第弐五回戦!!海軍元帥
第弐五回戦!!
世界代表!中国四大美人、西施!日本代表!海軍元帥、東郷平八郎!
中国が世界に誇る美女は優雅に歩く。彼女の足下には水色に澄んだ静かな水面が現れる。泳ぐ魚も沈めた沈魚美人である。
対するは大日本帝国海軍の元帥。バルチック艦隊を沈め世界に名を轟かせた大提督。荒波を越え東郷ターンを生み出した司令長官である。
第弐五回戦、開始!!
魚すら魅了した西施は魚類を操り波を起こす。
渦潮。高波。海流。
自在に水面を変化させる彼女は東洋の人魚姫を思わせる。
東郷平八郎は艦橋で指示を出す。
現れるのはかつて日本海海戦で率いた艦隊。大小含めて100隻を超える艦隊は艦長の指示に従いあらゆる津波を乗り越える。
西施が滑るように水面を舞うと魚たちが水を纏いながら大きく飛ぶ。
それは一瞬にして水柱となって戦艦を吹き飛ばす。
転覆する戦艦。
艦隊は西施に対して横を向く。
波が横腹に当たり転覆する船が増えるが横を向いた船から順に砲門を西施に向ける。
全砲門、目標西施。発射用意。
西施が二胡を弾くと今までで1番の津波が起き壁となるように西施と艦隊の間に出来る。
撃ッ!!
ドオォンドオォンドオォンドオォンドオォンドオォン
ドオォンドオォンドオォンドオォンドオォンドオォン
一斉砲撃。
津波に当たり爆発する砲弾。
際なく撃たれ続ける砲撃は自然の脅威すらも乗り越える。
1つの砲弾が津波を越えて西施の真横に着弾する。
咄嗟に二胡を鳴らし、水壁を作る西施。
爆発する砲弾。
吹き飛ぶ水壁と西施。
二胡は破壊され、西施自身の意識も一瞬飛ぶ。
意識が飛んだことにより魚たちの支配が解ける。津波がなくなると東郷平八郎は艦隊で水面に浮かぶ西施を囲み自身の乗る戦艦、三笠に引き揚げた。
意識を取り戻した西施が見たのは自分を取り囲む海兵たちだった。
三笠艦長・伊地知彦次郎
「日露戦争の時、東郷司令の命令で丁字戦法をしようとしたが距離を錯覚して死に掛けた。東郷ターンは正直なところ奇跡の成功だったな。」




