suspicion
「はっはっはっ…はっ…じ、冗談じゃねぇ…はっ…」
バーの路地裏から離れた路地、生き残ったパイプボーイの兄貴分の1人は命からがら逃げてきた。
「死んで…たまるかって…」
カチッ ザザッ
「あ、姐ぇ…Slaughterが…Slaughterが…」
『Slaughterがザッどうしたんだい、ザザッ』
「2人やられちまったぁ…」
『何してんだザッ…ザザッいいから戻ってきな…ザザッ』
プッ
無線が途切れる。
パイプボーイは連絡者である姐の元へ急ぐ。
とある使われていない倉庫の一角
その倉庫は家具などが置いてあり、ほぼ家だ。
「あ、姐ぇ!どこですか姐ぇ」
辺りをキョロキョロ見渡すが人影はない。
「幹部が簡単にしくじりやがって…この×××野郎が…」
「すまねぇすまねぇ…姿見せてくだせぇ…」
ビュッ
突然目の前に光る鋭い物
バッ
「へっ…」
「まったく…使えない×××××だねぇ」
「あ、姐ぇ…」
パイプボーイの首が熱くなる。
「三人一斉に潰しにかかれって言ったのに…残りの1人なんかいらないよ」
姐と呼ばれた女性がパイプボーイの頭をツンッと押す。
ニチャっと不快な音が聞こえパイプボーイの首は地面に転がり、最後にみたのはその女の短いスカートの中だった。
「この変態×××!死んでも懲りないかい!」
転がる頭を何度も踏みつけ頭蓋が割れ脳漿が飛び散る。
「Slaughter…ね…いけない子達…ゾクゾクしちゃうわ…」
唇をペロリと舐めまわした。
「おいおっさん」
ゼオがニコルズの胸ぐらを掴む。
「か、帰って来るなり一体どうしたんだい?」
「変態野郎があんたが仲間らしい事って言ってんだ。どうしてくれるゼファー泣いてるぞ」
「私と言うものがありなが……て乗らすな馬鹿」
「そんなわけないだろう!負け惜しみで言ったんだろう!?」
「そうか、じゃあいい」
「ずいぶん早く認めるなゼオ」
「面倒だし、FEARの一員なら俺らが目覚める前に奪うだろ」
「まぁ、確かにそうだね」
「そうと決まればシャワー行って寝よ寝よ」
「あっと!ちょっと待って君たち!帰る前に伝えたい事が」
ニコルズがチェアから立ち上がる。
「ん?」
「パイプボーイが話てた相手の事なんだ」
ゼオの目つきが変わる。
「パイプボーイが話してた相手、発信源は倉庫なんだ、さっき衛星写真で様子を調べてたんだ、これを見て。」
パソコンのモニターに移るのはビルの形をした倉庫。
ほとんど暗く見えないが、開いた扉の光に女性の姿が写っている。
「この女性だよ」
「ホステス…?かなにかですかね?」
「おっぱいでっけぇ、パッフパフじゃんパッフパフ」
「…ゼオ」
「あ、ごめん、で?おっさんはこれをオカズに?」
「そんなわけないだろう…」
「んでなに、この写真だけなの?」
「それがだ、過去ログで調べた所何度も出入りをしていて…これを見てくれ」
そこゆ写っているのは先ほどの女性
キャリーバッグを持っているだけで何も変化はない。
「もしかして…おっさんストーカー?」
「違う違う!変な事言わないでくれ、このキャリーバッグだ!」
「旅行か…なにかに行ってるとか?」
「いや、キャリーバッグを持って行った日はすべて日帰りだ、そしてこの日付」
7月4日と書いてある。
「これがどうかしたんですか?」
「まだ聞いてくれ、キャリーバッグを持って出かけて帰ってきた日を調べていたんだ。」
「はぁ…」
「日にち全てが、男児連続殺人が起きた1日前なんだ」
「つまりこの人が…」
「男児連続殺人の犯人であり…」
「ブレードの姐ってか?」
「でもさゼオ」
「ん?」
「この人ブレード持ってるようには見えないよね」
「隠してんじゃね」
「そうだね、ガーターベルトに刺してるって可能性もある」
「どこ見てんだおっさん」
「いや隠してるかなって」
「いやいや隠しきれてねぇのはおっさんだろ」
「だれが上手い事言えと」
「とりあえずさ、明日早速行ってみねぇ?」
「そうだね、いち早く止めないと」
ニコルズがいた研究室から地下の自分達の部屋に戻る途中、ゼファーはある事が気になって、ゼオに話しかけた。
「水晶…ってなんだろうな」
「あのほらまーるい」
「物の形は大体解る、あの男、Darknessを奪う方法は水晶って言ってた、水晶にDarknessを吸収させるとか…かな?」
「多い日も安心ってか、だとしたらどう吸収させんだ?翳すだけ?触れさせる?」
エレベーターに乗り込み、B3のボタンを押す。
「うーん……触れさせるはともかく流石に翳すはないかな…この力は自分の意志で放出させる事ができるわけで…」
「~~んあぁもう細かいな」
「しょうがないだろう、奪われるなんて初めてなんだから…」
「要するにな」
B3の文字が光り、扉が開く。
「殺せばいいんだ」
ゼオはいつもと同じようにハキハキしたような感じで暗闇に歩いて行った。




