エピソード687 外さずに済むのは女魔法使いとして非常に助かります
『採寸を行わさせて頂きます。令嬢花女史。令嬢希望女史』
『宜しくお願いをします』『頼みます』
帝国の君主であらせられます皇帝陛下の軍隊でもあります帝国軍ですが、軍務省の建物内にて軍服と礼服の採寸を行う際には、女性である私とナディーネさんと、殿方でもありますアンリ卿とルネ卿は、別室にて採寸を行う事になりました。
『ミスリル銀製の魔道具は外すべきですか?』
軍務省の被服廠に所属されています女性の職員は、私の質問に対して首を横に振られまして。
『いえ、大丈夫です。天から根元魔法の素質を授かりし選良であらせられます女魔法使いには、ミスリル銀製の魔道具を身に着けたまま軍服を着るのが、帝国軍の軍律では認められています。令嬢フロリアーヌ女史』
{根元魔法が盛んな封建制度を政治体制に採用しております、天命思想の帝国の軍隊組織らしい考え方ですな。我が主}
私は遺失魔道具でもあります意志ある魔道具の髪飾りである貴方の他にも。ヴュルテンベルク家の城伯閣下から頂戴をしました、魔力と魅力を強化する効果のありますミスリル銀製の魔道具の耳飾りでもあります、夜之祝福と。北方半島王国の王都クベンハウンにあります工房で製造された可能性が極めて高い封印の指輪を身に着けていますから。外さずに済むのは女魔法使いとして非常に助かります。
『アタシは腕輪だけだが、フロリアーヌは三種類の魔道具を身に着けているからな』
髪飾りと同じく遺失魔道具でもあります意志ある魔道具である腕輪を左手首に填めていられますナディーネさんが、藍色の瞳を私に向けながら言われましたので。
『はい。ナディーネさん。外さずに済むのは、女魔法使いとして非常に助かります』




