あっちいってみよう
さっきの村と打って変わってこっちの方は自然豊かで風が気持ちい。
もう少し早く出ていればオクタ村の景色も見れただろうが、俺があそこに家を建てたときにはそんな村存在していなかったし、あそこはただの山だったはずだ。
まぁそんなことはどうでもよくて、この土地から西側諸国へ向かうには昔だったら、そのまま海へ出て直進すれば着くっていう感じだったが、ここまで地形が変わってしまうと昔のやり方では行けないはずだ。
道なき道を進んでいくと看板を見つけた、
「この先、オクタ村?さっきのとこか。
あっちはトレッド街か。
とりあえず街にでも行ってみるか。」
「そうね、そうしましょ。」
「今はお昼前だから、夕方前ぐらいには街に着きたいな。」
と、都合よく着く訳もなく、気づいたら辺りが暗くなっていた。
「ねぇ、まだ着かないのぉ?」
「おまえなぁ...。
人は疲れる生き物なんだ。
休憩しながらじゃないと倒れちまうぞ。」
「にしても休憩の数多くない?
ちょっと歩いては止まって、何回繰り返したの?」
「こちとら運動不足なんだ、許してくれ。」
とかぶつぶつ言いあってたら明かりが見えてきた。
「ねぇ、あれじゃないの?」
木々に隠れて見えづらいが遠くの方にたくさんの明かりが見えた。
きっとあれがトレッド街だろう。
そうであってくれ。
心なしかゴールが見えたので足取りが早くなった。
そして、ついに着いた。
「ふぅ~やっと着いたぁ。」
「ささ、早く入りましょ。」
「うんうん、どうやって入ればいいと思う?」
笑顔で言い放った。
それもそのはず門はがっちりと閉じられている。
辺りは真っ暗。
当たり前だ、こんな夜中に入れさせてもらえるはずがない。
「門開けてあげようか?」
「常識的に考えな、入ったとしてもこの街にいられんわ。
てなわけで今日は野宿だ。」
「えぇ~寒い~。」
「お前は寒くないだろ。」
ちょうどいいところに低めの木が生えていたのでそこに腰かけて眠りについた。




