genocide
簡単に殺しやがって…
まだ生きたかった
悪はお前らだ
亡骸が話をかけてくる。
違う…違う違う!悪くない…!俺は!
後ずさるが脚から黒煙が巻きつきながら上へ上へ、這い上がってきて身動きがとれない。
I want to still kill it more…
Darknessssssssssss!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁ!
「はっ…」
はっ夢か…よくあるベターな展開だったよな今…
ゼオがゼファーを抱き枕代わりに使っている。
寝苦しいし動けないわけだ…
飲み物でも飲もう、喉が酷く乾いてるし寝汗が気持ち悪い。
しかし動こうとしてもゼオのせいで動けない。
ベチン
「!…んっ!?」
ゼファーの平手打ちがゼオの左頬に炸裂する。
「動けない」
「わりぃ丁度良い大きさだからつい」
「とりあえずどいて、飲み物飲んでくる」
「うい」
ゼファーが解放される。
起き上がり、冷蔵庫を開け水を手に取る。
「ProjectDarkness…」
ゼオが上を向きながらつぶやく。
「よく見るんだよ、死体だらけの空間に悪魔みたいな声の夢」
「それさっき俺見たぞ…?Projectは言ってないがなにか言ってからDarknessと言った。」
「ああ、パターンがあるぜ俺も、まぁ英語解らないから知らんが。」
「なにかの暗示かな?」
「さぁね、Darknessは俺たちだけなんだし、こゆのもあるんじゃね」
ベッドに戻り横たわる。
「近いうちになにかありそうだ」
「楽しみだ楽しみだ」
ゼオが悪戯な笑みを浮かべる。
そして再び眠りについたのだ。
翌日、2人は再び屋上に来ていた。
風がビュウと駆ける。
部屋にニコルズが飛び込んできてブレードガールが現れ、大量の電波が流れた、と言ったのだ。
ブレードガール?
これがブレードの姐、と言うやつだろうか。
「…」
「…えーっと倉庫はあっちだったか?」
ゼオが指を指すがゼファーに反応はない。
「…」
「…聞いてる?ゼファー?」
「…」
ピィィィィィィィ
「ふぁ!?ね、寝てねーよ」
「いやいやいや、顔と頭がおねんねモードだったぞ」
「抱き枕が寝れるわけないだろ」
「ぎゃは!俺のせいねごめんてぇ!」
「で、なんか言ってた?今」
「ああ、倉庫ってこっちか?」
「うん、合ってるよ、ここからも見える」
ゼファーが指を指し、ゼオが指を追い倉庫を見る。
「おーーあれかー!確かあの倉庫って地下倉庫にもなってるよな」
「そうなの?」
「ああ確か地下3階まであるはず」
「よく知ってるねぇ」
「前に入ったことある、肝試し感覚で」
「ゼオに怖いものあるの?」
「幽霊は別っしょーー!まぁ何にも無かったけどな」
「今日はあるかもね」
「ひゅーーー!何が出るかなーーー!ネズミのマスコットとかでるかなーー!」
「著作権的にダメだと思うよ」
「ちぇーー!!つまんね!!」
ゼオはそう叫ぶと最大限のジャンプで飛び降りた。
「あれみろよ…」
「ああ、あれね」
小さなビルの上にいる2人は屋上から辺りの様子を伺っている。
倉庫に近づくとそれを護衛してるようにFEARの下っ端が見回ってる。
「やっぱりパイプボーイ共殺しちまったから警戒してんのか?」
「いや違うと思うな」
「ん?なんで?」
「ブレードガールって奴はDarknessの力を知ってる、不死身の事も、下っ端なんか護衛にならないでしょ、見回りもどうせ意味ない、ただ単におびき寄せてるんだと思う」
「おーーん…じゃあ堂々といくか?」
「それもどうかと思う」
「じゃあどうすんの?」
「1人ずつ殺ろう、なるべく静かに」
ゼファーは今いるビルの真下に見回っている手下を見る。
「あの手下、角を覗きに行った時が一番死角だよ」
「にひひひ、わくわくしてくんなぁ」
ゼオが手下を見る。
その手下がビルの端から端へ向かい角に行った時、黒煙を纏わせたゼオが飛び降りる。
ヒュゥゥゥゥゥゥ ズトンッ
黒煙ブレードで下にいる手下を縦に両断。
いきなり両断された身体はあらゆる血管からトプントプン びゅぅぅぅと血を吹き出して崩れた。
ストッ
続いてゼファーも降りてくる。
「やるねぇ」
「当たり前だ、これより、隠密行動作戦を開始するっ」
「はぁ…はいはい」
「愛国者は?」
「らりるれろ」
「ゼファーものりのりじゃんねー!」
「ゼオが言ってきたんでしょ」
ここから約50メートル。
手下は5人…
なるべく静かに、どうやるか…
「どうする?残りの奴ら固まってる」
「動く気配は…」
手下を見るがタバコに瓶ビールを持ち笑談をしている。
「全く無い」
「なんかこう、ゲームみたいに上手くは行かねぇなぁ」
「結局強行突破しかないかな」
「だな、静かに行くのは俺たちの性に合わねぇ」
「しょうがない、行こう」
2人は角から普通に歩いて手下の元に向かう。
ピィィィィィィィ
笛の音に気づき、手下が騒ぎ始める。
「す、Slaughterだ!」
「マジ来たぜどうすんだよ!」
「ま、丸腰だ!行くぞ行くぞ!」
手下達は懐から刃物を出し、走って向かってくる。
「丸腰じゃねーよーん」
2人は両手を突き出し銃を出現させる。
パララララララララ
「がはぁ!?」
「ブブブブブェェ!」
2人に命中したが、残りは銃に気付き廃車に隠れる。
「どっから出しやがった!?」
「腕だ!奴らは腕から武器を出す!」
「バケモンじゃねぇか!どうするどうする!?」
「腕を斬るぞ!近づいてきたら行くぞ!」
パララララララララ
既に亡骸になっている遺体をゼオは撃ちまくる。
「そこの車にいるよー」
「わーてるぜ!」
車に近づき、手下を探す。
「みーっけ…ってありゃ?」
銃の弾が切れてスライドロックがかかっている。
「うらぁ!」
手下が出てきて、ゼオの腕を切り落とす。
腕が落ち血がびちゃびちゃと地面を鳴らす。
「ありゃ、手ぇ落ちた」
続けて身体に刃物の斬撃を食らう。
「おっおっお?」
肉が落ち、内臓が飛び出るがそんな事で死にはしない。
切り落とされた腕から黒煙が上がり、落ちた腕が吸い寄せられる。
「な、なんだこいつ!」
「バケモンだ…」
「ほらお前ら後ろ後ろ、志村後ろ」
指を指すゼオの呼びかけに手下が振り返る。
鋭い黒煙が目の前に迫ってきていた。
「…え?」
少し離れた場所にいたゼファーの腕から黒煙が伸び、手下を3人まとめて貫く。
「だんご3兄弟完成」
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
「でぇぇぇぇ!」
「はっ!」
ゼファーは黒煙を拡散させると貫かれた3人の上半身はバチャっと爆ぜた。
もはや上半身の原型は無い、粗挽きミンチの完成だ。
「うわ!なにそれすげぇ!」
「でしょ?今思いついた」
「めっちゃかっけーやん!ずるい!俺も今度やろ!」
倉庫の前に立つ。
「さて、ここだな」
「……よし行こう」
「そこは普通に行くのね」
2人は入り口に向かった。
中は資材や工具等で散乱している。
人の気配はない。
「そう言えばこれ使ったこと無かったんだよね」
そう言うゼファーは手に黒煙を纏わせる。
姿を現したのは日本刀だ。
「おーー!ついにその刀を出したかー!これ読んでる奴らも最初の刀のくだりなんだったんだって思ってる所だぜ!」
「て言うか忘れられてるでしょ」
「驚くなかれ、その刀有名なんだぜ」
「そうなの?」
「何を隠そう凄腕の刀鍛冶が拵えた名刀中の名刀」
「ほぉ……」
「無銘だ…街にあるナイフショップに飾ってあったやつ非売品って言われたからパクってきた」
「何じゃそら」
「そしてこれもまたゼファーには見せた事ない武器をみせようじゃねーか」
「まだ何かあるの?」
ゼオは置いてある工具に手を伸ばす。
「超絶ハイテクスピアー電動ドライバー、その名もインパクト、これ使お」
「要は無いのね」
ゼオがドライバーをウィンと回す。
「ひひひひひひ、これでブラジルまで穴開けてやる」
そう言うとゼオは地下へ続く階段へ向かった。
「デタラメすぎなんだから……」
そう嘆くとゼファーも駆け足で続いた。
地下1階。
2人の目の前には大勢の手下達だ。
全員刃物で武装している。
「多くね、外のは何だったんだ」
「そう言う作戦かもね」
「おーおー、これが噂のSlaughter様だぁ」
「チビガキ2匹で何ができんだぁ?」
「股開けや!ぶち込んでやるよ!」
「がはははは!」
ゼオがゼファーを見る。
「なぁ、なんでこうこういう奴らってケツ掘ろうとしてくんだ?」
「さぁね、モテなくて寂しい人達なんでしょ」
「あぁ?おめぇらオスかよ!」
「ちっ!じゃあとっととくたばりやがれ!」
手下達が各々刃物を構える。
「じゃあ代わりに俺が掘ってやるぜぇ」
ゼオがドライバーを鳴らし手下の方へ歩き始めた。
「ちょっと面白そうだから見てよ」
「うら!こいやガキィ!!」
「そっちこそ来てみろ〜ビビってんの?」
「このガキャ!」
手下の1人がゼオに斧を振る。
「片手白刃取り!」
「それ白刃取りなのか?」
ゼオが片手で斧の刃を掴むが親指が切断され頭に突き刺さる。
「やったぞおら!」
「あっ、すっごい気持ち悪いこれ、なんか頭の中にあるみたい」
「実際斧があるよ〜」
「!?バケモン!死なねーのか!?」
「お前も味わえ!ロボトミー手術!」
ゼオは電動ドライバーを回し手下の目を上から突き刺す。
グニビシャグチャと何とも不快な音と共に手下は絶叫。
「いぎゃぁぁああああ!!」
ゼオはドライバーを引き抜くと先端には破裂した眼球がこべりついてぐるぐる回っていた。
「これ返すわー!」
ゼオは頭に刺さった斧を抜き取り手下の側頭部へ振り下ろす。
「よいしょおーーー!!」
斧が頭に刺さった手下は小さく、ぐぁっと言うと倒れ込みビクビクと痙攣し始める。
「いいねぇ……ドライバー最強説」
「お、おい 殺られてんぞ!お前らかかれぇ!」
一斉に手下達がゼオに飛びかかる。
「並べ並べーー!1つしかねーんだぞ!」
そのうちの1人の腹部にドライバーを突き刺すと衣類に絡みつき電動ドライバーは動きを止めた。
「あ、ありぃ?」
「ぐぅぅぅぅ!!抑えたぞごらぁ!」
ドライバーが突き刺さった男は根性でゼオの胸をナイフで何度も突き刺す。
続いて2人がゼオにナイフを突き刺したのだ。
肺を刺されたのかゼオは口から血を吐き出す。
「ごぼぉ…やっぱドライバー最弱……」
ゼオは電動ドライバーから手を離すと日本刀を出現させ、ゼオに取り掛かっている3人の腹部に横薙ぎに一振。
「あっっつ!」
「いいっ!」
3人はゼオから離れる。
ガチャリとドライバーが落ちる。
「あっれー?真っ二つにならねー」
「素人の片手だけじゃ無理でしょうに」
すると離れた男達は腹から腸がダランと飛び出す。
「う……わっ!わっ!」
「いっ!いでぇ!」
「たっ助け…!」
腹を抱え込む様に座りだし必死に自らの腸を腹に押し戻す。
その光景を見ていた他の手下達は恐怖で身動きが取れない。
「じゃーゼオ手本見してよ」
「ふむ、やってみるか」
ゼファーは腸を抱え蹲る男の横に立ち刀を振り上げる。
うなじを目掛け刀を振り下ろすとビュっと風切り音と共に首がゴロンと落ち、断面から血飛沫が上がる。
「うっわ!かっけーーー!!介錯ってやつだ!俺もやろ!」
ゼオも1人の男の隣に立つ。
「ま!まってくれ!死にたくねぇ!」
「何を言う、誉ぞ!」
ゼオは力いっぱい刀を首に振り下ろすが頚椎に阻まれ刃は止まってしまう。
「あれ?」
「ぐっがぁぁぁ!!」
「力任せじゃ日本刀は切れないよ、ただ苦しませるだけだよ」
「あっは!!苦しませるんなら俺が正しいぜ!」
ゼオは何度も何度も首に刃を振るう。
「がっ…ぎゃめ……やめて…さい…」
「ひひっ!切れろ切れろーーー!!早く死ね!死ね!」
振り下ろす度にゼオの顔面は血に染る。
そしてゴリュ と言う音が聞こえ首は皮1枚でぶら下がったのだ。
刃こぼれが何度も叩きつけた残忍さを語っている。
「ははっ!やっと切れた」
「うーん、相棒ながら最高に狂ってたよ」
「それ褒め言葉ー」
血塗れのゼオが残りの手下をゆっくりと見る。
ヒッ っと言う声が漏れ緊張が走る。
首を切られていないもう1人はいつの間にか絶命している。
ゼオが皮でぶら下がった首を強引に引きちぎると手下達の元へ投げた。
その首の表情たるや、まるで地獄を見たかの様。
「次どいつー?俺らに喧嘩売ってんだ1人として逃がさねーよ?」
誰一人として喋る事は無い。
当然だろう、殺そうにも相手は不死身そして仲間が無惨に殺されたのだ。
「ねぇゼオ」
「ん?なーに?」
「多分この人達戦意喪失してるよ」
「はん!根性ねぇな!」
「せめての慈悲をあげよう」
「あん?慈悲ってなんだ慈悲って」
慈悲という言葉を聞いた瞬間、少し安堵する者も現れる。
するとゼファーは銃を1丁出現させ、セミオートに切り替える。
そして1番端にいた手下へ投げたのだ。
「選ばせたげる」
ゼファーは惨殺された男を指さす。
「こうやって死ぬか」
そして手を銃の形にして自分のこめかみに当てる。
「こうやって死ぬか」
手下達は目を見開いて絶望するしかなかった。
「きゃは!!ゼファーもぶっ飛んでんなぁ!!」
「生きて返さないもん、せめての情け?」
「じゅーぶん狂ってるよ」
手下の1人は銃を手にする。
「別に俺ら撃ってもいいぜぇ、ただそんときゃ分かってんだろうなー?」
銃を手にした男は震えながら自分のこめかみに銃口を向ける。
「ほんじゃまー行ってみよーーー!!」
ゼオがスタートの合図を出すがなかなか始まらない。
「なにしてんだよ」
男は泣きじゃくり震えている。
「だっさ、手伝ってやるよ」
ゼオは銃を出現させその男の片足目掛け乱射したのだ。
50発分の弾丸が片足に撃ち込まれた後は悲惨なものだ。
ぐちゃぐちゃに散乱してしまっている。
「あがぁぁぁぁぁ!!!」
「ほら、死ねば楽になっぞ」
男は息を荒あげながら銃を顎下へ向ける。
「ああああああああ!!!」
パンっと銃と側頭部が爆ぜる音が聞こえると静けさが戻る。
否、他の手下の微かな命乞いが聞こえる。
「ははっ今までの奴の中じゃ1番勇気あったなぁ」
「それじゃあ次行こうか」
この事で確実に死を確信した手下達は身を寄せ合い祈りをしながら命乞いを始める。
「頼む!助けてくれぇ!」
「俺は!俺はここに居ろって言われただけなんだ!」
「神様……神様……」
「なんでもする!!!頼むからぁ!!」
大の大人が子供に必死になる光景は滑稽なものだ。
「ふむ、まるで俺達が悪者みたい」
「何言ってんだゼファー、悪者だろーー!」
その時だった。




