↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
6/8

【06】 秘書課長の質問 ~ひとつ引っ掛かる点があるんです~

秘書課長「うーん」

秘書課長は唸っていた。


立浪「丹沢さん、今の人事課長の意見に対して、何かありますか?」


丹沢「まったく違います。お門違いもいいところです。すべて人事課長の作り話です」

人事課長「じゃぁ、なぜ泣いてたんだよ、お前!!!」


人事課長が激しく大声を上げた。

会場が静まり返った。


丹沢は何もしゃべらなかった。


人事課長「中牧君、さっきの住民課の明石さんに電話して、相手女性の住民票がひとり世帯かどうか、確認してくれ」

中牧「かしこまりました」


中牧は、すぐに住民課の明石春菜に内線電話した。


中牧「……ひとり世帯ですか?」

春菜「ひとり世帯です」

中牧「ありがとうございました」

中牧が電話を切った。

中牧「ひとり世帯だそうです」


人事課長「やっぱりな。丹沢は、それを知っていて、最初からその女性を襲うつもりだったんだよ。ところが隣のおばさんに見られたので、途中で、つまり未遂で市役所に戻って来たんだよ。図星だろ」


 今度は丹沢の分が悪くなった。


立浪「丹沢さん、今の人事課長の話で間違いはありませんか?」

丹沢「まったくの言いがかりです」

人事課長「なんだと!」


丹沢「私がその女性を襲おうと思う根拠もなければ、証拠もありません。人事課長の勝手な妄想に過ぎません」

人事課長「襲う気がなかった、という証拠もないだろ」

丹沢「相手の女性に聞いたらどうですか?」


人事課長「そんなもん、相手の女性は、お前が怖くて言えないだろ」

秘書課長「これまた、平行線ですな」

立浪「ええ」


秘書課長「私もひとつ引っ掛かる点があるんです」

立浪「はい、なんでしょうか?」


秘書課長「相手の女性宅には、職員3人で行ったんですよね?」

中牧「隣の女性が、そう言ってました。そのことは、私がはっきりと聞いてきました」

秘書課長「では、どうして3人で行って、帰るときは、丹沢君を残してニ人で帰ったのですか? みなさん、そう思いませんか? これって不自然ですよね」

中牧「なるほど」


立浪「丹沢さん、この点については、どうなんですか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。