エピソード702 ハンナさんの人望のなせる離れ業です
『あっ。エルジュビェタだ♪』
公衆浴場での湯浴みを終えましてから、洗濯屋に立ち寄り建物の外に出ますと。恵さんがエルジュビェタ・ラジヴィウ女史の姿を見付けられました。
『令嬢花女史。令嬢希望女史。真実女史。ハンナさん』
地方部出身の平民身分の村娘でした私以上に完璧な帝国語の発音での御声掛けを頂きましたので、私は恭しく深々と御辞儀を行いまして。
『ラジヴィウ女史。帝都魔法学園の学生寮に御戻りになられる途中でしょうか?』
エルジュビェタ・ラジヴィウ女史。天命思想の帝国の東方に位置します、平原諸侯連合にて、諸侯総会に議席を持たれるラジヴィウ家の跡継ぎであらせられます女魔法使いの留学生ですが。私は殆ど御話をした事はありません。
『はい。帝都アーヘンの大使館に駐在なされていられます叔父様と夕餉を摂りまして、少し歩きたくなりましたので途中で馬車から降りました。令嬢フロリアーヌ女史』
{身に纏われていられます魔力の強さは、我が主と同程度ですかな?}
エルジュビェタ・ラジヴィウ女史は、私と同様に三種類の根元魔法を同時発動可能な女魔法使いですから。髪飾り。
『それなら一緒に帰ろうよ。エルジュビェタ♪』
『はい。ハンナさん』
…エルジュビェタ・ラジヴィウ女史は、封建制度を政治体制に採用しています帝国の基準ですと、侯爵閣下以上の爵位であらせられます上級貴族の家格の家門の跡継ぎなのですが。ハンナさんは一切気にされてはいません。
{エルジュビェタ・ラジヴィウ女史の方も、気にはされてはいないようですな?。我が主}
ハンナさんの人望のなせる離れ業です。私では無理ですから。髪飾り。




