エピソード701 公衆浴場の脱衣所にて
「シュッシュッシュッ」
『私の花さんの金髪は、本当に櫛を入れやすいですわね♪』
『ありがとうございます。私の真実さんに教えて頂いた方法で髪の毛の手いれを行っています』
公衆浴場の女湯での湯浴みを終えました私達四人は、脱衣所の鏡の前の椅子に腰掛けまして髪の毛を整えていますけれど、私のヴェレーナさんは満面の笑みを浮かべながら、私の金髪を櫛にて梳かされています。
『ヴェレーナは本当に嬉しそうに、フロリアーヌの髪の毛を櫛で梳かすよね』
私の隣では恵さんが、希望さんに赤茶色の髪の毛を湯上がり用の手拭いで丁寧に拭いてもらいましてから、短いツインテールの髪型に整えてもらっています。
『まあ、ヴェレーナの気持ちは解らなくも無ぇがな。ほらっ、終わったぞハンナ』
『ありがとう。ナディーネ♪』
遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の髪飾りを着けていましたら、ナディーネさんとハンナさんの関係に対して、脳内会話である念話で何か話した可能性が高いように思われます。
『髪飾りを着けますわね。私のフロリアーヌさん♪』
『はい。お願いをします。私のヴェレーナさん』
遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の首飾りの主でもあります私のヴェレーナさんが、髪飾りを手に取られて私の金髪に着けられますと。
『あら?。軍務省の建物にて解除されてから、根元魔法の眩惑を外されたままなのですね。私のフロリアーヌさん』
失念していました。
『ありがとうございますヴェレーナさん。失念をしていました。髪飾り。眩惑発動』
眩惑の封じ込めに成功しましたか?。髪飾り。
{はい。我が主。防御魔法と眩惑の、二種類の根元魔法が常時発動状態となっております}
『おっと、アタシも眩惑を軍務省で解除したままだったな。眩惑発動』
遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の腕輪の主でありますナディーネさんも、私と同様に眩惑を再び発動して常時発動状態にされました。
『ナディーネは腕輪で、フロリアーヌは髪飾りで、ヴェレーナは首飾りの主だからね。眩惑と防御魔法の組合せが一番便利なんだよね?』
ハンナさんが鏡に写る短いツインテールの自らの姿を確認されながら話されますと、ナディーネさんが灰白色の髪の毛を揺らしながら頷かれまして。
『ああ。帝都アーヘンで日常生活を送りながら二種類の根元魔法を常時発動状態にするなら、眩惑と防御魔法の組合せが一番だな。軍場でなら話は異なるけれどな』
{腕輪の主は軍人一家であらせられます、ゾーリンゲン家の男爵閣下を御父君とされますからな。我が主}
ナディーネさんは常在戦場の精神の持ち主ですからね。髪飾り。




