第参八回戦!!太陽の塔
第参八回戦!!
世界代表!不可能図形、マウリッツ・エッシャー!日本代表!太陽の塔、岡本太郎!
誰もが一度は見たであろう終わりのない階段「上昇と下降」。永遠に落ち続ける「滝」。現実にはあり得ない世界をキャンバスに描き出した芸術家である。
対するは大阪万博において大屋根に穴を開けた男。当時、誰もが口にしたであろう「芸術は爆発だ」というフレーズ。既存概念をぶち壊し思うがままに作品を作った芸術家である。
第参八回戦、開始!!
「これは終わりのない不可能図形の絵。この世界を君はどう攻略するかな?」
マウリッツ・エッシャーの世界に引き込まれる岡本太郎。
下に落ちた水が上に流れてまた滝で落ちて行く。
立てかけられないはずなのに立てかけられている梯子がある党。
上に下があり、横に天井があり、前に床があり、見渡せば裏表どちらも歩く人がいる階段がある。
常人ならば神経がイかれそうな空間に岡本太郎は感心する。
階段の踊り場で岡本太郎は創作思考が刺激され一気に作品を作り上げる。
まずはキャンバスから…いや、そのまま塗りつぶしてしまおう!!
そう!!
生前から彼は言っていたのだから、
「芸術は爆発だ」
地響きとともに超高速でエッシャーの作品を突き破り現れたのは太陽の塔。
4つの太陽を有する塔は周囲一帯の作品群を焼き尽くす。
焼け野原になる会場。
真剣にしかしどこかワクワクとした表情で筆を振る岡本太郎。
燃える大地の炎が消えて焦げ跡が見えてくる。
広大な焦げ跡は一見ただの焦げ跡。だがそれが上空から見ると1つの作品へと変わる。
「さあ、完成だ」
焼け跡に焦げ具合で描かれたのは「明日の神話」。
キャンバスは岡本太郎によって染められた。
財界総理・石坂泰三
「万博でいきなり大屋根に穴を開けられた時はふざけんなと思ったね。正直、今でも思ってるけどね。」




