第十二話〜なんだコレ?〜
今回はかなり短いです……
申し訳ないです……
「嘘だろぉぉぉぉぉ⁉︎」
一瞬の浮遊感、そして……
ドガッ
「グベェ⁉︎」
『大丈夫ですか⁉︎』
「痛てて……なんとか大丈夫だ』
全身が痛い……
先に鎧を修理しておけば良かった……後悔先に立たず、というやつか
『ここは……どこでしょうか?何かありませんか?』
そう言われあたりを見渡すと……
「なあシージア、あそこだけ色が周りと違わないか?」
向かって左側の壁が一ヶ所だけ周りより色が濃い
よく見ると表面に光沢があるな……なんだコレ?
『これは!』
シージアが驚いたような声を上げる
「どうしたんだシージア?」
この色の違う部分に何か心当たりがあるのだろうか?
『これはベヘモスの卵ですよ!それも原生種の!マジでヤバイですよ!』
シージアが女子高生みたいなテンションになってる……
「ベヘモスの卵がすごいのは分かるが原生種っていうのはなんなんだ?」
『そういえばまだ説明してませんでしたね。原生種というのはその名の通りこの世界を私が作った時にシステムの一部として発生させた生物のことですね。正確にいえば「高次元の私が」ですがそこはいいでしょう。それに、原生種はもうこの世界にはいないとされてきました』
そういえばこの世界はシージアが創ったんだったな……そう考えると今までの発言がめっちゃ失礼なんじゃ無いだろうか……
……まあいっか、シージアだし
「その原生種とやらは何がすごいんだ?」
『まず第一原生種は滅茶苦茶強いんですよ。どのくらい強いかと言うとベヘモスの成体だとゴジラ並みに強いです』
ゴジラ並だと⁉︎
「どのゴジラだ⁉︎」
『ゴジラアースです』
ゴジラアースだと……
「えげつないな……でもゴジラを良く知らない人もいるんじゃないか?」
ましてやゴジラアースなんて……
『確かにそうですね……えーと、ゴジラアースの強さは具体的にはアルプス山脈を吹き飛ばして大陸プレートを溶かして核ミサイル三百発に余裕で耐えるみたいな感じですね』
「そんな奴がいたら生態系とか滅茶苦茶じゃないのか?」
『それがそうはならないんですね。なぜなら原生種は五種類いるのです!』
ええ……そんな奴が五種類も居たら……
「この星がボロボロになるんじゃないか?」
『それがですね、縄張りがそれぞれにあって全然大丈夫だったんですよ』
お互いに無事じゃ済まないだろうからな……
「そういえばさっき今はいないと言っていたがなぜ今はいないんだ?」
『これは仮定ですが神々がシステムに干渉するときに殺して権限を奪い取ったのかと』
自分勝手な話だ
「神々もひどい事をするもんだなぁ」
『そう言うわけでコイツを育てましょう!
そうだな……っておい⁉︎
「こいつを育てるだって⁉︎無理だろ」
じゃれつかれただけで死にそうだぞ⁉︎
『生まれて直ぐは象程度の大きさしかないので大丈夫ですよ……知りませんが』
関西人かよ!
「第一エサはどうするんだ?」
象並みの巨体となると必要なエサの量も尋常じゃなさそうだ……
『それがですね……なんとコイツは光合成ができるのです!なのでエサの量はそこまで必要ではないのですよ!……「そこまで」ですがね』
『そこまで』の部分にそこはかとない不安を感じるぞ……
でも……
「シージアが育てようって言うからには何か意味があるんだろう?」
『もちろんですよ!この私が無駄な事をわざわざさせるとお思いで?』
「やっぱりそうだと思ったよ。で、なんの意味があるんだ?」
『それはですね、神から管理者権限を奪い取るのに使うんですよ!』
ウヘェ……
「中々エゲツない事を言うな……」
『その管理者権限だって元々は私のものなんですからね!別に何も問題ないですよ!』
「まあ……そうだな、うん」
『他にもありますよ!コイツは脱皮をするのですがコイツの体表は金属なんですよ!』
と言うことはまさか……
「その脱皮した殻も金属なのか⁉︎」
『そうです!なんの金属かはわかりませんがとってもお得でしょう?』
鎧の強化に使える……!
正直言って今のままじゃ不安だったから嬉しいな
「よし、育てよう!じゃあこの卵を地上に持っていかないといけないな!」
『でも問題はどうやって持っていくかですね』
うーん……
「取り敢えず鎧を修理してから考えるとしようか」
『そうですね』
「でもこれはかなり面倒くさいな……やるしかないんだが」
『確かに罅を一つ一つ手作業で修理しないといけないですからね』
まあ仕方ない、じゃあ始めるか
一時間後━━━━━
「ハアァァァァ……やっと終わったぁ!」
なんだか猛烈に疲れたぞ……やっぱり集中力を使うな
『お疲れ様です、でもこれで卵を地上に持ち出せますね』
「どうやってこの卵を持ち出すんだ?」
案外小さそうだから簡単に行けそうだけどな
『いや、表面に見えてる部分は小さいですが埋まっている部分も合わせるとかなりの大きさですよ。それこそ直径二、三メートル以上はありますね』
「そんなのどうやって地上に持って上がるんだ?その大きさだと重量もかなりあるだろうし」
『それはですね……名付けて坂道コロコロ大作戦です!』
「…………は?」
シージアは一体何を言っているんだ?
『そんな顔しなくてもいいじゃないですか!冗談に決まってるじゃないですか!』
「冗談なら良いけどな……」
シージアの知られざる一面が見えた気がする……
『さ、作戦の名前なんてどうでも良いんですよ!そんな事を言ってないで早く作業を始めましょう!』
新しい登場人物(卵)が出て来ましたね!
次回もどうぞお楽しみに!
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