第丗回戦!!九尾の妖狐
第丗回戦!!
世界代表!原子物理学の父、アーネスト・ラザフォード!日本代表!九尾の妖狐、玉藻前!
原子模型を持った博士は研究に生涯を費やした。鉄を磁化させ、放射線を発見し元素の崩壊の可能を発見したドクターである。
対するは扇で顔を隠し静々と歩く平安時代の美女。扇を閉じると現れる素顔は国境を超えて世界を魅了する傾国の美女である。
第丗回戦、開始!!
「α線放射。」
アーネスト・ラザフォードの言葉で宙に浮くウランが現れる。
ただそれだけに見えるが実際は放射線が大量に発生している。防護服があっても被爆する空間に早変わりだ。
玉藻前が扇で仰ぐと暴風が吹き、目に見えない波も吹き飛ばす。
妖力の嵐が吹き荒れる中、体調が悪くなるアーネスト・ラザフォード。
「β崩壊。」
ウラン原子が崩れる。
起きたことはベータプラス崩壊。
陽電子を放射するとアーネスト・ラザフォードはすぐに次の手を打つ。
「βマイナス崩壊。」
陰電子が無理矢理放射される。
大量の陰電子は雷となって可視化され玉藻前に飛ぶ。
9本の尾に溜められた妖力で身を包む玉藻前。
物理学に存在しない謎の現象に阻まれる雷。
好奇心が刺激されるアーネスト・ラザフォードは自制しながらも原子核を拡大顕現させる。
通常ではあり得ないサイズの原子核。
中性子と陽子があり電子が回転する。
振動する原子核。
「原子崩壊。」
キーワードにより高速で核は振動し爆散する。
玉藻前は尾の妖力を変幻させ水を作り出す。
水に阻まれる中性子。
謎の力場に止められる陽子と電子。
核反応の放射線すら防ぐ玉藻前にアーネスト・ラザフォードは切り札の重水素を出すが玉藻前は狐火を灯し、アーネスト・ラザフォードの周囲を照らす。
狐火は大小自在。ただし妖力によりただの火ではない可能性あり。
重水素は中性子の数が違うだけで水素の同位体。
引火してない現在の状況が謎である。
重水素はアーネスト・ラザフォードが出したものだから爆発が起きても通じない筈。
狐火で爆発しても?
躊躇する間に重水素が狐火に包まれる。
何で爆発しない?
不可思議な現象に顔が引き攣るアーネスト・ラザフォード。
可視化される九尾の妖力。会場の全てが温度の感じない炎で燃える。
この状況で何をしろと?
勝敗は決した。
美福門院・藤原得子
「何で私が狐のモデルなの?滅ぼされたいの?」




