↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
“元”勇者はもう一度  作者: 半端者の柑橘系 
第一章 始まり編
19/34

別ep1 カロナの冒険:前

第二章からは月・水・金の週三投稿にしようと思います。


そしてそれが守れる可能性は…………20%くらい?

少ないな!

【ヴィルベ城】


「…………よいしょっと」

カロナは部屋をある程度片付けていた。

死んだ“カロナ”の部屋。

これから死を工作するためには、生きてると思われる証拠を消す必要があるのだ。


ある程度部屋は綺麗にしていたのだが……

もしかしたら何かがあるかもしれない。

“カロナ”は部屋に何か細工をするのが好きだ。


念入りに……

するとガタッという音が。


「いたっ!」

上から謎の本が落ちてきた。

整理したと言っても、全ての本に目を通したわけじゃない。


彼女には“カロナ”の小難しい魔法・異能力理論を理解するには難しかったからだ。


「……?」

それにしてもこの本は“カロナ”が大切にしていた物なのだろうか?


思い出を振り返るように、適当に本を開いてみた。

(相変わらず難し────ん?)


この硬くて綺麗な文字。

“カロナ”の文字ではない。


そう言えば先生がいると言っていた。

彼の文字であろうか。


「『魔法の誕生について』……?」

適当に開いたページはそんなものが書かれてあった。

特に難しそうになかったので読んでみることにする。


────────

【謎の“先生”が書いた資料】


『魔法とは神が作ったもの』

ワタシが生まれてこの方百年、両親・友達・教師・知り合い……様々な人間がワタシにそう説いてきた。

この資料を書いているとき“まで”ワタシはそう思っていたのだが……


一つの仮説を立てた。

これを公表しても神を信仰するやつらは聞き耳を立てることすらしないだろう。


…………


……もしかしたら“魔法は人が作った”ものではないか?


いやはや、こんなふざけたことを書く時があるとは。

魔法なんてワタシの祖父のそれよりも前にあったもの。

どんなに昔のことを記す文献でも、魔法は常に人の隣にいた。


この考察に根拠は二つ。


それは────



────────


「…………」

まさかのページはそこで途切れていた。

ただ、この男が何かしらの根拠を感じたのは間違いない。


“先生”……一体何者なのだろう。

カロナの知人というだけで形容していい存在なのだろうか?


……どうやら旅の目的がもう一つできた。


「まだ生きてるかわからないけど、探す価値はあるのかも」


彼が何者なのかを探し、その情報を知る。

そして目的の旅もできる。

どちらも叶えられるし好都合だ。


(……? まだある)


────────

【日記】


親愛なる生徒・カロナは今どうしているのだろうか。

科学者は孤独であるべきだと考えていたが……

型破りの彼女はそれさえも関係ないというのか。


まさか先生であるワタシが、生徒に教えられるとは。

ただ彼女は既に一人の研究員。

正直言って……尊敬できる人間になった。


彼女が卒業したら、更に生徒をとってみよう。

どんな人間もワタシに新たな刺激となる。


────

【恐らく数日後】


…………


……カロナが死んだ。

彼……ログロの使用人からわざわざ連絡がきた。

暫く死を隠すために他言無用とのこと。


ショッキングだが、ワタシは歩むことをやめない。

きっと彼女は逆の立場でも進み続けるだろう。

彼女は王族の人間。

命を狙われることは余裕にあるだろうが……


ワタシは自身の論説を証明するために、歩み続ける。

旅を続け、さまざまな国や村で生徒を取るのだ。


カロナ。

安心しろ。


私は一切ブレない。


────────


(……この人も)


この人もカロナの明るさに救われた人間か。

なら尚更、この人に会いに行く。

絶対に。


カロナは本を読むのをやめ、準備を進める。

これから旅へ向かう為に。
























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。