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1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
王都外征編

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147話 「グランドクロス 2000 ならぬ 1+1=200 」


 試合は中盤を過ぎた頃でしょうか。いまだスカイハイは、ペースを掴めません。それどころか……悪化させてるフシすらあります。




 ドカッ!


〈おいおい、またかよ!〉


 ゴールデンパッドズの連携に対抗して、スカイハイも連携技を繰り出すのですが……今、ルカさんのフライング・ニールキックがルカさんに誤爆したところですね。先程はカルラさんのミサイルキックが、ルカさんに誤爆していました。互いの誤爆に苛立ちを隠せず睨み合うスカイハイの二人、そんな様子に…………


「オーーーホッホッホッホ! この両者が不仲なことなど……ワタクシ、既に存じておりましたわ! つまり、このような無様な展開こそ……全てはわたくしの描いた筋書き通りですのよ!」


 と、バカ王女は厭味ったらしく高笑いするのでした。




***




 さて、時間的には試合終盤でしょうか。今、スカイハイは……大ピンチを迎えています。




「うおおおお! お前ら……放せー!」




 なんと、場外で乱闘が勃発すると……スピさんとアーさんが山田さんを取り押さえてしまいました。しかし、これだけではピンチに思えませんよね。だって、リング上はスカイハイ側がルカさんとカルラさん……対してゴールデンパッドズはバカ王女の一人ですからね。数的には圧倒的有利に見えます。


 しかし、ルカさんとカルラさんは同士討ちの連発から……お互いに敵視しあう状態のままなんです。よってリング上は 1 vs 1 VS 1 の様相を見せており、圧倒的有利どころではありません。それどころか……ルカ・カルラが敵対する中、一人だけ得な立場を確保したのは……バカ王女となっていました。




「アンタ、自分がまな板だからって……パッド欲しさに、ゴールデンパッドズに魂を売り渡してんじゃないわよ!」


 ルカさん、リング上で……カルラさんに激しく詰め寄っていますね。しかし、ルカさんも負けていません。


「裏切ってなんかいないのです! むしろ、そうやって疑う方が怪しいのです! そう言えば、今日のルカは……いつもより大きく見えてるのです! きっと裏切り者は……ルカに間違いないのです!」


 こうして、お互い揉みくちゃの大乱闘が発生するのでした。それを見てほくそ笑むバカ王女。


「オーーーホッホッホッ! 下賤な平民同士、その醜い器にふさわしい低レベルな争いを繰り広げるが良いですわ。そして、貴方達が無為にダメージを負った結果……勝利の名誉はワタクシに授けられるのですことよ!」




 こうして、リング内では……バカ王女がルカ・カルラさんの同士討ちを高みの見物と決め込んでいます。そして場外に目をやると……なんと山田さん、アーサーさんの偽乳にして巨乳を揉みしだいていました。スピさんは、その様子に苦笑しながらも……興味深く眺めていますね。




「ふふっ……さあ、力を抜いて。感じるままに任せてしまえばいいぞ」


 場外で……アーサーさんの胸パッドを揉みしだきながら、耳元で呟く山田さん。お前はいったい何をやっているんだ。


「や……やめろ、揉むんじゃねえ!」


 アーサーさん、必死に抵抗しているように見えますが、あれは……嫌よ嫌よも好きのうちかもしれません。全力で逃れようとすれば逃げられるはずなのに、山田さんに胸を揉まれながら……ビクビクとしていますね。あれは……目覚めてしまった気がします。




 ドサッ……




 ああ……アーサーさん、遂に倒れてしまいました。でも、少しピクピクしていますね。これは羞恥の限界とか……他にも色々な限界を迎えてしまったのでしょう。お疲れ様です。


 こうして場外は……山田さんとスピさんの一騎打ちになりました。これで、ちょっとはスカイハイが盛り返してきたかな? それではリングに視点を戻すと…………




「さあさあ、哀れなスカイハイのファン共達……とくと御覧なさい。これがワタクシの新たなる秘奥義……グランドクロス 2000 ならぬ 1+1=200 ですわ!」 


〈1+1=2 だぞ、バカ王女!〉


 どうやらバカ王女、秘奥義というか……新必殺技を披露するみたいですね。ダウン状態のルカさんの足を取ると、自身の足と複雑に絡めていきました。うわ……なんだか、この技……脛の部分でロックされています。ここに負荷がかかったら、とてつもない激痛が襲ってくるのは……一目瞭然ですね!




「行きましてよ!」


 そう言うと……バカ王女は自身の身体を横にコロンと倒しました。すると……ルカさんの脛が固くロックされます。




「うああああああ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」




〈おいおい、あのルカの……ここまでデカい悲鳴、聞いたことあるか?〉


 お客さんの声に……私が答えましょう! はい、一度もありません!




 あの、前向きで負けず嫌いなルカさんが、こんな痛そうな声を上げるだなんて……彼女がプロレスラーになるための練習をしていた頃から、私……一度も聞いたことがありません。


〈カルラー! カットに入ってやれよ!〉


 そんな歓声が上がるも……青コーナーのカルラさん、動きません。ルカさんを助けるのに、迷いが生じているみたいですね。セコンドの皆さんもカットを促すのですが……それでも動きません。いや、動けないといった方が正確なんでしょう。ルカさんへの因縁と、スカイハイの命運を測りにかけたまま……思考が停止しているようです。




「うわあああああああああああああああああああああああん」


 カルラさんが、その動きを停止している間にもルカさんは痛みに絶叫、号泣しながらも……ロープに這いずっていきます。イクセントラさんにギブアップを勧められても、それを無視して……ひたすらロープに向かうルカさん。




 その時です。カルラさんが……動きました。



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