エピソード679 私の娘であるフロリアーヌは本当に礼節を弁えている
『花が軍務省にて、尉官の少尉の軍服と礼服の採寸を行う事が正式に決定された』
『有難う御座います。御父様』
帝都憲兵隊の副総監という要職に就かれていられます、ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様が。秘書官補佐であらせられます豊穣御姉様と共に、帝都憲兵隊の本部から、帝都アーヘンの貴族街にあります上屋敷に御帰宅なされましたので。家族四人にて夕餉を頂きながら御話をしています。
『今頃はレバークーゼン家の上屋敷では、子爵殿が庶子でもある次男と、庇護下に置いているデュッセルドルフ家の子息にも同じ内容を伝えているはずだ。ゾーリンゲン家の上屋敷には、長男の少佐経由で軍務省からの連絡が行き、末子でもある令嬢に伝わっているはずだ』
成る程。封建制度を政治体制に採用しています帝国では、軍務省からの通達も、止事無い身分であらせられます貴族諸侯の皆様方の上屋敷経由で伝えられるのですね。
『最前線の軍場や、帝都アーヘンから遠く離れている団体の盟主でもある帝国自由都市リューベックの場合は異なるがな』
御父様による御説明を受けました私は、心底よりの感謝の気持ちを込めながら、恭しく深々と御辞儀を行いまして。
『御教授を頂きまして、心底よりの御礼を申し上げます。御父様』
御父様は娘である私に対しまして、優しい笑顔にて御頷きになられますと。
『私の娘であるフロリアーヌは本当に礼節を弁えている。直接会った事はまだ無いが、帝国自由都市リューベックを中心に活動している私の甥である帝国騎士も身の程を弁えていると、ヴュルテンベルク家の城伯殿と騎士が話していた。帝国の次世代を担う将来有望な魔法使いと女魔法使いが、帝国騎士と帝国女騎士身分に叙任をされるのは非常に喜ばしい』
いつか私も御父様の甥であらせられます帝国騎士様とは、御会いしたく思います。
『有難う御座います。御父様。いつか私も帝国騎士様と御会いしたく思います』




