49話 城壁決壊
今日は出せました!!
「『キャァァァァァァアアァァァァァァアァァ』」
「な、なんだ!?」
第二訓練場の隣の廊下を生徒が走って逃げて行く
その内の一人をジェイドが引き止め問いただす
「おい! 一体何があったんだ?!」
「ジェ、ジェイド様!? そ、それが、学園街の城壁が突然爆発して...煙が晴れるやいなや大量の魔物が押し寄せて来たんです!! 今は近くにいた先生達が対応してくれてるんですけど、後ろには最上級と思われる魔物まで控えていて、絶対対応仕切れなくなるって、先生達が時間稼ぎしてくれてるんです!」
「なに!?...そうか、ありがとう。君は行ってくれてかまわない」
「いえ、自分には、勿体無いお言葉です。ジェイド様も、早く逃げてください!!」
そう言って、説明してくれた子は行ってしまう
「ジェイド様...僕は、それはあまりおすすめ出来ません」
「アレク...しかし、セインもいないのだ、私達が行かなくてどうする」
「むしろセインがいないんです。そんな時にジェイド様が、危険に晒されるような事があればいけません」
「しかしだな、私は王子なのだ。今時間稼ぎをしている教師達も、私にとっては守るべき国民なのだ。今の関係は教師と生徒。私は守られる側だが、それ以前に私は王族なのだ。国民を守る義務がある」
「しかし...」
「アレクが私の身を案じて言っているのは分かる。私が理想ばかり高く、実力の伴わない愚か者だったのなら、無駄に命を晒すだけだ。
だが、違うだろう? 確かにまだセインと比べて魔物との戦闘に疎い。しかし、戦闘の目的が防衛だったら話は変わる。
ただの、魔物達を駆逐するだけの事に手間取るような、柔な鍛え方はしていない。
私でも、ただ倒す事だけを考えるのなら、中級の魔物ぐらいは倒せる筈だ。
それに、本当に、王都が危ないとなれば、【剣王】、【無双】などの英雄達も参戦してくれる筈だ。
それにセインも、遅れてでも来る筈だ。
それなのに、私が行かなくてどうする。
セインに、従兄弟に顔向け出来ないではないか!」
「はぁ...分かりました。しかし、前線に出てはいけませんよ。後方から魔法で援護するだけです」
「うむ...それで良い。皆は、このまま逃げ...」
「それはないっすよ。ジェイド様」
「王子様が、王族が命張るって言ってるのに、貴族の俺達が戦わないなんて選択肢がある訳ないじゃないですか!」
「そうですよ! 元々は属国でも、今はこの国が私の母国なんです。母国の王子様が戦うって言っているのに、私達が戦わないなんてあり得ません!」
「ぼ、僕はよそ者だけど、良くしてくれる人を一人で戦地に送るなんて出来ません。こ、怖いけど...」
「...皆はそれで良いのか?」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
「僕もも行きますよ。セインに早く追い付きたいですし」
「そうか...では行くぞ!」
「「「「「「「はい! 」」」」」」」
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城壁が破壊されてから数十分、その場にいた教師達に加え何人かの教師が合流し、魔物達を押さえていたが、
「くそッ! このままじゃ持たないぞ!?」
「エヴァ!! 生徒達は!?」
「まずいぞ!? 最初に逃げていった生徒を見て、他の生徒達がパニックになってる!!」
「クソ! 少しでも長く...クッ!?...持せないと!」
撃ち漏らした魔物の対応をしながら、生徒の避難誘導に当っているエヴァ先生の所に、猪の魔物が勢いよく突進して来る
「おい! 後ろ!!」
「クッ!? この!! ...あ!? ...まず!?」
『氷刃』
「な!?」
「エヴァ先生! 大丈夫ですか!?」
「アレク!? お前達何で来た!? バカ! 何故逃げない!!」
「それは、ジェイド様に言ってください!!」
『連続する氷弾』
『連続する光弾』
『連続する火放槍』
『連続する風放槍』
『連続する風刃』
『複数放電』
「うりゃぁぁぁぁ!!!」
ジェイド、アレク、レオン、アリス、シーン、トールの順に魔法を放ち、
それを追うようにしてフェストが、ガントレットをつけた挙で魔物に殴り掛かる
フェストは、圧縮した氣力で、体を部分的に超強化する【練氣】を使い、初めての魔物討伐でセインに教わった通り、急所の首などを上手く狙って、下級の魔物をどんどん倒していく
ジェイドやレオンなども、急所をねらって連続、または一斉に魔法を放ち、下級の魔物を次々と討伐していく
シーンやトールは、少し手間取っているが、最初の魔物討伐の時と比べて、随分と危なげが無くなっていた
アリスは...完成させたオリジナルの風属性の魔法剣と、氣力の身体強化を使い、型を行っているかのような正確さで魔物達の首を次々と刎ねていく
アレクは、光弾を魔物の足に放ち、身動きを封じて先生方のアシストを行ったり、光弾より威力が高い、『光矢』を魔物の目の中央に当たるように放ち、目球から脳までを焼いたりして、アシストをしていながら他のメンバーと大差なくほどの魔物を倒していく
ロンズは大盾使いのためあまり討伐数はないが、そのタンクっぷりを発揮し、先生方やジェイド達が受けそうになった攻撃を防ぎ、それでいてロンズ自身も大したダメージを受けないように上手く立ち回っている
オリジナル研究会のメンバーは、二週間前にセインに指摘されたことを意識しながら、この二週間、今までやって来た対人戦の技術を、魔物との戦闘に役立てることは出来ないかと試行錯誤してきたのだ
その結果、最初の討伐数が3体だったのに対し、昨日の討伐数は135対にもなった
1人辺り15体の計算だ
そして今、自らの制限を取る...と言うか、自重を捨て、後先考えず、本気で魔物を狩る事だけを考えて戦っている今、
まだ、数分しかたっていないのにも関わらず、すでに一人あたり30対以上も討伐していた
合計270体以上
身の危険を間近に感じ、自分が王都を守っていると言う自信と、自分達が負ける訳にはいかない、と言う義務感が、メンバーを成長させていた
「このまま押しきるぞ!」
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「アレク君! そっちは大丈夫?」
「大丈夫だよ! フェストさん! そっちは?」
「大丈夫~かなぁ」
オリジナル研究会のメンバーは、ジェイド達魔法部隊と、アリス達近接戦部隊にわかれて戦っていた
そして現在、少し不味いことになっていた
「まさか、こんなに中級以上の魔物がいるなんて! ...思いもしなかった、ですよ!」
「そう、だな...中級は、ぎりぎり一人でもなんとかなるが、上級は、1人では手に終えん」
「上級がこれほどだと、最上級の魔物はどんな強さなのか...想像出来ませんね」
それに、どれだけ倒しても減っている気がしない。とアレクは心の中で項垂れる
「減った下級の魔物の数だけ、中級や上級の魔物が増えてる気がするよぉ~」
「本当....全然減らないわ!」
「ちょっとヤバいかも~! 私疲れてきたぁ~」
「僕もだよぉ~魔力がぁ~」
「不味いな....最初から飛ばした付けがまわってきたか......魔力が足りなくなって来た」
そう、この戦いで成長したのは良いものの、魔物を減らすことに尽くした結果、この二週間でLvが上がり、増えていた魔力も流石に足りなくなってきていた
「こんなに多いなんて、思ってなかったんだけど、なぁ」
「グッ」
「んニャッ」
「クッ」
「うげっ」
ロンズの体力も無くなって来て庇い着れず、全員の体力も無くなって来ているため、接近戦部隊の人に達に被弾が増えていた
「はぁ はぁ はぁ...本当にヤバくなって来たんだけどぉ~」
「あ!! ヤッバ~!!」
「マジか!!」
フェストとロンズの氣力が尽き、気力での身体強化に変わってしまう
そんな身体強化のレベルの下がった2人に上級の魔物が迫ってきた
「流石に不味いぞ!?」
「キャァァァ」
「フェスト!?」
上級の熊の魔物の突進を受け、フェストが吹き飛ぶ
「大丈夫か!? フェスト!!」
「大丈夫..っ~!!..じゃないかも...」
フェストは、熊の魔物の突進を咄嗟に腕でガードしたため、腕が折れてしまっていた
肩が外れ、上腕に関節が一つ多くなっている
「クソ!! 何で応援が来ない!?」
「フェストさん! 離脱して、応援を呼んできてもらえないかな?」
「う、うん...分かった!!」
そう言ってフェストは一度戦線離脱する
「それでは皆、フェストさんが帰ってくるまで、応援が来るまで持ち堪えるぞ!!」
「「「「「「はい!!」」」」」」
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軟禁されてから二週間たった...
「暇だ~」
僕は、あの後、王城の東側の客室に通された
王城の東側は、基本、客が来たときに泊まってもらう場所らしく、ご飯は充実していたけど、訓練場も図書室もない
しょうがないから、操作系スキルをひたすら鍛え続けた
結果、スキルLvも平均2くらい上がった
今のステータスはこんな感じ
『ステータス』
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
ステータス
名前
シン・ウォール
Lv.21
HP 2105/2105
MP 2105/2105
体力 5600
速度 5600
力 5600
耐性 5600
魔力 2105
魔法耐性 2105
気力 100000/100000
氣力3100000
透力3300000
エクストラスキル
《武神の卵》Lv-
《賢者の卵》Lv-
ユニークスキル
《神工叡智》Lv-
《苦痛無効》Lv255
スキル
《身体操作》Lv1303
《仙氣操作》Lv1303
《魔素操作》Lv937
《魔力操作》Lv914
《気力操作》Lv1515
《氣力操作》Lv1816
《透力操作》Lv803
《多重思考》Lv927
《刀剣術》Lv233
《体術》Lv228
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
Lvはこの前の魔物討伐で上がってたみたい
気力が勿体無いから、1日に10万分の気力を氣力と透力にしていった
それと、筋力増強魔道具を作って、少しずつ能力値Upしていた
そんな感じで暇潰ししてたけど、流石にずっとは飽きた
何かないかな~
えぇっと今は...5時28分か
研究会の皆は今頃何してるかな
バタバタ
タタタタ
~~!!
!?~~
ん? 部屋の外が騒がしいぞ
何かあったのかな?
ちょっと出てみようか
そう思って扉を開けると...
ガチャ
「...西の学園街に応援を!! なに!? 貴族街の城壁も決壊しただと!? えぇい少し待て!! 国王様に報告が先だ!! 」
兵士達が慌ただしく動き回っていた
こっそりエリアス伯父さんの所に行った方が良さそうだな
僕は透明化の魔法を掛けて王の間に向かう
その途中、王城の入り口を通ると
「すみません! 入れてください!!」
「嬢ちゃんダメだって。今は忙しいんだよ。ってどうしたんだその腕!?」
「そんな事、今はどうでも良いんです。とにかく王様に話を!! させてください!!」
「そんな事、言われてもなぁ...」
門番さんに必死に何かを訴える
「フェストさん?」
フェストさんがいた
「セイン君!!」
今日も読んで頂き
ありがとうございます!!
今日のお話はどうだったでしょうか...
やっと日常じゃない所まで来ました!
これからも頑張ります!!
次回は多分来週です
調子がよければ今週中にもうー話、出すかも知れません
期待しないで待ってて下さい
これからも読んでいただけると嬉しいです
よろしくお願いします!




