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鎧の魔物奮闘記  作者: 晴れ甲羅
第一章 転生編
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第十一話〜嘘だろぉ!〜

お待たせしました……

エタってませんよ!?本当ですよ!


「ハァ、ハァ、やっと終わった!」


やり遂げた、やっとトカゲを運び終わった……

トカゲのパーツで一山出来ているぞ……

重かった!


『頑張りましたね。そういえば鎧が完全に直ってないから鎧のパワードスーツとしての機能が落ちてそんなに重かったんじゃないですかね?』


え?確かによく考えたらまだ直して無かったな……

良く見なくても罅だらけじゃないか……


「……もっと早く言ってくれよぉ!」


だったらこんなに大変な思いをすることもなかったんじゃ無いか


『ま、まあ筋トレだと考えればいいですよ!』


そんなこと言ってごまかそうとしたって……

あ、そういえば


「俺って魔力量が少ないんだろ?なら筋トレという手段もありかもしれないな」


俺の魔力量が少ないのならば地の体力を鍛えれば良いはずだ

レッツ筋トレ!


『まあ実際問題として筋トレという手段は良いかもしれませんね。貴方の場合は成長の限界というものが存在しないので鍛えれば鍛えるほど力は強くなりますね』



「え?じゃあ時間をかければいつかは最強になれるんじゃ無いか?」


この身体なら寿命もないしな


『いや、そんな悠長にしている時間はありませんよ』



「なんで時間がないんだ?」



『いや、私が貴方をこの世界に連れてきた理由は「バランサー」としての役割をしてもらうためだと言ったでしょう?』


確かそうだったはずだな

俺は勇者の二人が強すぎたから呼ばれたんだったよな


『だから「バランサー」としての役割を果たしてもらおうという事です。なぜかというとですね、前にも言った通りちょっと転生、転移者の数が増えすぎているんですね。それによって色々な問題が出てきているわけですよ』



「問題?一体何があるんだ?」



『この世界に来る時に「調べたいこと事がある」と言ったでしょう?その事についてなんですがシステムだったはずのこの世界における神々としてのシステムが一部、管轄を離れて人格を形成し、地球の魂をこの世界に移動させまくってるんですよ』


「ええ……何をしてるんだよ……で、一体それの何が問題なんだ?」


特に問題がないように思えるんだが


『それがですね、神々がホイホイとチートスキルやら加護やらを与えるので調子に乗った転生者や転移者が色々とやらかしているんですよ!』



「その色々とはなんなんだ?大体予想できるような気もするが……一応教えてくれ」



『はい……まずは前にも言った通り勝手な決めつけで貴重な魔獣を殺そうとしたり魔族を殺そうとしたりですね勝手な思い込みで行動するなって話ですよゴミ屑共め!』



「お、落ち着いて」



『他にもちょっと強いからって調子に乗って素行の悪い冒険者に重傷を負わせたり……その冒険者も悪いのですが明らかにやりすぎな場合もあってですね、そりゃあ冒険者初日の奴が獲物をいっぱい取ってきたら怪しむに決まってるでしょうが!ちったぁ考えろって話だよ!自重?そんなものはテメエらの自己満に過ぎないんですよ!』



「シージアさん、落ち着いて……」



『まだまだありますよ!救済だとか言って食料を渡すのは良いのですが必要以上に渡して市場を荒らして!ふざけんな!商人にだって生活があるんだよ!テメエらの勝手な行動のせいで善良な商人にまで迷惑がかかってるっていうのを自覚しろよカスが!』



「あのー、シージアさんや、ちょっとキャラが崩れて来てますよ……」



『テメエらの勝手な主張がなんでも通ると思ってんのか?ああ?例えばドラゴンへの生贄の廃止とかいう時に生贄をなくす事自体は良いことなんですよ!でも、でもですよ!そりゃあドラゴンも対案も示さずに「生贄をやめろ」なんて言われても「はい、そうします」になると思ってんのですかぁ?そう考えてるならただのアホすよ!』



「シ、シージアさん……」



『まだ!まだあるんですよ!神々だっていくらこの世界のリソースが無限にあるからと言ってそんな無茶な事を繰り返していたら歪みが生まれるに決まってるでしょうが!そんなことも考えられねぇなら神なんて辞めちまえあの愚図共がっていう話ですよ!』



「ストーップ!はいそこまで!キャラが崩れてるぞ!」


完全に別人じゃないか……


『はっ!すいません……ちょっと熱くなってしまいましたね……』


ちょっとどころの話ではなかった気もするが触れてはいけない気がするので指摘するのはやめておこう……


『まあ、それほど不満が大きいということですよ』


「シージアの不満が大きいのはよーくわかったよ。で、なんで時間がそんなに無いんだ?」


『それはですね、次の大きな歪みが生じるのが三年後なのですよ、なのでタイムリミットが二年というわけです。余裕を持って移動する時間も合わせるとタイムリミットは二年半程という事になりますね』



「長いのか短いのかよく分からない期間だな……で、俺は「バランサー」として何をすればいいんだ?」



『それはですね、大体予想はつくかもしれませんが……貴方にはその転移、転生者や歪のせいで発生した事に対処して欲しいと考えています。とは言っても転移、転生者は神々から色々なスキルを貰っているので一筋縄ではいかないでしょう。歪のせいで発生した事についてもあまりにイレギュラーなのでどんな危険があるかもわかりません。それでもお願いされていただけますか?』



「別に問題ないぞ、しかもあれだろ?大義名分を持ってそいつらをボコボコにできるんだろ?いいじゃないか」


やっぱり大義名分を持つと気分が違うなぁ、こうやって戦争とかが起こるんだろうか?

あまり調子に乗らないように気を付けないといけないな


『ありがとうございます!本当に助かりましたよ……!』



「でもなんで俺なんだ?それこそもっと強いスキルを与えた転生者とかに頼んだらよかったんじゃないか?」



『けっ、あんな奴ら信用できますか!……ですがその点貴方は信用できるので頼んだんですよ」


信用できる、か

やっぱり信用は大切だなぁ

だが……


「なんで俺が信用できるんだ?」


思い返せばまだ会ってから一週間も経ってないんだよな

そんな男の中にどう信用が生まれるのか……


『ふふふ、それは秘密ですよ』


シージアはそう言って笑った

なんでそんな反応なんだ……気になるじゃないか……


「まあそれは良いとしてだな、これからどうするんだ?」


このままじゃどうにもならないからな

早いうちに野宿ができそうな場所を探さないとな



『じゃあ、とりあえず移動しましょうか。何か特徴的なものがあればここがどこか分かるかもしれないですからね』



「じゃあ肉をどうやって移動させるかだな」


この量の肉を背負って歩くのは流石に不可能だろうからな


『それはですね、ズバリ!埋めると良いでしょう!』


どこぞの学級委員長みたいだな……


「なんで埋めたら良いんだ?」


埋めたら腐って食べられなくなりそうだが……


『それはですね、この肉には水分が含まれているでしょう?その水分を目当てに土の中にある植物の種が根を伸ばしてくるわけですよ。そして肉の水分が吸われていって……美味しい美味しい干し肉になるというわけです』



「おお、それは素晴らしい!じゃあ早速穴を掘ろう!」


そう言いつつトカゲの足を思い切り振り上げ地面に突き刺した、すると……


ビキッ!


「ん?『ビキッ』って音がしなかったか?」



『しましたよ……』


ビキビキビキ……


「うおっ⁉︎」


どんどん砂が吸い込まれていく⁉︎


「これって……」



『ヤバイですね……』


そして一際大きい「バキィ!」という音と共に……地面が崩れ落ちた


「嘘だろぉぉぉぉぉ⁉︎」







エタってません!

まだまだ続きます!

ですが遅れてしまったことについては非常に申し訳ありません……

こんな作者ですが応援して頂けると嬉しいです……

感想、評価等があれば更新速度が上がるかもですよ!

次回は新しい登場人物が出てくるかも知れませんよ!お楽しみに!

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