エピソード720 宮城の控室の壁に掛けられています二枚の絵画を鑑賞されながら
『初代皇帝陛下であらせられますヨハン大帝が、建国の功臣であらせられます皆様方と共に、絶対悪でした死の王国の首都でもありました死都アーヘンを陥落させた場面を描いた絵画ですね』
封建制度を政治体制に採用しています、根元魔法が盛んな天命思想の帝国の君主であらせられます皇帝陛下の宮城の控室にて、御父様が妾妃の連れ子と呼ばれますアルトゥール卿と合流する為に待機をしている間に、壁に掛けられています絵画を鑑賞させて頂いています。
『死都アーヘンの城壁の上から、専制君主として君臨していた死の王に仕えていました弟子でもある臣下の死霊術士達が攻撃魔法を浴びせていますが、ヨハン大帝は恐れる事無く陣頭指揮を執られていられる場面を描いた絵画となりますね。令嬢花女史』
レバークーゼン家の子爵閣下の庶子にして次男でもあります、高潔な貴公子であらせられます黒髪と褐色の肌色をされていますアンリ卿は、帝国の初代皇帝陛下であらせられますヨハン大帝の孫であらせられます第三代皇帝陛下のルドルフ一世の裔となられます。
『アンリや希望からすると、御先祖様が描かれている絵画だな』
デュッセルドルフ家の上級の騎士様の子息でもありますルネ卿も、私と同じ感想を抱かれたようです。
『アタシやアンリからすれば当たり前だが、恵とルネから注意をされたからな』
ヨハン大帝の跡を継がれて第二代皇帝陛下に即位なされました、ヴィルヘルム一世の三男を始祖とされます、ゾーリンゲン家の男爵閣下の末子でもありますナディーネさんも、藍色の瞳による視線を絵画に向けながら言われますと
『隣の絵は今の皇帝陛下であらせられるルートヴィヒ二世陛下が、帝国内戦の際に決定的な勝利を収めた場面が描かれているな』
ナディーネさんの言われる通り、若きルートヴィヒ二世陛下の御威光を前にして、逆賊の軍勢が蜘蛛の子を散らすかのように四方に逃げ散る様子が描かれた絵画が壁に掛けられていました。
『俺もいずれは、絵画に描かれるような人物になりたいからな』
宮城の控室の壁に掛けられています二枚の絵画を鑑賞されながら、ルネ卿が静かに言われました。




