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薬術師リーンは騎士団長の監視対象です ~隣国のスパイ容疑をかけられましたが、なぜか最強騎士に囲われています~  作者: 空乃葉
第一部/第2章 王都の波紋

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ep.9 再会

「失礼します」

 静かに扉が開く。

 アルヴィンに続いて、一人の少女が医務室へ入ってきた。


 栗色の髪。朝日に照らされて輝く蒼金の瞳。

 その姿を見た瞬間――


(……あの声だ)


 夢の中で聞いた声と、目の前の少女が重なった。

 リーンはレオンハルトと目が合うなり、ほっとしたように笑った。


「目が覚めたんですね!本当によかった……!」

 その笑顔は、作り物ではない。

 心の底から安心した笑顔だった。

 

レオンハルトは静かに頷く。


「あぁ。君が……俺を治療した薬術師か。」

「はい」

 リーンは少し照れくさそうに笑う。


「フィルネの町で薬術師をしているリーンと申します。身体の具合はいかがですか?」


「問題ない。今からでも仕事ができるぐらいだ」


「ダメです」

即答だった。医務室が一瞬静まり返る。


「あ……」

 リーンは慌てて口元を押さえた。


「ご、ごめんなさい!でも、本当にまだ無理は駄目です!五日も眠っていたんですよ?急に動いたら傷が開いちゃいます!」


 レオンハルトは一瞬だけ目を瞬かせる。

 そして、小さく息を吐いた。


「……命令か」


「ち、違います!」

 リーンはぶんぶんと首を振る。

「薬術師としてのお願いです!」


その必死な様子に、アルヴィンは思わず視線を逸らし、レオンハルトは小さく頷いた。

「分かった。今日は大人しくしておこう」


 リーンの表情がぱっと明るくなる。

「ありがとうございます!」


 その笑顔を見た瞬間。レオンハルトは夢の中で感じた安心感の正体を、ようやく理解した気がした。


 その時だった。

 部屋の外が、にわかに騒がしくなる。


「団長への面会は、王命に準ずる者以外――」


「翠樹薬術院の使いです。院長エヴァルト卿より、火急の要件を預かっております」


 押し問答の声が、扉越しに聞こえてくる。


 アルヴィンの表情から笑みが消えた。


「……来ましたか」


 レオンハルトはゆっくりと視線を扉へ向けた。

間が空いてしまいました。

本業の方がバタバタしていまして、、

明後日までには次をアップできるように頑張ります。

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