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56話 事件の終着

今日はいつも通り出せました!!

56話




ズバァァァァァァァァァァァァァアアアアア!!!!!!



禍々しい炎の海が切り裂かれる


その射線上には禍々しい炎に覆われ、透力を全て失い、気カも殆ど消費し、瀕死のセインもいた


が、セインに斬撃は当たらない


斬撃は、セインを『殺戮炎(スローター フレイム)』の中から助け出す為のようだった



「はは!!ボロボロだなぁセイン!」


「うぅ...んん...誰...だ?」



セインは閉じていた目を開ける


すると...



「と、父さん!?」



セインの父、オーグ・ウォールが刀を肩に担いで立っていた



「はは!!久しぶりだな!セイン!」


「父さん!?なんでここに?」


「何でって...まあ助けに...だな」



「無茶だ」とセインは思う


赤気も使ってない状態で同等、もしくは自分が少し劣ってるくらいの力関係なんだ


赤気を使っても勝てなかったのに、父さんが勝てるわけが...



「セイン、少し父さんを嘗めすぎだ」


「へ?」



父さんがローグの方に向き直る



「貴方は...全く、次から次へと面倒な!」


「久しぶりだな!今はローグって言うのか?まだ生きてるってことは...またアレをやったのか...前の名前は、えーっと...何だったっけか?」



ええ!?


どゆこと!?


父さんとローグが知り合い!?


しかも、今はローグってことは違う名前がある?


てことはローグは偽名!?


やばい頭の中ゴチャゴチャだ!!!



「人外の分際で子供まで作った貴方に言われる筋合いは有りませんよ!」


「それを言われると反論出来ねぇが...まあお前よりはマシだろう」



余計訳分かんない!!!!!!


本当になに?



「まあ、じゃあ」



シュタッッ!!



「今回もこれで終わりだ」



刹那


オーグの体が消え、ローグの後ろに現れる



へぁ!?


何も...見えなかった...


父さんが動こうとした事さえ分からなかった


いや、動いたことすら、今になっても理解出来ていない


なにが起きたんだ......



「ちっ!!また貴方が!!!!貴方の子までもが我々の邪魔をする!!!」



父さん!?


まさか何もしてないとか!?


あんな動き方したのに!?



セインがそう思った次の瞬間......


ローグの首がずれる


そのまま体の左側にズレ落ちた



「この借りは、必ず返しますよ!!!」



ローグの落ちた首がそう言い残し、濁った黒い光が体から抜けていく


ローグの目が元の色に戻り、ただの屍となった



うわぁ!?


生首が喋った!?


と言うか、何か取り付かれてた!?


てことは、ローグ...ローグ先生が魔人ってわけじゃないって事!?



あれ?


はぁ!?


そう言えば父さん強過ぎない!?


僕が全力で、消耗を考えないで戦って腕一本しか取れなかったのに...


瞬殺だよ......


一瞬で...一太刀で倒しちゃった


僕の目でも感覚でも、勘でさえ動いた事に気付かなかった


気配すら感じなかった





勘違いしてた


僕が王国最強だと思ってた


赤気を使わないで父さんと互角だった


赤気を使ったら圧倒的に僕の方が強いと思ってた


父さんが本気じゃないだけだった



僕は天才だ


周りから見たら神童かもしれない


でも鬼才ではない


人間の範疇を越えてない



父さんは何かが違う


ローグを倒した時の動き方


もはや動物じゃない


気配が...まるでなかった



どうなってるんだ......




「セイン...セイン!」


「あ...ああ、なに?父さん」


「大丈夫か?まあ、それよりあいつらの入ってる水晶の部屋を解いてくれ」


「ん?ああ、そうだった」



僕は、水晶の部屋に近付いていく


......ジェイドが睨んでる...アレクも...


......アリスさんの顔がすごいことになってる...


僕は手を合わせて「ゴメン!」とジェスチャーしたあと水晶の部屋を分解する


全て魔素にまで分解して、上空に放った



「セイン君!!!」


「うわぁ!?」



アリスさんが飛びかかってきた



「セイン君!大丈夫なの!?怪我は?もう...死んじゃったかと思った......」


「ごめん」


「そうだぞセイン...セインがあの禍々しい炎につつまれた時は本気で絶望した」


「ごめんて」


「セイン、無茶は止めてくれ。君の犠牲で僕達が生き残っても全く嬉しくない」


「そうっす。全然嬉しくないっすよ!」


「私達は......何も文句は言えないけど、死んじゃうようなことはやめてほしいかな」


「ああ、俺もそう思う」


「私も」


「みんな......みんな、ゴメン...僕もこの戦いは死を覚悟した。と言うか死んだと思った。もう無茶はしない。と言うより無茶しなくても良いように強くなるよ」


「ああ、それなら許可できる。そして、我々も付いていくが、良いな?」


「え!?ちょっ」


「と言うか拒否権は無いけどね」


「私達も、いつまでも置いて行かれてちゃあ嫌だからね!!」


「そーっすね!」


「おう」


「うん」


「みんな......ありがとう...」



ああ...僕はいい仲間をもっt...



「おうおう!セインも隅におけねぇなぁ!」



もう!雰囲気が台無しだよ!!









________________________




その後、壊れた城壁の所へ戻り、その有り様に放心状態だった兵士さん達に、簡単に何があったか伝え、其処でみんなと一旦別れ、僕と父さんとジェイドで王城ヘ向かった



「ジェ、ジェイド様!?よくぞご無事で」


「父上に話しがある。早急に話したいと伝えt...」


「ジェイド!!!」


「父上!?」


「国王様!?」



あ、エリアス伯父さんだー...



ガバッ!!



「ジェイド!!よく無事で戻ってきた!!」


「ち、父上、苦しいです。そして恥ずかしいので落ち着いて下さい...」


「なにを言うか!!死地へ向かった息子が無事に帰って来たのだぞ!落ち着いてなどいられるか!!!」



エリアス伯父さん...ちょっとジェイドに同情するわ



「そ、それより報告です」






________________________



「そうか、魔人が出たか...」


「え!?エリアス伯父さん、魔人を知ってるの!?」


「ああ、知っている...だが、今話す事でもないだろう」


「え!?ちょっ」


「そうだな!それより今は、お前達への褒美の話しだな!」


「そうだ。今回の戦いは下手をしたら王都が半壊はしていても可笑しくはなかった。それを食い止め、上級や最上級の魔物相手時間稼ぎを、また、殲滅した君たちには褒美を取らせなければならない。と言うことで一週間後、皆で王城に来てくれ。謁見の間にて、大臣や、有力貴族の前で宣言し、褒美を取らせる。服装は制服で構わないから皆で来てくれな!」



有力貴族と大臣の前とか......


やばいぞ~


もう緊張してきた...



おーーい、みんなー大変な事になったぞー









________________________



一週間後、僕達は今、王城の謁見の間の前で待機している


僕の燃えちゃった制服は直ぐに新調してもらえた


はぁ...


やばい緊張する


落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け......



「魔物の軍勢を殲滅したセイン・ウォール殿、ジェイド・フォン・オリジン様、アレク・ジョン・グロー 殿、アリス・ヴァン・ストーム嬢、フェスト・コンバット嬢、ロンズ・ディフェンド嬢、トール・トレノ・ジュピター殿、シーン・カーマー嬢、レオン・クラフト殿御到着!」



そう言って扉の前にいた兵士さんが扉を開ける



パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!



うわ!!!


すごい、広い謁見の間がレッドカーペットと王の間の部分を除いて全部人で埋まってる



そう思いながらカーペットの上を進んで行き、王の間の前で止まり片膝を着いてひざまずく



「マギア王国国王、エリアス・フォン・オリジン様御入場!」



エリアス伯父さんが入って来る


周りの人達もひざまずいた



「表を上げよ」


僕達は顔を上げる


やベーエリアス伯父さんの雰囲気が違い過ぎる



「セイン・ウォール、及びオリジナル研究会の者達よ。此度の働き、誠に見事で会った」


「ありがたき幸せ」



今回は僕が代表して受け答えをする



「此度の働きに敬意を表し、【精霊勲章】を授ける」


「謹んでお受け致します」


「また、その中でも秀でた働きを見せたセイン・ウォールに【名誉伯爵】の位を授けよう」



はぁ!?


名誉伯爵ぅぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?



「つ、謹んでお受け致します」



貴族の位じゃないか!!


こんなん聞いて無いぞ!?



「見事であった」


「ありがたき幸せ...」






________________________



そんなこんなで叙勲式が終わった


いや、そんな言葉でしか表せないくらいびっくりした


まぁ、でも


取りあえず、騒ぎは一段落したかな?


父さんがローグを倒した時に見せた動き


僕も強くならないと



それより



「みんな!これからもよろしく!!!」


「急になんだ」


「ん?言いたかっただけ」


「なんだそれ」



父さん、母さん、僕は此方で元気に生きてるよ!!



今日も読んで頂き有り難うございます!!


これで第二章終幕です


今まで読んでいただき有り難うございました!!!



まだ、続いていくので


これからもよろしくお願いします!!



そして、これが今年最後の投稿でした!!


まだ書き初めて半年と言うとても短い期間しか経っていません!


最初投稿した時はブックマークどころか読んでくれる人もごく少数なのでは?

と思っていました。


しかし、半年と言う短い期間で30000人もの人に興味をもってもらえ、300人以上もの人にブックマークして頂けたことに、驚きと、とても強い感動を感じています!!


批判やダメ出しのコメントなどもありましたが、そのおかげで、この作品が良くなったところもあると思うので正直、どんなコメントでもありがたかったです。


これからも読者様の意見を取り入れつつ、自分の譲れないところはとことん突き詰めてこの作品を書いていきたいと思っています。



そして、偶然ながら物語が一段落した所で年を越すことになりました。

この話がこの作品の最初の節目だと思っているので、この作品の節目と自身の節目が重なったことで、より一層この作品への愛着が増しました。



それでは、読者様に


よいお年をお年をお迎え下さい。


また、新年もよろしくお願いします

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