decisive battle
Unreality社 屋上
ゾディを埋葬した2人は自室で休息を取った翌日、再び屋上へ来ていた。
時刻11時55分
ゼファーは下を見下ろす。
民衆が暴動を起こしている。
「はぁ…減ってる事を願ったんだけどなぁ…」
「よしここいらでいっちょ」
ゼオはズボンのチャックを下ろし民衆目掛け放尿し始めた。
「ついにやりやがった…」
「うっふぁーーーー!なにこれ今まででいっちゃん気持ちーー!!勃ちそうだぜーー!!」
ジョボジョボとゼオは気分が良さそうだ。
「うお!ゼファー!!」
そしてゼファーも一緒に民衆に向け放尿し始めたのだ。
「なんかやっちゃいけない事してるゾクゾク感いいねぇ」
「いい子ちゃんゼファー卒業だなぁ!」
「なんだかスカッとする」
「見ろほら俺の方がデカいだろ」
「何言ってんの俺の方だよ、そっちはそれに光ってないじゃないか」
「金曜日じゃねぇからだよ!黙らっしゃい仮性人!」
「特大ブーメランじゃない」
「そんな事言うならもっとデカくしてやろうかぁ?」
「剥くな剥くな!さすがにそれはいい!」
そして2人は事を済ませる。
「さて、ゼオ」
「おう。そろそろだな…」
11時59分
55 56 57 58 59
12時
「…あれ…」
「?」
息を飲んだが今だミサイルは飛んでこない。
「なぁ北ってこっちでいいんだよな?」
「え?こっちじゃないの?ゼオが見てたからこっちかと」
「……」
「…」
「逆じゃねぇかっ!」
慌てて振り返る。
ブフォォォォォォォォン
「うっおぉ!!」
頭上…多分20メートルもないくらいの高さを昨日見たミサイルが通過した。
後方部から白い何かの粉を撒き散らしながら…
「吸うなよー」
「ああ大丈夫、息しなくても死なねーからな」
「死ななくても苦しくない?」
2人は飛んでったミサイルを目で追うと、ミサイルはとある場所で墜落した。
「大使館…」
「あぁ、薄々気づいてた。」
そして下を見ると民衆みんな咳き込んでいた。
「ゼオ」
「ああゼファー」
しばらくすると、さっきより凶暴化した市民等が叫び、殴り合う者もいる。
2人は笛を持った。
「久しぶりだなこれ」
「見せてやろうぜ、Slaughterを」
ピィィィィィィィィ
「Slaughter…?」
「Slaughterだ!殺せ!殺せ!」
笛の音に気が付いた市民が再びSlaughterと騒ぎ出す。
ヒュ
ヒュ
2人は飛んだ。
ゼオは両手に黒煙を惑わせ頭から。
ゼファーは両手に黒煙ブレード作り振り上げながら。
市民から見れば、2人の顔は怒りに満ちたような顔だったが笑っているようにも見えた。
ドォォォォン
ビチャビチャビチャビチャ
民衆の一部が大きな音と共に砕け散る。
「ひゅーこれだよこれ」
「Darknessが疼くな」
「でたーーー!中二病!!8月15日にトラックに突っ込むのはやめろ!!」
民衆らは一旦引いたが再び大勢で向かって来る。
「あぁぁぁぁぁ!」
2人は走り出し、大群に切りかかる。
ブシィィィィ
一気に二つになる人間。
ドパァン
ゼオの殴りで砕け散る頭。
2人の顔は完全に笑っていた。
こんな大勢を相手にしたのは初めてだ。
流石に疲れが来たか。
無理もない、国民ほぼ全員がSlaughterを殺しに来ている。
斬り捨てても斬り捨てても湧いて出る。
サクッ
「うっ…」
市民の1人がゼオの腹にナイフを刺した。
「ってぇ!てぇなっ!」
ザシュ ブシィィィィ
市民の頭を切り落とし、ナイフを引き抜く。
「大丈夫か?」
「あ、ああ、Darknessは機能するんだが…」
傷口は塞ぎにかかるが遅く、しかも完璧ではない。
「ちったぁ残るみてぇだ…ヒリヒリする」
「うぉぉぉぉぉ!」
ザンッ
大群を一刀両断し、構え直す。
そして見覚えがある人物が姿を現す。
「私は認めんぞぉぉぉ!」
「あっは!!ひげちゃびんじゃないかー!次はスター集めのパーティーかー!?」
「ってゼオ!」
突然現れた警部に気を取られ、大群に囲まれて攻撃を受けてしまった。
「いっいっいっいっ!」
「てぇなぁ!」
ザザザザザ
ゼオが回転しながら黒煙ブレードを振り回すと、大群はバラバラになったが油断していて警部が拳銃を構えているのに気づくのが遅れた。
「認めん!!」
パァン
撃たれた!?どこだ?あちこち痛くて解らないが頭ではないっ。
もしかしてゼオ…!
バッ
ゼファーは目を開けてゼオを見た。
「え…」
「あれ…」
ゼオも同じ事をしていた。
しかし目を開けた先に居たのは、真っ二つになった警部。
そしてルーカの姿だった。
「ルーカさんっ!」
「はぁ~ああ〜い」
ブォォン ズッシィィィィ
ルーカは巨大なブレードを振って、2人に負けないくらいの量を切り伏せる。
「なにやってんだよ!」
ゼオが問う。
「こんな事してる場合じゃないでしょ」
ゼファーとゼオはルーカを見つめる。
「あなた達にはやることがある、そうでしょ?」
「だけどよ…」
ブォォン
ブッシィィィィィ
再びルーカは大群を斬り捨てた。
「ここは任せなさい。そしてあの糞○○○博士をぶっ殺して来なさい」
「…わかりましたルーカさん!ゼオっ!」
「あ、あああ…」
ゼファーは大ジャンプしビルの上に飛び上がる。
「ほらあんたも早く」
ゼオは思い止まったような表情をした。
「おい、ありがとな、ルーカ」
「呼び捨て…あんたに名前で呼ばれるなんで糞生意気だけど可愛いとこあるじゃない、ゼオ」
「うるせっじゃあな、死ぬなよ!」
ゼオもゼファーの後を追った。
「ふふ…でも今のは間違いよ…」
ザッ
ルーカは巨大なブレードを地面に突き刺した。
「今の私はブレードガール」
大群が突っ込んでくる。
「こいつも殺せ!仲間だ!」
「こんなチンケな連中じゃ満足しないわよぉ」
2人はビルの屋上に着地する。
「まさかルーカさんが来てくれるなんて、百人力だね」
「ああ、ゼオにいい事教えてやる」
「ん?」
「パンツ白だった」
「…見たよ…」
「ははっ!実はゼファーってむっつりかぁ!?後でトイレに駆け込む気だったろ!?」
「今はそんな事してる場合じゃないでしょ」
「そうだな、よっしゃーーー!いいもん見たし行くぜーーーー!!」
2人は足に黒煙を纏わせ大ジャンプ。
しばらくビルの間を移動していると、ニコルズが言っていたタワーが見えてきた。
「あれか…」
「あのタワーの最上階…」
2人はタワーの前に着く。
街唯一の電波塔にもなっていて、とてつもなく巨大なタワーだ。
「玄関開いてるけどどうする?」
「いや、今すぐにでもぶっ潰す」
ゼオはビルの壁をガラスを割り散らしながら垂直に走って行った。
「同感っ!」
ゼファーも同じく垂直に走って行った。
「しかし高いね…何のタワーなんだろ?」
「電波塔と貿易会社だったんだが知らないうちにあのクソ野郎が」
「なるほど…」
「あーもうあったま来た!!」
ゼオはより早くビルを駆ける。
パリィィィィィン
するといきなり上から人が降ってきてゼファーにぶち当たる。
「うぉぉぉ!?」
「ゼファー!」
その人物は爆弾と水晶を抱えていた。
「マッジかっ!」
ザシュ
落ちる中、ゼファーは高周波ブレードでその人物を真っ二つにして、爆弾と水晶を抱えた上半身を蹴り飛ばした。
ドゴォォォォン
「ぐわぁ!」
爆風でビルの中に吹き飛んだ。
「くっそ!ゼファー!」
ゼオも落下してきて、ゼファーが飛び込んだ階に近づくと、手でブレーキを掛け、ゼオもタワーへ入って行った。
「ゼファー大丈夫か!?」
ゼファーはうつ伏せで倒れていた。
「ううーダメだー」
「よし!大丈夫だな!」
「…ひっどい、もっと心配してくれてもいいじゃん…」
ゼファーは起き上がり、身体を叩いた。
「真面目に痛い場所沢山あるんだけどな…」
「俺もだ」
痛いが今まで味わった脚切断やめった刺しなどに比べれば掠り傷みたいな物だ。
「さて…どうしようかなぁ」
「また外から登ってくかぁ?」
「いやいやいや、あれマジ怖いのよ?」
「じゃぁーーーん!ここで文明の利器エレベーター!」
ゼオはエレベーターのボタンを押した。
「あ、楽したな」
「だってこっちのがいいべ?」
チーン
ウィーン
「おいこいつらだぞSlaughter!やべぇまじ居た!」
エレベーターには先客が3人。
「良くねぇじゃん」
「し、死ねぇぇ!」
パラララララララララ
丁度ゼファーが銃を持っていて乱射をする。
狭いエレベーター内、逃げ場など無い。
蜂の巣になった3人と一緒に最上階へ上がった。
ガタァン
エレベーターに乗っているとエレベーターが急停止した。
「あれ、止まっちゃった」
ガァン ガガガガガガ
「うおおお!」
そのままエレベーターは急降下。
ワイヤーが斬れたみたいだ。
「呪いは本物だ…シリキ・ウトゥン…」
「ゼオーーー冗談はいいから天井斬って!」
「あいよっ」
ゼオは高周波ブレードを出現させ、天井に向かって振った。
「いくぞっ!」
脚に黒煙を惑わせ、切り込みがかかった天井に向かって大ジャンプした。
ドカァン
ビォォォォ
エレベーターを突き抜けた2人は、なにか突起物がないか探す。
「ゼファー!切れたワイヤーが上に向かってる!」
「掴め掴め!」
ガシッ
急上昇するワイヤーを掴むと、もの凄い勢いで引っ張られる。
「ひょぉぉぉ!立体機動!!!」
「ゼオうっさいよ」
「だってすげぇ風!」
「楽しんでる所悪いんだけど天井に激突するよ俺達」
「扉斬って抜けりゃいいだろ!」
「できるのー!?ほら来たぞ!」
天井が見えてきて、咄嗟に手を離す。
そのまま勢いで飛ぶ2人は扉に向かって高周波ブレードを振る。
「む、むりむりむりむり!!はやいはやい!!」
「仕方ない!天井に手を突っ込め!」
高周波ブレードを捨て、手に黒煙を纏わせる。
そして近づく天井に向かって手を突っ込んだ。
ドゴォォォォン
「ふー…」
2人は天井に上手くぶら下がった。
「指も腕もバキバキに折れた」
「治るでしょ」
「てかどうすんの、このまま?」
「ほら、ちょっと下にさっきの扉あるじゃない」
ゼファーは扉に指を指す。
「銃出して撃ちまくれば開くでしょ」
2人は銃を出し、扉に向かって撃ちまくる。
やがて扉に大きな穴が開き、銃を捨てる。
「ゼオ、ついに来たぞ」
「ああ、ぶちかます」
2人は天井を蹴り、扉に向かって突っ込んだ。
ガシャァァァァン
エレベーターから飛び出すとそこは廊下。
奥に巨大な扉があったのでそこだと直ぐにわかった。
「あそこか…」
ゼファーがぼやく。
ダッ
「ゼオ!?」
突然ゼオが走り出した。
後を追い、ゼファーも走る。
そしてゼオは高周波ブレードを出し腕に黒煙を纏わせ巨大な扉に向かって尋常じゃない速さで左右上下に切りかかる。
チラリと見えたゼオの顔は怒りに満ちた表情だった。
そしてゼオは高周波ブレードにDarknessを送り、勢いよく横に振った。
ガシャンガラガランッ
バラバラになった扉は周りの壁と一緒に音を立てて崩れる。
パチパチパチパチ
その奥でニコルズは拍手をしながら2人を出迎えた。
「ニコルズゥ!!」
ブォン ギュルギュルギュル
ゼオはニコルズに向かって高周波ブレードを投げる。
パシッ
ニコルズは無表情で高周波ブレードをキャッチした。
「これはこれは、いい刀だ、合金に…高周波と来たか…原動力はなんだろう」
「Darknessだ!」
ゼオが叫ぶ。
「Darkness…素晴らしい…それだよ…私が欲しいのは……なのに!君達よりDarknessを欲してる私に!なぜDarknessは宿らない!」
「…この力はそんなもんじゃない…」
ゼファーが言う。
「この力は最低だ…人を殺すのも…不死身?…苦痛だ…」
「こんな力…俺達だって今は願い下げだ!」
続いてゼオが叫ぶ。
「ふふっ……Darknessってなにか教えてあげよう…」
ニコルズは顔をニヤリとさせた。
ニコルズは腕を組み、移動しながら言う。
「Darkness…それは」
「殺意」
「殺意…」
「殺意が頂点まで達した君達にDarknessは宿った」
そして懐から水晶を取り出す。
「この水晶はね…殺意を吸い取る効果があるんだ…これを作る為に日々研究してきた……」
「それだけか…?」
ゼファーが言う。
「それだけか?もう待てないんだよ、Darknessが…あなたを殺せと」
「俺達は最後!てめぇを殺して終わりにする!最後の殺しだ!」
2人は銃を出した。
「…まぁ…いいかな、私も早くDarknessが欲しい」
「てめぇにやれるのは死だけだ!」
パラララララララララ
銃を撃ったが、そこにいたニコルズの姿はなかった。
「なっ…!」
ブンッ
何かを振った音がしてゼオが横を振り向く。
ドスッ
「ガッ!」
ニコルズの拳がゼオの腹にめり込んだ。
そのままゼオが吹っ飛ぶが横にいたゼファーが支えた。
しかし勢いは止まらず、ゼファーまでも吹っ飛ぶ。
「ぐぅ…」
吹っ飛んだ2人は機材に激突する。
「肋骨くらいは逝ったかなぁ?」
ニコルズは手をぷらぷらさせる。
「ゲホッゲホッ…」
「くっ…ゼオ!大丈夫か?速いぞあいつ!」
「いつっ…マジ…逝ったかも…」
ゼオは腹部を抑えている。
斬りに行ってみるか…?
ゼファーは高周波ブレードを出した。
ダッ
ブゥゥン
ニコルズに向かって高周波ブレードを振る。
ガシッ
「!?」
ニコルズは高周波ブレードの刃を簡単に掴んだ。
「鎌鼬の糸は凄いね」
パキィィィィン
高周波ブレードが音を立てて折れた。
「くっ…」
もう片方の手で高周波ブレードを出し切りかかる。
パァン
破裂音がして持っていた高周波ブレードが落ちる。
腕を撃たれた。
「ぐぁ!」
パァン
次は肩を撃たれる。
激痛がどんどん増えてくる。
マズいっ…
ドンッ
死を覚悟したや否や、ゼオがゼファーに向かってタックルしてきた。
ドンッ ドンッ ドンッ
ビスッビスッ
「うがぁぁ…!」
ゼオの背中に被弾。
そのまま2人は崩れるように機材に隠れた。
「私はこう見えて軍の出でねぇ、君達の戦術を初めて見るけど…一体どこの素人なんだい?はっはっはっはっ」
「くぅ…」
銃創から血が止まらない。
「それでもSlaughterなのかなぁ?」
「うるせぇ!死ねハゲ!!」
ゼオが叫ぶ。
だが叫ぶと傷口に響く。
「ぐぅ…いぃぃぃ…」
「ゼオ…どうしよう…このままじゃ…」
「やばいな……銃出せ銃」
2人は銃を出す。
筈だった。
「…あれ……」
手から黒煙は出ようとも銃は姿を現さない。
「くそ…!こっちもダメだ…」
ゼオも出ないみたいだ。
「…Darknessを奪われ過ぎたんだ…!」
「や、やべぇじゃん…!どうすんだよ!」
ゼオが顔を近づけてくる。
「今考えてる…!」
どうする?
今手元…いや、足元には弾切れの銃2丁。
少し離れた場所とニコルズの足元に高周波ブレード。
銃はDarknessの力が弱まり出てこない。
はは、これって
絶体絶命
「ゼファー…」
くそ…まじ…なにかないか…
「おいゼファー…」
このままじゃヤバい…
「おい…」
「今考えてるって!」
しつこく声をかけてきたゼオに少々怒鳴る。
「これ…」
ゼオを見るとゼオは長い何かを持っていた。
「それ…マガジンか?」
「あ、ああ、マガジンだけなら出せた」
「ナイス…!」
ゼファーはマガジンを次々と出す。
「ゼオもありったけ出しまくって!」
「あ、ああ」
ゼオもマガジンを次々出す。
途中ゼファーは弾切れの銃を手にし覚束ない手口で空のマガジンを捨てリロードをする。
「これでいいのかな…」
隙間から銃を突き出し放つ。
パラララララララララ
「!?」
突然の銃撃にニコルズは近くの機材に身を隠した。
「よし…ドンドンマガジンを出して」
カシュ
ガチャン ジャキッ
パラララララララララ
ニコルズがいる機材に撃ちまくる。
パンッパンッ
ニコルズも反撃をしてきて、銃弾がゼファーの髪を掠ったので身を隠す。
「なあゼオ、俺は腕撃たれて重いのむりなんだ…お願いがある…」
「なんだよ?」
「マガジンを10本位を部屋の真ん中に置いてきて欲しいんだ…」
「…死ねって言ってるのか?」
「そんなわけない!俺も死ぬ気で援護する!てか横までついていく!」
「…わかった…何すんのかわかんねぇけどお前を信じる」
ガシッ
ゼオはマガジンを鷲掴みにした。
「行くぞ…3…2…1」
ダッ
パラララララララララ
2人は中央に向かって走る。
パァン パァン
ドスッ
「うっ…」
ゼファーの腰の横に被弾する。
しかしゼオに当ててはいけない…
「ゼファー!おっけー!」
「戻れ!」
パァン パァン パァン パァン
ゼファーの背中に被弾し、太ももを掠る。
ゼオのわき腹に被弾、銃を持つ手にあたり、銃が吹き飛ぶ。
「ぐぁぁぁ!」
「いっ…!」
再び2人は崩れるように先ほどの機材に隠れた。
「や、…本格的にヤバい…」
「ゼファー…銃が…つか…人差し指がぶっ飛んだ……」
ゼオは冷や汗をかきながら指を抑えている。
「もうすぐだ…一旦ここで落ち着こう…」
2人は息を整える。
ビィィィィ
突然、破壊した扉とは違う扉のランプが点滅して開いた。
黒い背広の男が紙袋と巨大な何かを担いで入ってきた。
「ああ、やっとか」
ニコルズが歩いて出てくる。
「君達ぃ、少し出てきたらどうだい」
2人は顔を見やる。
しかし油断は出来ない 。
「大丈夫だ、見せたい物があるんだ。」
戸惑いながらも少し、機材から身体を出した。
ニコルズは入ってきた男からそれらを受け取る。
「これさ、見覚えあったりしない?」
「え…」
ニコルズの手には巨大なブレード
まさか…
「ルーカ…?」
すると紙袋の底から血が滴り落ちてきた。
「あらら、ダメじゃないかもっと丈夫な入れ物にしなきゃ」
ニコルズは男に言った。
「申し訳ございま…」
パァン
ドサッ
ニコルズは男を撃った。
2人の表情は険しくなる。
「そうそう…この紙袋なんだけど…」
ニコルズは紙袋の中に手を入れた。
そのまま何かをつかみ引き上げる。
見慣れた長い赤毛が 掴まれている。
ゼファーとゼオは唖然の目をした。
「うそ…だろ…やめろ…」
ニコルズはそのまま紙袋からそれをゆっくりと引き上げる。
「いや…やめろ…やめろやめろやめろやめろやめろやめろぉ!!」
ニコルズは紙袋から完全にそれを出した。
眠るように安らかな
ルーカの頭だった。




