エピソード692 いつでも脳内会話で相談を行える
「カラッカラッカラッ」
『ヴィルヘルミーナの姉貴と軍務省で会えるとは思わなかったな♪』
軍務省の建物内部での採寸を終えました、私とアンリ卿と希望さんとルネ卿は、馬車で帝都魔法学園に戻る途中ですが。
{腕輪の主はアイゼンシュタイン少佐の事を、実の姉君のように慕われていられるようですな?。我が主}
ゾーリンゲン家の男爵閣下の末子でもありますナディーネさんには、勝者之民少佐を長男とされます三人の兄君が居られますが、同性の姉君は居られませんからね。髪飾り。
『ニコラオスの兄貴の前では黙っていた腕輪が念話を再開したな。花の髪飾りも同じか?』
馬車の車内で隣に腰掛けていられます、ナディーネさんによる確認に頷きまして。
『はい。ナディーネさん。遺失魔道具でもあります意志ある魔道具に共通する特徴として、非常に強力な魔法使いと女魔法使いの前では沈黙をします』
髪飾りは帝都魔法学園にて、治癒魔法の講義を担当されています、帝国女騎士身分の老女教授の前では沈黙はしませんけれど。
{件の老女教授の前では沈黙する必要がありませんからな。我が主♪}
『全く腕輪の奴は、アタシと似ていい性格をしていやがる』
ナディーネさんも遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の腕輪と、私が髪飾りと交わしたのとほぼ同じ内容の脳内会話である念話にて話されていられるようです。
『申し訳ありません。アンリ卿にルネ卿。私達だけが解る念話で会話をしてしまいまして』
ナディーネさんの向かい側に腰掛けていられますアンリ卿と、私の前に座られていますルネ卿は、馬車の車内にて首を横に振られまして。
『御気になさらずに。令嬢フロリアーヌ女史』
『俺は少し羨ましいかな?。遺失魔道具でもある意志ある魔道具を手に入れる手段はないかな』
貴方のような遺失魔道具でもあります意志ある魔道具を入手する方法は思い付きますか?。髪飾り。
{そうですな?。古物市などで掘り出し物として遺失魔道具でもあります意志ある魔道具が売りに出されていれば、近付けば同類は解りますので、我が主経由でルネ卿に教える事は出来ます}
成る程。
『古物市では前に、血糊が付着しない皮剥ナイフを手に入れた事があったな』
ナディーネさんと腕輪も、私と髪飾りと同じ結論に達したようです。
『古物市が今度開催される際には私達で訪れまして、掘り出し物として遺失魔道具でもあります意志ある魔道具が売りに出されていないか見て回る事も出来ます。ルネ卿』
私による提案に対して、向かい側に座られていますルネ卿は頷かれまして。
『助かる。いつでも脳内会話で相談を行える遺失魔道具でもある意志ある魔道具があると便利そうだからな』




