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1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
王都外征編

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145/149

145話 「パッドが厚すぎて打撃が効かない設定のプロレスラー」


「さあ、この黄金の詰め物を……お受け取り遊ばせ」


 王女の誘いに対し、なかなか動かないイクセントラさん。業を煮やしてか、バカ王女は選択を迫りました。イクセントラさん……ずっと黙考していますね。すると、決断が決まったのでしょうか……王女から拡声器を返してもらうと…………




「王女の特製ゴールデンパッド…………ありがたく…………頂かせてもらおう」


〈おいおいおいおい! マズいじゃないのか、これ!?〉


 会場は大困惑! 私も……大困惑です! 黄金のパッドを受け取ったイクセントラさん、リングを降りると……花道奥へと引っ込んでいきました。そして数分後、戻ってきた彼女は……いつもとは異なった胸の大きさと、揺れを伴って戻ってきました。これで……理解できましたね。イクセントラさん、バカ王女から受け取った胸パッドを付けて戻ってきたみたいです。


 これは、つまり……イクセントラさんがバカ王女陣営に付いたことを意味していました。




〈どうなるんだよ、この試合!?〉


 お客さん達が戸惑う中……イクセントラさんはゴングを要請します。こうして、困惑に包まれながら……試合開始です。




 カーーーーーン!




「行くのですよ!」


 さあ、先発はカルラさんとアーサーさんですね。まだ、偽の巨乳を恥ずかしそうにしているアーサーさん。それを隙だと判断したのでしょう。カルラさんは一直線に駆け出すと、アーサーさん目掛けて……ドロップキックを放つみたいです!


「ボクのドロップキック……喰らうのです!」




 ポヨン




 カルラさんの華麗な一回転式ドロップキックは……見事にアーサーさんに命中しました。しかしですね、その当たりどころが……胸だったんですね。はい……例のパッド盛々の胸です。


〈パッドが厚すぎて効いてねえぞ! そんなんズルいだろ!〉


 お客さん達は、まさかの展開に怒りを浮かべる人や……失笑を漏らす人と、様々な反応を浮かべていました。




「お前、パッドが厚すぎて打撃が効かない設定のプロレスラーなんだな!」


 ちなみにこれが……山田さんの反応です。




 さあ、ただでさえ恥を忍んでリングに上がっているアーサーさん。ですが、その偽乳に注目が集まってしまいました。その恥辱に耐えきれず……ですかね、赤コーナーに戻るとタッチを要求しています。そして、仕方なく……スピさんが変わってあげるみたいですね。


 これで、リング上はカルラさんとスピさんが対峙することになりました。




 どうやら、やはりと言うか……ゴールデンパッドズの方々は飛び技に対しての受けが弱いみたいですね。まあ、彼らの培った戦闘スタイル的に仕方ないのでしょう。よって、カルラさん……容赦なく飛び技を見舞っています。


「喰らうのですっ!」


 ドカッ


 駆け込んでは低空ドロップキック、立ち止まってはローリングソバットと……スピさんにとって経験が不足している技を多発することでペースを握っていますね。


 しかし……パッドのせいで、ドロップキックを低空で打つしかなくなってしまったのが大誤算。流石に、そろそろドロップキックは読まれてそうです。低空ドロップキックをローキックあたりでカウンターされてはたまりませんからね。カルラさん、ここは一旦退き……山田さんとタッチします。




〈山田ーーー! 頼むぞー!〉


 リング内に入る山田さん。大声援が後押ししてくれていますね。


「ちょっといいか?」


 山田さん、リングに入るなり……スピさんに声をかけました。そして手招きをしています。


「アタシに何か用?」


 スピさん、何の疑いもなく無防備で山田さんの所に歩いていきました。リング中央で会話する二人。なんだか平和な光景ですね。


「その胸パッド……どれくらい丈夫か、試してもいいか?」


「いいわよ……どうぞ」


 スピさん、胸を突き出しています。どうやら交渉成立みたいですね。いったい、試合中に何をやっているのだ、君達は。




「これが胸パッドを切り裂くと評判の…………山田チョップだ!」


 ぽよーん


〈あの胸パッド……私のよりも質が良さそうね〉


 山田さんの山田チョップは、胸パッドに弾き返されています。まったくダメージが入ってませんね、これは。まあ、さすがは王女が……特製でこしらえさせた胸パッドと言うところでしょうか。


「これ……山田チョップ連発してもいい?」


「いいわよ……どうぞ」


 再び胸を突き出すスピさん。これプロレスというより……もはやコントみたいになっています。お客さん達も……それを察してきましたね。




「行くぞ、連発山田チョップだ! 喰らえええええええええええええええええ!」


 ぽよぽよぽよぽよぽよぽよぽよぽよーーーん


〈うおおおおお、凄えな!〉


〈そのパッド欲しいわ! 私に売ってー!〉


 山田チョップの連打に息切れする山田さん。しかし、胸パッドはビクともしません。そのおかげで、なんとセパラドス女性の間に……この胸パッドの需要が高まっているみたいですね。このコント……実は販促にでもなってたんでしょうか。




「おっほっほ! この勝負、ワタクシが勝った暁には……セパラドス住民の女性には下賜してもよろしくてよー」


〈やったー! 王女様、バンザーイ!〉




 こうして、イクセントラさんだけでなく……セパラドス住民の女性方までも籠絡するバカ王女。ムカつきますね。しかし、ある意味……しっかりプロレスを勉強してきましたね。試合の盛り上げ方が……プロレス的にも格段に上手くなっています。




 そして、試合は……気付けば、完全にゴールデンパッドズのペースになっていました。



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