表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルニラム騎士団の憂鬱  作者: 古川モトイ
7/10

「捕虜」ケベックの証言と見解3

 地球人の海の豊かな活用法には驚くばかりでした。反重力を手に入れてから数周期、私たちは水の浮力を何かに利用するなんてことを考えもしなかったんです。引力が星ごとに違うのでスポーツすら水中では行わない状態でした。スペーススーツに「耐水」のモノがあるかないかと言った程度の認識です。


-最初に船を見たのは?


それはマンハッタン島についた瞬間でしょう。停泊していたのが船だと気づかなかったんでしょうね。何かの建造物だと。動いていた船は、てっきり水面すれすれを飛んでいるのだと思ったでしょうね。私はその瞬間には居合わせてませんから。これは本当に不幸な話ですが、大統領閣下が載っておられたヘリコプターは「何かを物理的に切断する道具」だと思っていたぐらいです。


-なぜ、ニューヨークに世界中の軍艦が終結するのを待った?


待ってたわけでは無いのです。とにかく、地上からの攻撃が凄くて、連日連夜、大量のメタルを艦に打ち込んでくるわけです。艦全体の質量が有為に変わるほど凄い量です。反重力装置を使って自立はしていたのですが、被害状況と艦全体の質量の測定が間に合わないんですよ。だからどれぐらいアクセルをふかせば崩壊せずに移動できるか?みたいな……今思えば、艦の半分壊れてでも大気圏外に脱出しておけばよかったんでしょうがね……まあ、そういう安全マニュアルのせいで動きを封じられました。


-君はどうして投降したの?


元々、地球の攻撃には反対だったし、地球の兵器がカッコ良かったんですよ。


-カッコいい?


はい、色々、地球人と話をしていて分かったんですが、地球人も鎧や槍をカッコいいと思うことがありますよね?


-確かに


でも、今、それを戦争に使おうとは思わない。それと似ています。地球人が持っていた兵器は私たちの文明では古文書に乗っているものばかりで、中には製法が失われている物もあります。軍艦なんて水の上に浮力で鉄の塊が浮いてるんですよ?横から蹴られたら沈むものを兵器として運用するなんて誰が思いますか?


-確かに、結構な量が沈んだからね。


はい、でも我々にも日本刀で切り殺された奴がいますけどね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ