42話 決着
「あれ? 炎化って言うのは、おしまいなのかい? そっちの方が強そうなのに」
「ああ、うん。炎化はまだ加減出来ないからね」
そう言って僕は、白氣で腕を強化した
「ここからは、僕も、ちょっと本気だよ!」
「我流剣技 三の型」
「空斬 改!」
自分に向かって放たれた斬撃に、アレクは、魔法で応戦する
『連続する岩矢』
スパン、スパパパパパン、
連続して放たれる岩矢を、空斬は斬りながら進んで行く
スパパパン、ヒュゥゥ......
しかし、岩矢を斬るたびに勢いを失っていき、岩矢の魔法陣まで、あと少しと言う所で霧散し、ただの風となってしまった
「はぇ~、これを避けるじゃなくて防ぐか」
「勘弁してくれ、魔力がもたない」
今の空斬は、白氣で強化して放ったから、普段の空斬の2倍くらいの威力だ
でも、これ以上は上がらない
これ以上、威力を上げるには、他のやり方じゃないとダメみたいだ
「じゃあ、次はこれで!」
そう言って、刀に魔力を込める
「我流剣技 三の型」
「色空斬 改」
これは、我流剣技と魔法の合わせ技だ
空斬を放つ時に真空になった空間に、属性魔法に変質する直前の魔力を込め、斬撃が飛んでいく瞬間に、魔法に変質させる
といった技術だ
こうすると、疑似的に、空斬の斬撃に、属性魔法を付与できる
空斬の威力プラス属性魔法の攻撃力になるため、威力が倍以上、しかも属性によっては、状態異常も与えられる
火なら火傷、雷なら火傷と麻痺みたいな感じだ
と言うことで...
アレクに向かって、巨大な燃える斬撃が飛んでいく
「っ!?」
『風属性の身体強化』
アレクは、とっさに、風属性魔法での身体強化を自身にかけ、横に向かって思い切り跳び、色空斬の射線から外れる
「そんなの、有り!?」
「有り有り」
そう言いながら白氣を解除し、腕と刀に魔力を集める
「我流剣技 三の型」
「連続 色空斬」
こんどは、火、、風、雷、闇の5つ、それぞれ、燃える斬撃、それぞれの属性をもった斬撃がアレクに向かって飛んでいく
「えぇ!?」
『火属性の身体強化』
『光属性の身体強化』
アレクは、とっさに火、光属性の身体強化を風属性の身体強化に重ねがけし、空斬の射線上から外れ、
5つの斬撃、全て避けた
・
・
・
しかし
シ ュン!
「ぇ?」
ズァシュ!!
「「「「「「は? ......」」」」」」
上半身と下半身がお別れし、意識が絶たれようとした瞬間
アレクは結界の外に飛ばされた
「第6試合 勝者、セイン!!」
「............」
「「ふわぁー......」」
「へぁー......」
「すっげ......」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ふぅ~~」
「え? え?..............ヘ?............あ~...負けちゃったのか.....少しは通用すると思ったんだけどなぁ」
「いや、アレクは結構強かったよ。炎化なんて使うの、父さんと戦った時以来だよ。父さんには、使っても勝てないんだけどね」
父さんは、異常だよ
物理攻撃は、効かない筈なのに、普通に切られるし、殴られるし、蹴られるし、痛いし........本当に意味が分からない
「そうなの? じゃあ僕も、少しはセインを追い詰められたってことかな?」
「そうなるね。特に、大量の光弾の魔法陣が僕を取り囲んだ時は焦ったよ」
「ははは、そうじゃなきゃ困るよ。一応、僕の切り札なんだから」
「それで? さっきのは、どうなっているんだい?」
さっきの? ...... ああ! 風属性の色空斬か
「ああ、あれはねぇ、空斬って言うのは、そもそも空気を斬って鎌鼬を発生させてるだろ? それに一一」
「ちょっと待ってくれ......空気を......斬る?」
「そう、刀で、空気を斬り、一時的な真空状態をる。そこに空気が戻って来ようとする事で鎌鼬が起るんだ」
「ヘ、へぇ~」
「それでね? 色空斬は、その鎌鼬に属性魔法を付与してるんだけど一一」
「魔法を付与!? あんな短時間に、それも、物じゃなくて現象に!?」
「ああ、擬似的にだよ。それでね、鎌鼬を風属性で無色透明にしたんだ。
普通のはただの空斬でも、光が反射されて、周りとの色が少し変わってるんだ。
それを無色透明にしたことで、しかも、少し特殊な風属性魔法を使うことで、感知もされない。
魔法師とかだったら、鎌鼬は結構な速さだから、音が聞こえた時点で終わりって言うわけだ」
ちなみに、特殊な風属性魔法って言うのは、風属性魔法に変質させた魔力を、魔素操作でその状態のまま【風】に変換して、そもそも魔力じゃなくしてしまったから、魔力が感知できなくなったんだ
だから特殊なって、言い方をしたんだ
「そうなんだ......よく分からない所も有ったけどね。
じゃあ斬撃の数は一一」
「そう、風属性の斬撃が2つだから、合計6つだったんだ」
「はぁ、やっと理解出来たよ。簡単に言えば、5つの斬撃に気を取られている隙に、見えない斬撃で攻撃ってことだろ?」
「そゆこと」
「悔しいな...... 魔法が混ざってるんだ。気付いてもおかしくないのに」
あ、ごめん、魔力じゃないから、今のところは、無理だわ
「でも、いつか絶対勝って見せるよ!!」
アレク...... 凄いな、切り替え、立ち直りか早い
僕も負けられないな
「うん! 望むところだ!! だよ!」
「「ふふふ、あははは!」」
「セインく~ん、アレクく~ん」
「あ、みんなが待ってるね」
「行こうか」
「うん」
はぁ~ 結構楽しかったな
アレクも、結構強かったし......
アレクは、強くなりそうだからな
僕も、もっと強くならないと
頑張ろう
母さん、父さん
今世では、ライバルができました
今日も読んでくださり
ありがとうございます!!
今日の話で、第二章の一段落が終った感じです
次回は少し、まったり回で、
次々回から本格的に始まります!!
よかったら楽しみにしていてください!!
次回から一週間に一度の投稿にさせて頂きます
すみませんがよろしくお願いします
文字数は、増やします




