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アルニラム騎士団の憂鬱  作者: 古川モトイ
6/10

私、ケン・ダールの証言と見解3

 ここまでで少し読者の皆さんにも、地球人が初めて経験したエイリアンとの戦闘がどのようなものだったか分かり始めただろう。ニューヨークで銃撃戦をしたのち、彼らは本格的にニューヨークを火の海にし始めた。当然世界中の軍隊がニューヨークに集結を始めた。ニュースや週刊誌を見ていると多くの軍関係者が共通して言うのは「世界の終わりだと思った」ということだ。僕も軍関係者ではないけど夏の冬季五輪はお流れになるってことは薄々勘付いた。これだけはハッキリ言っておくが、彼らは強かった。実際、ニューヨークは地図から消えたと言っても間違いではない。それによって地球全体が受けた損失も甚だ大きい。ただエイリアンたちは光学兵器にその戦闘力を頼っていたせいで、地平線より遠くに攻撃ができない欠点を持っていた。また、普段、宇宙空間ばかりで戦っていたから地球人のように「陸・海・空」のような軍隊の運用の仕方をしなくなっていた。地球の考え方で言うと彼らは全て空軍で戦争をしていた。だから、地球人が海の中に強大な兵力を持っているという事実に思い至らなかったんだ。

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