験のある帝国軍人から見れば、俺達なんかは嘴が黄色い雛みたいなもんだろうからな』
{本日もルネ卿は自己評価が低いですな、我が主}
傲慢の罠に陥るよりは、謙虚堅実な考え方の方が長生き出来る可能性はありますが、ルネ卿は立身出世を望んでいられるようですから、今後はどのような人物となるかは解らないですね、髪飾り。




